指導で気を付けていくこと④

昨日私立高校入試を受けてきた生徒に感想を聞くと、「形式が変わっていた」という意見が多かったです。中でも文章量が多くなったとか。今年は共通テストの平均点がものすごく低くなりましたが、大学入試を見据えての変更点な気がします。だとしたら、私立高校側は中学生に文章を読めることを求めていることになりますね。

 

さて、前々回の記事の続きです。

お手本を上手に真似るのも力のひとつ


勉強の第2段階は得た知識や技術を練習して自分のものにすることです。

 

自分に足りないことが分かり、それを補うためには、「真似る力」が必要です。昔から、学ぶとは「まねぶ」ことだと言われてきました。上手なやり方を真似ることから勉強は始まります。ですから初学者の場合、まずはお手本をそのままなぞるだけで良いのですが、これがまた簡単にはいきません。

自己流にこだわると伸びるのが遅くなる


成績の良い生徒は真似ることも上手で、「こうしてみ?」と言うとそっくりそのまま再現できる場合が多いです。しかしこの「こうしてみ?」ができない生徒が結構います。

 

1つは自己流に走りがちな生徒です。算数や数学で、途中式を書いて見せても、それを面倒くさがっているのか自分には必要ないと思っているのか、自分でやる時には途中式を省いてしまったりします。するとどこで間違えたのかわからないままになり、きちんと筋道が通っていないので、やがてやり方を忘れてしまいます。

素直になるには


こういう子の場合、「こうしなさい」とやり方を押し付けてもすぐに自己流に戻ってしまうことが多いです。まだ自分のやり方以外のものを受け入れる準備ができていないのだと思います。

 

そんな時は、思考回路を変えてもらうしかないので、まずは自己流で失敗してもらい、それで悩んでもらう。上手くいかなくて苦しい思いをしてもらう。するともっと良い方法はないかと外に目を向けられるようになり、こちらのアドバイスを聞き入れるようになっていきます。

指導で気を付けていくこと➂

前回の続きです。

勉強の第2段階は自分でやること


勉強の第2段階は、問題を解いたり暗記したりして、得た知識や技術を身に付ける段階です。

 

当たり前ではありますが、この段階をしっかりとこなさない限り、学力は伸びません。また、この段階に掛けた時間と成績には比例関係があります。やはり成績の良い子はたくさん「やって」います。

 

いくらフィギュアスケート観戦をたくさんやっていても、トリプルアクセルは飛べるようになりません。どんなに良い講義をたくさん受けていけても、手を動かしモノにするのは自分自身です。

自分が自分のプロデューサーになる


ただ、闇雲に問題を解いたり暗記したりしていても効率が悪いです。問題を解いたり知識を暗記したりするときに、何をどのくらいできるようにしなくてはならないかが分かっている必要があります。例えば定期テストで80点以上を取りたいならば、テストで出されるであろう問題や難易度が分かっていれば、それができるように勉強を進められます。

 

また、自分は今どの位置にいるのかを正確に知っておく必要もあります。自分の状況が分かれば、その目標に対してやることとその量が決まってきます。つまり、この段階で求められるのは自分や学習内容を俯瞰で見る力。自己プロデュースの力ということになります。

自分を知れば見えてくる


しかしこの、自分を俯瞰で見るというのは思っているよりも難しいようです。「必要なのはこれをこれだけ」という目算のないまま目の前の問題集を解いている子というのが結構います。すると、テストまでに必要な力が備わらなかったり、それ以前にワークが終わらなかったりします。よく計画的に勉強するなんていいますが、計画は自分を知ることからだと思います。自分の立ち位置が見えてくれば、やるべきことも自ずと分かります。ですから、この部分を塾でも担っていく必要があると思っています。

指導で気を付けていくこと②

共通テストの東大会場での事件。この日にどれだけの思いを持って臨んでいるのか、また、普通に勉強ができるとはどれほど恵まれているのか。そういうことを考えると痛ましく思います。

「話を聞いても理解できない」場合


前回の記事の続きです。

 

一方で、「聞いても理解できない」というのは根が深く、対策してもすぐに効果は出にくい問題だと思っています。なぜならこれは、生徒個人の経験による部分が大きいからです。

 

講義の進度が速かったり、内容が難解だったりすると、聞いても理解できなくなります。ですから、対策としてできるだけ話す速さをゆっくりにし、内容を噛み砕いて説明します。ですが、それでも理解できない場合もあります。

 

どこかで聞いた話なのですが、人は分からない単語が2つ出てくると内容を理解できなくなるそうです。例えば

 

「国際連盟は満州国の不承認と日本の撤兵を求める勧告を採択した。」

 

という文章で「不承認」と「勧告」の意味が分からない場合、

 

「国際連盟は満州国の□□□と日本の撤兵を求める□□を採択した。」

 

 

と聞こえるはずで、1つだけならまだしも、こうなってくるともう理解ができなくなります。他の生徒よりも言葉を知らないと、同じ説明を受けていてもこのように理解できない文言が多くなり、どんどん穴が広がっているはずです。

 

話を噛み砕いて話すだけではダメ


こういった場合、集団指導よりも個別指導のほうがいくらかは対応ができると思います。集団授業の場合は他の理解できている子たちをあまり待たせるわけにはいきませんが、個別授業のほうならば、生徒が理解出来ていないことに気付いたら、理解できるまで言葉を噛み砕き、別の例えを用いたり角度を変えて説明しなおすことができるからです。ですが、個別指導であってもカリキュラムに沿って進めなくてはいけないので、制限時間があり限界があります。

 

ですので、勉強における配管の入り口を広げるような取り組みも同時に行い、語彙力や話を聞いて理解する力を養っていかないと、差が広がるばかりです。

配管の入り口を広げる取り組み


配管の入り口を広げるような取り組みとしては、教科書を読むことや、辞書を引くような読む作業が効果的だと思っています。今の教科書には用語の解説ページが付いていたりして親切ですし、やはり言葉は学ばなくては知り得ません。

 

地道な話ではありますが、塾でしかり辞書を引かせたり、教科書を音読する機会を設けたりすることが少しでもこの問題を解決する一助になればと思っています。

 

指導で気を付けていくこと①

今日は大学入試共通テストの1日目です。高校生の受験がスタートしました。

 

それとは関係ありませんが、生徒の勉強について考えています。前回投稿した記事の続きです。

ちゃんと受け取れないと


勉強の第1段階は、講義を受けたり教科書を読んだりして知識や技術を得る段階です。

 

ここで十分な知識量が得られないと、第2段階の演習して知識や技術を習得する速度が遅くなったり、テストで求められる水準にまで達することができなくなったりします。

 

ですから、見える化したり、繰り返し伝えたり、強調するなど、伝えた情報量を減衰させずに受け取れる工夫を考えて指導をします。ですがもちろん100伝えて100伝わることはありません。80伝われば良いほうで、70や60くらいの場合もあると思います。そしてこれが50を切ってしまうと、上で言う十分な知識量が得られない状態になってしまいます。

1つのことに集中する


この問題が発生するとき、もちろんこちらの伝える技術の問題もあるのですが、生徒側の原因として2つ、「話を聞いていない」場合と、「聞いても理解できない」場合ということが考えられます。

 

話を聞いていない場合の対応としては、単純に話を聞かせます。集団授業の時は、はじめにこちらを見て話を聞くように伝え、話すときに下を向いていたり作業をしていたりする生徒は指摘して注意します。この傾向は成績のあまり良くない生徒ほど強いのですが、ただでさえまだ身に付いていない内容だったりするのに、他のことと同時に行おうとしても不可能です。話を聞くときはそれだけに集中させる必要があります。

 

逆に、成績の良い子は話をよく聞いています。指導をしていていつも目が合いますし、話した内容もよく覚えています。

細部を詰める

昨日は成人式でしたね。もくせい塾では冬期講習が終わり、本日から通常営業です。

中3生に変化が


冬期講習は机の配置を変えて行っていました。講習が終わり、その配置を元に戻すのを手伝ってくれた生徒たちが、配置にこだわりだしました。少しズレてるとか、隣のパーテーションの高さが合わないとか。アジャスターの高さを直したりと結構細かいことを気にしています。

細部に気を遣えれば学力は伸びる


はじめは、「何かに似てるなー。そうか、嫁をいびるしゅうと…げふんげふん。」なんて思いながら見ていたのですが、これは良い傾向な気がします。勉強でも細かいところを気にすることができれば、失点を防ぐことにつながるからです。

 

社会の用語を書く時の漢字のミスや、英文を書く時の冠詞や三単現のsの付け忘れなど、気を付ければ防げるミスを減らすには、こういった日頃からの意識が大切です。逆に言うと、ケアレスミスは日ごろから気を付けていなくては減らせません。受験勉強をしてきて、3年生たちはここまで来たのですね。ごみ箱に消しごむカスをきちんと入れられなかった子たちがずいぶん成長しました(^_^;)

細かいほど良い仕事になる


細かい所に気を付けていれば問題を解く時だけでなく、例えば「工業地帯」と「工業地域」は何が違うのかとか、「植物と動物の胚はどの段階までか」なども気になったりして調べたりするようになります。こういったちょっとしたことが学力の差を生みます。まさに「神は細部に宿る」ですね。

 

まだまだふざけてパーテーションや机にドカンとぶつかったりもしますが、問題を解く時に問題文に線を引いたりできる子も増えてきました。受験に向けて、更に感覚を鋭く研ぎ続けていってもらいたいと思います。

勉強は机の上で起きているんじゃない、頭の中で起きているんだ!

昨日で年内の業務は全て終了いたしました。本日から来年の1月3日までもくせい塾は年末年始休業をいただきます。この2日間を振り返っておきます。

大学入試の問題を解く中学生


日曜日、中3生の冬期講習2日目は、講義の後のテスト道場で受験生たちに大学入試の英文訳をやってもらいました。

 

複雑な文構造などがあっても果敢にチャレンジし、しかもかなりできていました。英語構文の勉強をしっかりやってきていれば、大学入試レベルの複雑な英語だって読めちゃうんです、すごいですねぇ。生徒たちも、楽しかったと言ってくれました。この雰囲気、かなりいい感じです。

 

伝えたかったこと


課題が終わったときに、生徒たちには「勉強をするときは『大きく回ること』」を伝えました。問題を解いて解答を見て丸付けして終わりではなく、文中の単語について辞書を引いたり用語を参考書で調べたりすることで、知識が雪だるま式に増えて勉強の効果が高まります。

 

「外出するにも、近所のコンビニに行って帰ってくるよりもっと遠出、例えばアメリカまで行って、ニューヨークやグランドキャニオンを見てきたほうが経験値が増えそうでしょ?」と言ったら生徒たちもうなづいてくれました。この課題の最中、生徒たちは互いに話し合い、辞書をたくさん引いていました。イスに座ることをせずに、ずっと立ったまま他の子の間を行ったり来たりしている子もいました。多くの子が必要な知識を得るために本棚と机を往復していました。それをしていたから、この例えも実感できたんじゃないかと思います。

 

どうも生徒によっては、「受験勉強は机にかじりつく」ものだと思っているフシがあるのではないかと思っていたのでちょうど良い機会でした。ずっと座っているのはそれなりに疲れますがある意味「楽」なんですね。問題集と解答があれば、「勉強のようなもの」はできてしまうので。しかし、ちゃんと身について使いこなせなければ意味がありません。解答の解説だけでは不十分な知識は辞書を調べ、教科書や参考書を紐解く。そのために席を立って本棚まで歩いて行く。そうして「楽」していた自分に気付く。本当に勉強の効果が出るのは、自分の頭がその知識を欲して行動した時です。長時間勉強しているのに学習効果が薄い子には是非実践して欲しいところです。受験は近いですが急がば回れ、です。

 

座席を立ち、本棚まで歩け。ほんの20歩程度の遠出ですが、受験における経験値はグランドキャニオン級です。

 

目を離すな

明日は中3生の第7回北辰テストです。そろそろ志望校を確定させる時期です。受験への弾みとなるように、最高の成績を目指して頑張ってきてもらいたいと思います。

授業の受け方で分かる「成績の上がる子、上がらない子」


集団指導をしていて、「この子は伸びるな・伸びないな」という生徒のパターンがあります。

 

それはズバリ、「授業に『参加』しているか否か」です。伸びる子は、話していることをうなずきながら聞き、発問に答えてくれます。面白いことを言うとすぐに反応して笑ってくれます。一方、伸びない子はたいてい無表情で話の区切れ目にうなずくことも無く、私が必死に笑わせようとしても、くすりともしません。(これは私のほうに別の問題があるのでしょうか…)

 

当事者意識


話されていることが、「自分に言われている」と捉えられるかどうかと言い換えてもいいかもしれません。学力の伸びない子は授業を受けるときに、目の前で生身の人間がいても、どこかテレビを見ているような、モニターを一枚挟んでこちらを見ているような雰囲気を漂わせています。テレビを流し見しているときって、話なんか全然入ってきませんよね。それが成績の差となっているんじゃないかな、と思っています。

なぜ話を聞き逃すのか


これは普段から、「相手の目を見て話を聞く」習慣が無いからだと思っています。

 

意識は見ているものに集中するので、話を聞く時は、相手の目を見た方が話は入ってきやすいです。それができていないと、同じ授業を受けていても効果に違いが出てしまうのではないかと思っています。

 

だから目を見て話を聞いて

 ですから中3の夏期講習の開始時には必ず、「授業は目を見て話を聞くように」と伝えますし、しっかり話さないといけないときは「こちらを見なさい」と言います。

 

目を合わせない生徒は「話を聞かない」習慣がついてしまっているので、まずはそこから修正していく必要があります。家などでも話をするときは、目を見て話すように意識してみてください。

テスト直し!

昨日と今日は富士中1年・2年生の期末テストでした。昨日、初日のテストを終えて自習に来ていた子たちに出来を聞いたら、「まあまあ」と返ってきました。まあまあですか…これはいったいどちらなんでしょうね。でも生徒の顔は明るかったので、返却を楽しみに待とうと思います。

テストを受けたら…


テストを受けたら、その直しをすることが学力向上に効果的です。

 

しかしこのテスト直し、面倒臭がってなかなかやろうとしない生徒も多いんじゃないかなと思います。「直しってどうやればいいか分かんねぇし」とか、「テスト返しの時に学校で解説してくれたし」とか、いろいろ理屈をこねて逃げている生徒の顔が浮かびます。「テスト終わったばかりなんだからちょっと休ませてよ。後でやるから。」なんて、絶対にやりませんよ(^_^;)(しかもそういう子ほどテスト前にたいして頑張ってなかったりします。)

 

テスト直しをしないなんて!


でも、テスト直しをしないのは2つの意味で損です。

 

1つ目は、「学力の穴を埋めることができない」ことです。テストで出来なかった問題は、自分の学習が不足しているところです。テストではそこが明らかになっています。定期テストで学んだところは、次は模試、最後に受験で出会うことになります。早目に穴を埋めておかなければどんどんたまって後々苦しくなっていきます。

 

 

2つ目は、「学力が伸びる時期を何もせず過ごしてしまう」です。テスト直後は、テスト勉強をずっと続けてきたので体が知識を吸収しやすくなっています。暗記作業や問題演習で脳が「温まった」状態のこの時期を、「ちょっと休ませてよ」で過ごしてしまうのはあまりにももったいないことなんです。

 

テスト直しをきちんとする子とサボっている子。学力の差は、テスト前の勉強によって開くのではなく、テスト直しの有無によっても開いていきます。

テスト直しを楽しもう


テスト直しをしたくないのは、すでにやった問題をやり直すことに興味を持てなかったり、間違えたという事実と向き合いたくなかったりするのが原因だと考えています。

 

そこで、テスト直しを少しでも楽しめればいいなぁと思って、もくせい塾の生徒には、「もう一度解いて『満点』を取ろう」と話しています。直しをするのではなく、満点を取ることを目的にしてしまえば、楽しんでできるかなと。満点って嬉しいですしね。

 

伝え方を変えているだけですが、満点を取ろうとすれば、テスト直しとしてやるべきことをやることになります。間違えた問題の理解と暗記もしますし、もう一度全て解き直すことでテスト形式の演習を重ねることにもなります。実際、今の中3生はこれで学校の定期テストに関する質問が増えました。

 

これを応用して、北辰テストの直しは「自分の成績より偏差値10上を取ってみよう」と伝えてみたりしています。「テストが終わったばかりだし」という生徒の気持ちも分からなくはないので、ちょっとくらいエンターテイメント性を含めてみようと思った次第です。

質問に来なさい

先週の土曜公開授業と勤労感謝の日で、富士中は火曜まで3連休のようですね。しかし中1・中2は期末テストまで10日を切りました。ここで休むことはできません。この3日間で確実に差がつくので勉強を頑張りましょう。

質問をする子は伸びる


良くできる生徒ほど「質問」をしてきます。どこでも言われていることではありますが、質問ができる子は伸びます。もちろんここ、もくせい塾でも、今までもその学年で一番学力の高い子が一番質問の数も多かったです。私が以前働いていた塾でも質問の多かった子は成績が伸びる傾向にありました。

伸びるのはなぜか


質問には、分からないことを解決するという意味以外にも学力向上に効能があると思っています。

 

それは、生徒から質問をされたとき、講師は聞かれたところを教えるのはもちろんですが、「それ以上」を返そうともするからです。授業で触れられなかったことや、知っておくと便利なことなど、都合上やむなく削ってしまったことも質問のタイミングでは際限なく話せます。おまけに生徒は「聞く姿勢」ができた状態でやって来ます。話したい講師と聞きたい生徒、相思相愛です。

 

だから、質問に来てくれた子はたくさんの「おみやげ」を持って帰ることができます。これが、質問で成績が伸びるからくりのひとつだと思います。

待ってるだけの「姫プ」になるな


私は常日ごろから、「分からないところは質問して」と言い続けています。もちろんこれだけでは動かない生徒もいます。しかし、私から質問を吸い上げに行くのはできるだけしないようにしています。それは、自分で動かなくては成長はないと考えているからです。

 

個別指導で成績が伸びない子のパターンで、「全部講師にやってもらっている」というのがあります。講師に勉強の計画を立ててもらいそれに乗っかって授業を進めてもらい、問題を解いたら丸付けもやってもらう。宿題を出してもらいその週の課題を決めてもらう。問題ができなければヒントと称して問題を解いて「もらう」。分からないところも講師が察して教えて「もらう」。このパターンにはまってしまうと、生徒は何もせずただ座席に座っているだけなのに勝手に授業が進む、まるでゲームの「お姫様プレイ」です。こんな成長するタイミングが全て奪われた状態で、学力なんて伸びるはずもありません。(ただ講師のほうもやって「あげたい」。ここがまたこじれるところです。)

勉強においては、「騎士」になれ


生徒たちには「質問をしなさい、そうすれば学力が伸びる」としつこく言い続けています。それでも来ない子にはやきもきします。過去には保護者の方から「子供が『教えてくれない』と言っている」と言われたこともありました。(もちろん授業では十分に教えています。)その保護者様の言いたいことも分かります。でもそれじゃダメなんです。生徒が伸びるには、お姫様ではなくそれを守れるような騎士になってもらわなくてはいけないのですから。

苦手なもの「だけ」やりまくる

問題集を買ったら、1~10まで解き切ることが大切です。問題集はやり切った時にはじめて全ての栄養分を吸収し、力が伸びると思うからです。

 

しかし、いくつかの問題集の中から問題を選んで、そこだけを生徒に解かせることもあります。

問題集は「整っている」


はじめは、「なんで問題集って分野別に割かれているページ数が同じなんだろう」と思いました。

 

特に小学生・中学生向けのものですが、計算分野だろうと図形分野だろうと、見開き2ページなら2ページごとに各学習分野が収まっています。

 

もちろん「紙面の都合上」というのは分かります。どの教材会社さんもその上で、涙ぐましい努力をなさっているのが内容を見ていると伝わってきます。(紙面に書かれた補足説明の文章の簡潔さといったら!)

 

ただ、「生徒の学力を伸ばす」為にはバランスをもっと崩した配置にしてもいいんじゃないかなぁと思いました。

繰り返す回数が同じになっていたほうが便利

生徒が新しい知識や技術を身に付けるには、「繰り返す」ことが必要不可欠です。綺麗なフォームでラケットを振ったり、同じ作業をできるようにするには繰り返して正しい型を身に付けます。勉強も全く同じで、反復回数が習熟度と比例するので、できるようになるには「繰り返す」。

 

そうすると、繰り返す回数が同じになっていたほうが便利な気がします。計算も図形問題も、個人差はあると思いますが、7回繰り返して身につくのなら全部7回繰り返せるようになっていると楽なのになぁと思いました。しかし、多くの問題集で計算問題はたくさん載っているのに図形問題のページになると問題数が減ります。図を載せる分掲載できる数が減ってしまうんですね。

 

こうなると、図形問題の学習に入ったときに問題集の反復回数を増やすことで対応していかねばならないはずですが、そのことに自分で気付けない生徒がいるような気がします。なまじ計算問題のほうが先に学習する分、「このくらいで大丈夫なのね」と高を括って勉強量を増やせない生徒もいるかも知れません。こうして生まれるのが、「計算はできるけど図形や関数、特に資料の活用は苦手」というような生徒なんじゃないかなと思いました。もちろん計算よりも高度なことをするのは分かっていますが、純粋に演習量が足りていないなという子も結構います。時間ではなく、問題演習の数をもっと意識したほうがいいのに。

そこで、「一本釣り作戦」の登場だ

そこで、苦手な問題があるという子に対して、「様々な問題集から同じパターンの問題を引っ張り出して解かせる」ということをさせています。様々な問題を解くのが投網法だとすると、同じパターンの問題を解くのが一本釣り法ですね。

 

そうすることで、解法のパターンが見えやすくなるのではないかと思ってやっています。問題集を横断して見て見ると、だいたい同じ問題が載っています。それを連続して解いてもらう。本当ならば数学のような科目は抽象化の能力が大切なので、いろいろな問題を解いているようでいて、「結局同じじゃん!」となることが大切なのですが、まずはつまづかないようにすることも大切です。同じことを反復し、技能として定着させるための方法です。これができるのはたくさんの問題集が日頃から置いてある塾のような場所だからこそだと思っています。

 

苦手範囲のある子に効果的なので、これからも使っていこうと思います。

期末テストまであと9日

中3生の期末テストまで10日を切りました。

テストで点数を伸ばすために


定期テストで点数を伸ばすには、得た知識を使えるようにしなくてはなりません。ただ闇雲に知識を覚えたり、問題を解いたりするのではなく、「覚えた知識を使って問題を解く」という意識を高めねば点数は伸びません。

客観視する視点を持つ


例えば、「陽イオン」という言葉を覚えたとしたら、それをどのように問われるのかというところまで準備しておくことが大切です。

 

「+の電気を帯びたイオンは?」と聞かれることもあるでしょうし、その逆に「陽イオンとは?」と問われることもあると思います。または「原子が電子を失うと何になるか」と聞かれるかも知れません。このように、覚えた知識から少し距離をとってどのようにその知識が使えるのかを考えておくことで、理解も深まりますし得点力を伸ばすことにつながります。

 

少し勉強している自分を後ろから見るような視点を持つことで、その勉強が効果的になります。

自分の中に監督を用意しよう


そうして自分を客観的に見つめる訓練をしていくと、今自分に何が足りないのかが分かってきます。テスト勉強をしていても、何点くらい取れるようになったのか、それを超えるにはあと何が必要か。そういうことを考えながら勉強することができるようになっていきます。

 

自分で自分の戦略を決めていけるようになれば、必ず学力は伸びます。みんな、頑張れ。

本番に弱い

保護者様と話をしていて、「ウチの子、本番に弱いんです。」と言われることがたまにあります。実際に、一生懸命勉強してテスト前には「こりゃあいけるぞ!」と思っていても、いざテストの結果が返ってきて「あれれ?」となってしまう子もいます。

 

「本番に弱い」はどこから来て、どうすれば「本番に強く」なれるのでしょうか。

「本番に弱い」=緊張しやすい


本番に弱いというのは、テストや試合などで本来の力が出し切れないことですが、それは、緊張しやすいというのが原因だと思っています。緊張すると体がこわばり、体が思うように動かなくなります。頭と体はつながっているので、テストでも緊張してしまうと思うように問題が解けなくなります。視界の周りが暗くなって視野が狭くなったりします。焦りも出て、問題を読み間違えたり計算ミスも発生します。

 

ここで気を付けなくてはいけないのが、計算ミスが多いからといって「本番に弱い」というわけではないということです。ただ計算ミスが多いのは単なる実力不足。本番に弱いは、プレッシャーがかかったときに激しく緊張してミスをしてしまうということです。

 

最近興味深かったのは教科書音読テストで、生徒がみるみる緊張していくのが伝わってきたことです。何度も事前に読んで準備をし、それでも合格できるかどうかのタイムで速読をしてもらったのですが、そのときに、残りタイムが少なくなってくると生徒の緊張が高まるのが手に取るように分かりました。すると、多くの生徒は後半になってもあまり変化ないのに、明らかに読み間違えが増えてペースが遅くなっていく生徒が何人かいました。その時、これが「本番に弱いの正体」かも知れないと思いました。

 

緊張が高まっても自分のペースを崩さずにできる子がいる一方で、焦りで自分の行動が制御しきれなくなる子がいて、それがテスト時に起こっているとしたら、力を発揮しきれない原因になっているはずです。

「緊張するな」は無理


じゃあテストで緊張しなければいいのですが、それは簡単にはいきません。緊張しないようにと思えば思うほど、逆に緊張感が高まってしまう経験は誰しもがしたことがあるはずです。

 

また、緊張は場数を踏めば乗り越えられるとも言われます。お笑い芸人の人が、「舞台は『もう』緊張しない」と言っているのをたまに聞きますが、それは舞台に立つことが日常になるほどの場数を踏んだからだと思います。では中学生や高校生がテストで緊張しなくなるまで毎日のように場数を踏めるかというとそれもまた難しいです。

 

緊張をものともしない習熟を


では当面の克服法としてできるのは、「緊張しても問題が解けるまで準備をしておく」しかありません。私は、高校入試の数学で序盤でつまづいて頭が真っ白になりましたが、それでも手が動き続けて助かりました。(そのようにして下さった塾の先生方には今でも足を向けて寝られません。)このように、反射的に出て来る知識になるまでテスト範囲を習熟することで、「頭真っ白でもとりあえず手は動く」ことができます。

 

 

音読テストのときにも感じたのですが、「勝てるかどうかギリギリ」の時に緊張感は高まります。ですからそのテストのレベル以上の力を身に付けておくことで心の余裕が出て緊張感も和らぎます。十分すぎる準備をすることで本番時の焦りを減らせる可能性があります。

 

身も蓋も無い話になってしまいましたが、場数の慣れは塾で緊張する機会を経ていくことで少しずつ身につくとは思います。それに加えて、演習量です。限界までやり込むことで「ここまでやったんだし」と、どこか諦めの境地のようなものが緊張感を味方に変えてくれるような気がします。

祝日に復習

本日は文化の日で祝日ですが、もくせい塾はいつも通り開いています!

祝日でも受験生は当たり前に勉強しに来る


今日も始業10分間くらいから、中3受験生達がすでに集まって勉強が始まりました。勉強の習慣化ができていて素晴らしいですね(^^)/ 今のところ他に来ているのは中2の子が1人だけです。他の学年の生徒で、中間テストがイマイチだった生徒は、中3生を参考にしてください。

 

きっとこの瞬間も、他の場所の他の生徒たちもどんどん勉強しているはずです。差がつくのは今この瞬間です。負けないように頑張っていきましょう!

復習は「覚えているうち」に行う


ところで、勉強は少しずつでも毎日やることが大切です。週に1日、10問解くよりも、毎日1問ずつ1週間で7問解くほうが効果が高いと感じています。1週間放置しておくよりも、1日後に復習するほうが記憶に残っているためです。

 

よく、忘れた頃、または忘れてから復習をしている生徒がいますがそれは間違ったやり方です。復習は、覚えているうちに行ったほうが効果は高いです。

 

一説には、記憶は1時間後には半分ほど、24時間で4分の3が失われるとも言われます。1度目の学習では記憶は定着していません。それを何度も上塗りして忘れない知識にしていくことが学力向上になります。上塗りは下地があってこそ。ですから完全に忘れてしまったら、また初めから学んでいるのと同じです。それよりも、覚えているけど少し時間が開いたときに「覚えているかな」と確認したほうが効果が高くなります。

最高の復習方法とは

ですから復習のタイミングは、授業で学んだ「直後」が良いということになります。授業が終わる頃には、始めに聞いたことはそろそろ1時間経っています。ここで復習しなくては頭に残らないので、すぐに復習です。

 

しかしもっといいと思うのは、「授業で先生の言ったことを、その場で頭の中で『復唱する』」です。

 

言われたことをただ聴くのではなく、復唱しようとすると、その内容を頭の中で咀嚼することになるので、理解が深まります。理解できなかったところも、「理解できていない」と認識することになるのでその後の学習で「理解できなかったところ」という触れ方ができるようになります。

 

集団授業を行っているときに、「聴き流してるな~」という態度の生徒はほぼ必ず成績が悪いのですが、きっとこの「理解」をしようとせずにノートを写すだけになっているので、後で見返したときにやっと「理解できていない」ことに気付くのだと思います。その頃には授業で話した内容もすっかり抜けており、復習するにも自力ではどうしようもなくなってしまっていて、成績が悪くなるのだと思います。

 

ですから頭の中で話されている内容を「復唱」する。これだけで復習になると思います。授業はただ聞くのではなく頭を使って聞く。もしかしたら、一度聞いてできるようになる人とそうでない人、要領の良さの差は、この習慣の差にあるのかも知れないなと思いました。

仮定法の10問テスト

(写真は内容と全く関係がありません。)

 

中3生に、英文法の仮定法10問テストを行ったら、半分以上できた生徒が1人だけでした…。

仮定法は国語力の問題だよね


仮定法は今年から中学生の学習内容に降りて来た範囲です。習うのは仮定法過去のみで、高校で習う内容と比較して随分と分量は少ないのですが、やはり日本語と英文を対応させるのが難しいようです。特に、助動詞のwouldとcouldの使い分けが難しいようですが、これは日本語訳を見ればだいたい見分けがつきます。

 

「行くだろうに」→would

「行けるだろうに」→could

 

 

のように、日本語に可能動詞があればcanの意味を加えるためにcouldを使います。生徒たちには「少し気を付ければ見分けられるよ」と話し、そこから日本語の「『ら』抜きことば」にも話が広がっていきました。国語も英語も、同じ語学なので文法はそれぞれ行き来して理解できるようになってもらいたいです。

 

品詞レベルまで砕けないと本当の力は身につかない


 

ところで、今日課した10問テストは全て和文英訳の出題形式でした。だから生徒たちはボロボロと間違って散々なことになっていました。穴埋めや並び替えならばもっとできるのですけれどね。

 

しかし、英文法の本当の力は和文英訳でこそ測れると思っています。和文英訳は文を全て書かなくてはいけません。だから例えば仮定法の形は身についていても、冠詞を付け忘れていたり、いらない前置詞が付いていたりしたら×です。これは、日ごろから名詞の種類や、副詞と名詞の区別などをどこまで意識しているかが表れ、品詞レベルでの理解が求められます。学校の定期テストは平均点が下がってしまわないように穴埋めや並び替えがまぶしてあるので、テストで平均点を超えていても本当に英文法の力がついているとは限りません。いざそれが分かるのは、その後、入試の問題を解いたときや高校に行って英語の勉強を始めた時です。

 

 

埼玉県の公立高校入試の問題では、最後に自由英作文が10点分出題されています。そこで本当の英文法力は試されますし、その他の長文を読むときにも品詞を意識していないと正しい訳がとれません。ですからこうした英作文の問題をバンバンやって、塾生の力をもっと伸ばしていきたいと思います。受験生よ、来週もやるよ、頑張ろう!

 

音読について

以前から音読は良い効果をたくさん得られると書き続けていますが、塾の指導として音読をさせることで、生徒の成績に実際に効果が出たことについて書きます。

定期テストの点数が上がった


社会の教科書を音読をさせることで、目に見えて定期テストの点数が伸びました。今回行われた富士中の中間テストで、中3社会の校内平均点が77点、塾生の平均点が86点で学校平均プラス9ポイントでした。これは、他科目よりも良い結果でした。

理由を考えてみる


今回音読を課題に出したのは1ヵ月間ほどです。実はそれほど長期間にわたっての音読というものではありません。あくまで私の経験に基づく感覚ですが、毎日実施したとして音読本来の効果が表れるまでに2ヵ月くらいはかかる気がします。

 

ではなぜこの短期間の作業で生徒たちの多くが社会で過去最高の点を取れたのでしょうか。

 

これは少し情けない話ですが、塾生たちが「今まで教科書を読み込んでこなかった」というのがあるのではないかと思います。中間テストが実施されたときにも書きましたが、社会のテスト問題では、教科書を読んでおかねば答えられない問題がありました。これを音読の課題により教科書を「読み込んだ」ことで乗り越えられたことが大きいと思います。

読解力向上のためにやったことが定期テストの勉強としてハマった


もちろん私は塾を立ち上げてからずっと、生徒に対し「教科書をしっかり読みなさい」とは言ってきました。ただ、それでは不十分だったのです。

 

しかし、生徒が指示を聞かずに教科書を読んでいなかったわけではありません。塾生は真面目な子が多いので、教科書を読みなさいと言われればちゃんと読みます。でも、読み「込む」というところまでは到達していなかったというのが実際のところなんじゃないかと思います。

 

今回のテスト前に行った音読の課題は、「教科書の指定されたページを『間違えずに読む』か『制限時間内に読む』」というものです。間違えずに読むのも制限時間内に読むのも、準備しなくては合格に達することができない基準を設けています。

 

実はこの課題は「生徒たちの読解力を少しでも伸ばせたらいいな~」と始めたことで、定期テストの対策として行ったことではありませんでした。今年の受験生は国語の平均偏差値が5科目の中で最も低いので、その対策として始めたことです。ですから、音読の本来の効能を期待してやったことがたまたま中間テストにハマりました。狙ってできたことでは全くなく、棚からぼたもちです。

 

もくせい塾の音読課題は準備する段階で、つっかえずに読めなくて合格できません。その為には内容を「理解」し、次に読む内容が頭に浮かんでいる状態を作るために、あわよくば文章を「半分くらいは暗記」しなくてはならない。こうすることで音読は速く正確になってゆきます。生徒たちは何度も不合格をくらいながら合格ラインを超えるために頑張り、結果オーライなところはありましたが、この感覚を「読み込む」というのだと実感できたのだと思います。

手を添えるべきものと、手を離すべきもの


この体験から、音読には「聴く人」が必要だということも分かりました。

 

もくせい塾は「自立学習」を謳っているので、できるだけ手を貸さないようにしています。しかし、やり方が分からない状態で「さあやれ」では生徒は困ってしまいます。ですから手を掛けるところはとことん付き合い、自分で進めるようになったら手を離します。

 

そして、音読でも「読み込む」レベルにまで引き上げるには、披露する場があってそれに向けて努力するという環境が必要だと分りました。つまり音読は手を掛ければ高い効果が得られるということです。それこそ、子供が小さいときに親が行う「読み聞かせ」と同じくらいのイメージで「読み聞かせられ」をするべきだと学びました。

 

音読は一人でもできるもの。しかしそれでは自分基準になってしまうので、読み込むレベルに一人で持ち上げられるまでは徹底して聴く。これを塾の指導に取り入れていきます。今回は期間が短かったですが、これが受験まで続いたとき、音読の真の効能が生徒全員に降りかかっていることと思います。

 

小テストがおざなりになってますよ

自分の外に基準のあるものは、それを満たすためには自分を変えなくてはなりません。たとえばテストが良い例です。合格基準が示されれば、それを超えるために自分が努力して合格するための力を付ける必要があります。

 

 

少し酷な言い方かも知れませんが、この場合結果が全てであり、「自分なりに頑張った、でも不合格だった」ではダメなんです。

もくせい塾の小テストは


もくせい塾では小テストが日常的に行われます。これに合格し続けることによって生徒の学力が伸び、成績が上がるのをずっと見てきました。もくせい塾の指導にテストはかかせないものとなっています。

 

ここで、指導で行うテストの性質が決まってきます。目的は生徒の学力を伸ばすことなので、生徒の今の学力段階に+αできるもの、事前に出題内容が開示された単語テストや暗唱テスト、つまり「準備すれば必ず合格できるもの」ということになります。準備せずに合格できるものでは意味がありませんし、学力を伸ばすことが目的なので合格ラインは成長が確認できるところに設定します。

 

そして、不合格をした生徒に対する対処も考えねばなりません。

不合格にもいくつかある


努力をしなくては合格できないものとなるため、小テストには不合格者が出てきます。

 

今の塾生たちはみんな真面目ですし、私がかなりうるさく面倒くさいので、テストの準備はしてきます。ですが、その準備が「合格に届いていない」程度の努力量でしかない場合があります。

 

入塾したてのころは、この不合格が続くことがあります。生徒の今までの生活で「このくらいでいいか。」という自分基準でやろうとして、それがもくせい塾の指導の基準に届いていない場合です。その場合は無情にも不合格をつきつけます。今までのやり方では通用しないと気づくことで、変わっていくことを期待します。実際、ここで変われた子が成績を伸ばしていきます。ですからこの場合の不合格は、「いい不合格」です。

まずい不合格・・・雷ドカーン


一方、気を付けなくてはならない「まずい不合格」は、ある程度在籍しているのに不合格が続く、もしくは増えてきた場合です。塾の環境に悪い意味で慣れてしまって、「不合格でもいいや。」と準備を面倒くさがる気持ちに負け、サボってしまおうとなっています。

 

不合格が続く生徒に対しては理由を聞いたり、不合格であることをつきつけたりしますが、ここでよく出てくるのが上記の「自分なりにがんばった、でも不合格だった」です。これには私の「成績が上がらない習慣アラート」が鳴り響きます。これを言う生徒は負け癖が付いていきます。

 

上でも言った通り、合格基準が示されているテストには「なぜ合格があるのか」という理由があります。そこに到達することをせず「自分は頑張った」と、中途半端な努力を依り代に自分を慰めていては指導の効果を得られません。

 

実は先週、中3生の中にその傾向が出ていたので雷を落としました。受験生たちは楽しく勉強していますが、テストに合格する生徒が減ってきており、その楽しさの影に隠れて努力が足りなくなっていることを感じ取りました。受験が近づいてきた中でなあなあにしては絶対にいけないと思ったので、ドカンといきました。また今日も授業内のテストの準備が足りていない生徒も雷を落としています。(秋は天気が悪くなりがちです。)

もう一度「小テストは必ず合格しなくてはならない。」


先週雷の直撃を受けた中3生たちは今日までにだいぶ改善されたように感じました。できれば私は、ゲラゲラ笑いながら生徒と接していたいのですが、私の理想とする「楽しい」は、「全員が頑張っていて充実している上で笑える」なので、それを外れたらこういうこともあります。でもそれで改善できる今の3年生たち、好き。

 

高校に進学すると、英語など何かしらの科目で毎週「小テスト」が学校でも課されるようになります。それに毎回合格しようとして準備する生徒と成績に関係ないから不合格でもいいやとする生徒、3年後には恐ろしいほどの力の差が付きます。今から小テストをきちんと乗り越えられる体質になっておき、高校でも困らないようにしていきましょう。

怖い話「勉強しなさい」

「勉強をしなさい」という言葉掛けが子供の学力を低下させるというシミュレーションをしてみたいと思います。

 

どう逆立ちしても勉強しているように見えない子供が家にいるとします。いつ見てもゴロゴロしながらスマホをいじっているだけで鉛筆を持っている姿を家で見たことがありません。そこでその子の将来が心配になって言います。「勉強しなさい。」

 

子供の反応は様々でしょうが、普段からの関係性やその時の働きかけの強度によって、「それでもやらない」か「しぶしぶやる」のどちらかになると思います。

 

ここで、「それでもやらない」場合はまだ大丈夫だと思います。本人がやる気になり、自らやるようになれば学力は伸びるはずですから。反対に「しぶしぶやる」場合は注意が必要です。

 

嫌々やることで能力が向上することはまずありませんし、言われてやるのは「これ以上うるさく言われたくないから」です。つまり、小言を言わせないためにポーズとして勉強をしたふりをするようになります。すると、これ以上は子供に勉強をさせる働きかけはできなくなってしまいます。勉強はしているわけですから。

 

しかし、その勉強には中身がない。自分の能力を向上させるという効果は得られません。嫌々やっているので、学力向上に必要な負荷を自分にかけることはありません。こうして「『勉強して』も成績が上がらない子」ができていきます。

 

これのまずいところは、習慣化してしまうことです。いざ結果が求められるときに、本人も一生懸命やっているつもりでも効果は出ません。それまでに習慣化してしまったらもう、『楽』な勉強から自力で抜け出すことはとても難しいからです。どこが悪いのかを自分で発見するのは難しく、また分かっていても楽な方法は手放したくないので認めたくないという気持ちが働きます。今までそのやりかたで「上手くいっていた」からです。こうしてわが子供が心配で心配で、つい掛けてしまった「勉強しなさい」によって、子供は言いつけ通り効果の出ない『勉強』をするようになります。親も子も、誰も悪くありません。でも、状況は悪くなるばかりです。

 

自分で書いていて怖くなってしまいました。でも塾をやっていて、こういう子はかなりいます。真面目な子に多いです。

それくらい、やってる?

富士中中間テストまで残り1週間を切りました。

 

学校の上位10%(富士中だと25番以内くらい、越北あたりを目指す子のあたりでしょうか)に入る生徒は、この段階で学校のワークの問題が全て完璧にできるようになっていて、定期テストレベルの問題を解かせてもほぼ全て解ける状態になっています。学校の上位30%以内くらい(富士中で70番以内くらい、越南志望の子くらい)だとまだワークが2周目から3周目くらいの途中で、分からない問題もちょっとある、くらいでしょうか。上位50%くらい(富士中で120番くらい、越西あたりを目指す子)だとワークが1周できたかな、くらいです。もちろん全員に当てはまるわけではありませんが、毎年見ているとだいたいこんな感じのペースになっています。結局上位層はそれだけ「やっている」ということです。

 

「ウチの子一生懸命勉強しているのに成績が上がりません。やりかたが分からないようなんです。」や、「子供を越北に入れたいと思っています。」という話をされる保護者の方がいらっしゃいますが、学習量の目安にしてみてください。今日のお子様のワークの習得がどんな状況なのか、テスト範囲を適当に開いて「これの答えは?」というのを3つくらい聞いてみる。全て「即答」できたら上位に入れる可能性ありです。逆に1つでも答えられなかったら50%未満の可能性も大いにあり得ます。

 

今日中3生に、数学の学校ワークのテストをさせたら結果はまだまだ満足のいくものではありませんでした。数学は暗記ではありませんが、学校のワーク程度、問題を見た瞬間に解法が思い浮かぶくらいにはしておいてもらいたいです。

 

「学校のワークは全て解けて当たり前。見た瞬間に答えや解法が思い浮かばなきゃ。上位の人たちは1日で全教科のテスト範囲を1周は余裕でできるようになるまで反復しているよ。それこそウォーミングアップがわりにワークを1周解いてから他の勉強をやるくらいに。」という話をしたら3年生の多くは驚いていました。これが誇張でもなんでもないということを理解してもらわないといけませんね。

丸付け誰がやるの問題②

丸付けに関して、もう一つ思うことがあります。

 

丸付けをすると、いろいろと分かることがあります。生徒の出来る問題・できない問題が分かるのはもちろんのこと、途中式があればそれを辿って間違えた問題の原因。途中式が無ければそれ自体が間違えた原因だったりします。また、作文を見ればその生徒の知っている言葉・知らない言葉や言い回しから生徒の思考の仕方も見えてきますし、文字の乱れがあればその問題を解いた時の集中力や疲労度、興味のあるなしなども分かります。もっと言えば、生徒の性格や家庭での過ごし方が分かることもあります。(分かる気がするだけかも知れませんが。)

 

そういったことをきちんと把握しておくためには、生徒の答案を講師が代わりに丸付けすることにもメリットがあると思います。生徒の勉強を見ることが学力向上につながるのは疑いようがありませんが、見られる時間には限界があります。そんなとき、生徒の答案を丸付けすることで得られる情報を活用できれば、指導に生かしより学力向上を図っていけるのかなと思います。

丸付け誰がやるの問題

生徒の解いた問題を、生徒自身に丸付けさせるか、講師(私)が丸付けするかという問題があります。

 

勉強は、読んで覚えて解く。これを繰り返すことだと思っていますが、最後の解くというのは、解いた後に丸付けをしてできているかを確認する所までが「解く」です。それでできていれば次に進み、できていなければ読んで覚えるところに戻る。その判断をする指標がこの「丸付け」の作業です。

 

ですから、丸付けは本当は自分でできなければいけません。自分で自分を客観的に見てどうなのか、何が必要なのかを見つけて行動できるようになれば自分ひとりで学力を伸ばしていくことが可能です。ですがこれが難しいところでもあるようです。生徒が丸付けした答案を見てみると、間違っているのに、なぜか丸が付いていることの多いことといったら(^_^;)

 

こういう生徒には、注意力が足りない子ももちろん多いのですが、「先に進みたい」という気持ちが強すぎて、多少間違っていてもつい丸にしてしまったりすることもあるようです。自分に甘くなってしまうんですね。記号問題ならば間違っているのに丸というのも少ないのですが、それが記述問題だったりすると「正誤の基準は『我』にあり」とでも言わんばかりに正解が激増します。

 

ですから丸付けにも私が介入します。「これは間違いですよ」というメッセージをきちんと伝えないと修正しないまま先に進んでしまい、そこから学力の穴が広がっていってしまいます。それを防ぐのが目的です。しかし先ほど述べた通り、丸付けは自分を客観視する練習でもあると思うのですが、その機会を奪うことにもなります。ですから、バランスを見て手を出す頻度を考えなくてはなりません。

 

なんとなくですが、心の成熟段階という意味では、年齢で言うと中学生の受験生になるくらいまでは他人が丸付けをある程度担ったあげたほうがいいように感じています。自分の学力に対する興味というものが高まるまでは、他人の目を細かく入れていくほうが、その子の学力状況をつぶさに見るという意味でもうまくいくような気がします。

北辰テストの作文対策

中2第1回の北辰テストは座席数確保の問題で自宅受験となりました。お申込みの際はご注意下さい。

 

北辰テストの作文では「自分の体験をふまえて」書くという課題が出されます。問いに対し意見を述べたあと、自分の体験でその意見の裏付けをすることが求められます。

 

生徒の作文を添削していて、この体験が上手く書けない生徒がいて、体験でなく意見の展開になってしまっている場合が結構あります。例えば「本を読むなら小説か説明文か」のような問いが出され、小説を選んだ時、体験を書かずに「小説は読むと没頭できる」や「いろいろな話があって面白い」などと続けてしまう場合です。作文は225字なので、こうしてしまうと体験を書けずに制限字数を迎えてしまうことがあります。その昔作文問題が出され始めた頃は作文用紙の使い方さえできていれば大丈夫でしたが、だんだんと内容も求められるようになり、今はずいぶん難しくなったなと感じます。上のお題のように、体験などの書きにくいものも狙って出されるようになってきました。

 

ですから今の3年生たちには、「自分の体験談を書く時は『過去形』になるはずだよ。」と教えてみました。自分で文章を書き慣れていないと、構成を考えるのも大変です。自分が何を書こうとしているのかを掴めるように頑張ってもらいたいと思います。保護者の方も、お子様の返却された北辰テストを見る時は、作文に注目して見てみて下さい。

教科書は良い教材

本日から中3の理社講座が始まりました。ここから受験までの期間で残りの範囲の講義と受験対策をやっていきます。

 

 

その為の授業の準備で教科書などを読み直しているのですが、今の教科書はものすごく分かりやすいです。色分けも見やすいですし、補足説明も的確です。ページごとに発問があったり、勉強に方向性を持たせる仕組み作りも秀逸です。自分が学生だったときに疑問に思っていたことが「そうそう、ここが知りたかった!」とばかりに解決できる仕組みがちりばめられています。教科書なんかより、市販の参考書のほうが分かりやすいなんて思っていましたが、なかなかどうして教科書、あなどれません。

 

今は基本を押さえる勉強は教科書で十分だと思います。しかし、市販の参考書には教える範囲の制限がない分のアドバンテージがあります。より深く幅広い内容は参考書のほうが調べやすいかも知れません。このへんを使い分けるのが勉強のコツかなと感じました。

 

教科書から得た知識を身に付けやすいように工夫して生徒に伝えるような授業を行っていきます。

ちゃんとやる

学力とは、作業の速さや記憶量、再現力などいくつかの力の集まったものだと考えています。そして学力の高い子は、それらの力が全体的に高い傾向にあり、低い子はその反対の傾向にある場合が多いです。計算がめっぽう速くて強いのに学力がすごく低いという子はあまり見たことがありません。

 

これは、学校でみんな同じ授業を受けているからだと思います。義務教育の方針のひとつは「バランス良く」です。ですから、その受け取り方に差があるだけで、総合力に対するそれぞれの力は、レーダーチャートで言う綺麗な多角形の形のような、バランスの取れたものになりやすいのだと思います。(もし小学生くらいから算数ばかりやったり理科ばかりやったりすれば、きっとものすごく個性的な能力の持ち主になるのかも知れませんね。)

 

しかし中学生くらいになって、学力に対して記憶量が極端に少ないといった、バランスの悪い子をたまに見かけます。なんでそれだけが伸びていないのだろうと不思議に思っていました。

 

昨日、その理由の一端を見たような気がします。ある生徒の板書ノートを見た時、板書の赤字も青字も全て一色で写していました。理由を聞くと、「色ペンを忘れてしまったから。」と言うことでした。赤ペン、青ペンで色分けしたのには理由があるのですが、それを自己判断で同じ色にしてしまった。その理由が、持ち物を「忘れ」たからだというあたり。伝達された情報を、自分の都合で取捨選択してしまっているのが見て取れます。この「まあいいや」から生まれた綻びが、生徒のその能力向上だけを大きく妨げているのではないか、そう思いました。

 

結論を言うと、勉強で必要なのは「ちゃんとやる」ことだ、となってしまうのですが、それができていない場合のダメージは想像よりもずっと大きいと思います。少し厳しいですが、この子にはノートの写し直しをさせました。もくせい塾の中学数学は小テストを受ける際、板書のチェックも行っています。生徒の学力向上に通じる問題点を、塾のシステムで対処できた例です。

きちんと読もう

読むことを「意識」する。一字一句を意識して「読む」。これだけでテストの点数なんて簡単に上がると思います。

 

生徒の勉強の様子を見ていると、問題の間違いの原因に読み飛ばしが多くあることに気付きます。また、分からない問題の質問も私と一緒に問題文を読むだけで「ああ!」となることも少なくありません。きちんと読んでいないんですね。

 

具体的な科目で言うと、英語の問題の間違いも時制と人称のミスがほとんどですし、数学の計算ミスなんていうものでも、解く過程で自分で書いた式をきちんと見ているかどうかで減らせるものだったりします。目の前のものにきちんと焦点が合っているかどうか。割とそんな単純なことだったりする気がします。

記憶を留める

昨日は塾を開けるなり中学生が続々と入ってきて、結局ほとんど全員の生徒が自習に来て頑張りました。定期テスト3週間前を切ったので、エンジンがかかってきました(^^)/

 

生徒の勉強を見ていて、英単語の暗記がまだまだ弱いかなと感じます。普段から教科書の単語テストを行っていますが、改めて問題演習で単語が出てくると書けていないことが多々あります。教科書が変わって単語の量が増えたことも原因の1つだと思いますが、特に今年の生徒は暗記力が弱いなと感じる子が結構います。

 

暗記の力は、暗記作業を繰り返すことによって伸びます。英単語でも漢字でも社会の用語でも、それを覚える作業を何度も行っていくうちに、覚えられる量が多くなり、覚える時間も速くなります。そして忘れる前にもう一度覚える作業をする。そうすれば忘れない記憶になっていきます。慣れとは少し違うような気がしていますが、暗記作業も練習すれば上達します。勉強をして、頭に残る量が増えればその分学力も伸びます。せっかく入れた知識をザルのようにこぼしてしまわないように、暗記作業も厭わずやっていきましょう。

 

誰でもできることを誰もができるわけではないレベルへ

昨日は中学生の子と計算プリントの速解き勝負をし勝ちました。今日は小学生の子と音読の速読み勝負をし、2分差で勝利。また別の中学生と計算プリント速解き勝負でやはり大差で勝利。

 

はい、子供相手でも手加減しません。小学生の子からも大人げないと言われました。小学生から大人げないと言われる塾長です。

 

でもこれには一応理由があります。「基礎練習を積むとこれだけ効果が出る」ということを教えたいのです。生徒が自分で「できている」と思っていることが、まだ伸ばせるということを知ってもっと上を目指してもらいたい。特に計算や音読といった基礎的なことを固めていくことで学力は向上するということを伝えたいと思っています。

 

そして問題を解くことに対してもっと慎重で愚直になってもらいたいとも思っています。例えば数学などで生徒が暗算をしていることがあります。さっさと書いてしまったほうが速いのに、手を動かそうとしていないときは要注意です。それは、「途中式を書くのが面倒だから」と思ってしまって暗算しようとしていることがあるからです。(これ、かなり多いです。)計算力の未熟な生徒が暗算をすると間違いが出ますし、途中式を書いて確認しないでいると、定着しないまま進んでしますこともあります。したがって技術があやふやになり脳に負担が多くかかるので、かえって速くできるようになりません。

 

ですからそういう傾向のある生徒には、「暗算は先生に勝つまで禁止」と伝えています。そしてそれでも暗算している現場を見つけたら、暗算で勝負させてボコボコにし、「負けたから暗算禁止!君の計算力はまだヒヨッ子じゃ。悔しかったら勝ってみんしゃい!」とドヤ顔で言います。(やっぱり大人げないかも…。)「ミスするうちは暗算は危険だよ」と伝えるためです。特に初学者の場合は速さよりもきちんと定着することの方が大切だと思ってそうしています。

 

 

北辰テストでは、2点で偏差値が1くらい変わります。数学の場合、大問1の計算問題は1問4点。1問計算ミスするだけで偏差値が2近く下がります。「ミスの多い速い人」よりも「遅くてもミスの無い人」のほうが成績が良かったりしますし、数学だけでなくどの科目においても、「速くてミスの無い人」になるためにはまずは正確性、そして速さの順に伸ばす必要があります。ですから分かっていても、愚直に基礎基本を反復練習して欲しいと思っています。

期限を守る

高校生の1学期中間テストが始まりました。塾生の頑張りに期待したいと思います。

 

定期テスト直前になると、高校生からの質問はほとんどなくなります。その少し前までに質問の類はだいたい出尽くして、直前になると高校生は黙々と範囲を反復します。去年くらいからだんだんこの傾向が見えるようになって、良い形になってきたと思います。

 

逆に直前にジタバタし出すのは、「すでに手遅れ」の場合が多いです。テストの前日に問題の解説を求めてきたり、解いたプリントを提出したりしても、翌日役に立つことはありません。もう手遅れです。中学生はまだこの傾向が多く、それでも質問には答えますしプリントの丸付けはしますが、「もっと早く」ということは伝えます。でも「のど元過ぎれば~」なのか、同じことを繰り返している生徒もいます(^_^;) 北辰テストなども同じで、その前に対策として「かこもんを解きなさい」と伝えるのですが、前日の夜に解答の提出をしてくる生徒がいて、私が採点して返却するときにはテストが終わってしまっています。これだと「すでに手遅れ」ですね。

 

おそらくこれは、目的が理解出来ていないからだと思っています。私が生徒に「もっと早く~」と言うのは、質問にせよ丸付けにせよ、「その後、自分が直して復習する」時間を取らせたいためですが、生徒が「その問題を解く」ことを目的にしてしまっていると、直前になってしまうのではないかなと思っています。勉強には「自分で定着させる」時間が必要です。これでは成績を上げることはできないので、勉強の仕方として生徒にきちんと伝えていかねばと思っています。

 

その点、高校生たちの勉強の仕方は立派です。「テストで良い点を取る」ことがきちんと目的になった行動ができています。一度受験を経験するだけでこれだけ変わるんですね。受験は期限までに「間に合わせる」作業です。高校生たちを見ていると、人生のイベントとして受験って悪いことばかりでもないなと思います。

高校生の適切な学習量とは

高校生の中間テストが目前です。高校生たちが毎日自習に来て頑張っています。

 

やはり高校の学習は毎日やらなくては付いていけないなと感じます。量も質も、中学生の比ではありません。直前で慌ててももう手遅れです。日頃からコツコツ進めておき、テスト前に勉強時間を増やしてしっかり詰め込んでやっと学校の成績は真ん中より上に行けるくらいではないでしょうか。

 

高校の定期テストは授業で扱ったものだけではなく、その範囲のもの全てが出題対象です。ですから、学校の授業の復習だけでなく自分で教科書を読み進めたり参考書を紐解いたりしておく必要があります。高校生からの質問も、問題集の学校の授業で扱っていない問題だったりします。それらを自分で修めてテストに臨むためには、テスト前だけでは間に合わないと思います。

中学入試古文の費用対効果

中3の国語では、古文の指導が始まりました。みんな四苦八苦しています(^_^;)

 

公立高校入試の古文では、3点問題が4問の12点分出題されてきました。現代仮名遣いなどのごくごく基本的なものですが、いざ受験となるとなかなか満点が取れません。古文は問題を解くための技術と知識が必要ですが、中学校ではほとんど教わらないのが理由です。

 

高校で習う古文と中学生が受ける古文の違いはいくつかあります。例えば、高校の古文では主語の省略が多くなることや、古文単語や古文常識がかなり必要になることなどです。ですが、文法や読み方のレベル差はほとんど違いがないので、高校で習うことを少し先に学んでおけばずいぶん読みやすくなります。そして、高校に入ってからも使える技術なので高校の勉強でずいぶん助けになります。

 

高校入試においてはたかが12点分ですが、現代文の点数が安定しない生徒にとっては貴重な「計算できる」得点源になります。それを、定期テストや現代文の勉強の合間をぬって勉強し、今から半年かけて身に付けてもらう計画です。内容は現代文よりもずっと平易なものが多いので、半年ほど真面目に勉強すれば十分得点できるコスパの良い分野です。入試で満点が取れるように勉強していきましょう。

乗法公式!

中学3年生は、そろそろ乗法公式の学習に差し掛かってきました。ですから授業でも確認テストを行っていますが、まだ計算がたどたどしい子が多く、合格者も少ないです。

 

乗法公式は、中学数学で初めて出会う、「公式を意識し」た計算問題だと思います。今後学習範囲でもここの計算方法は必要になってくるので、きちんと公式を身に付けて公式通りに計算できるようにしておく必要があります。ですから、確認テストを受けるときはたとえ答えが合っていても、きちんと公式を使って解いていない場合はバツにしています。スラスラと考えずに手が動いてできるようになるには200問くらいの演習量が必要だと思います。

 

中学を卒業して高校数学を学ぶようになると、この「公式に当てはめ」て問題を解くという作業が一気に増えます。もちろん公式の成り立ちなどの理解は必須です。それが無いとあっという間に数学の苦手な生徒になってしまいます。ですが、だからと言って数列のΣの計算や2次曲線など、いちいち導いて解くのは現実的ではありません。どこかで公式に当てはめて解くようになるタイミングがあります。この公式に当てはめて解くという割り切りができないと膨大な高校数学は乗り越えていけません。

 

中学3年生の乗法公式は、その最初の体験だと思っています。たかが分配法則を利用して計算できるものの公式化ですが、初めての体験だと文字式の羅列を覚える辛い作業に感じるかも知れません。でもそれを身に付けないでいるとこの後の因数分解や平方根の計算、2次方程式の演習に重大な欠陥が出てきてしまうので、ここは2週間くらい時間をかけてでもしっかりと使いこなせるようになって欲しいと思います。できれば、「なぜその公式になるのか」も自分の手を動かして理解して欲しいところ。そうすれば定着の助けにもなると思います。

三竦み

なんだかとりとめのないことを書くことになりそうです。

 

「どこまでが暗記か」ということを考えていました。詰め込みはダメとか、思考力が大切とか言われます。ですが、自分の頭の中を探ってみると、みーんな「覚えた」ことのような気がしてきます。

 

私の場合、例えば計算などは九九を覚え、2桁の計算の仕方を覚えた上で「23×11=243」なんてやっています。毎回その場で計算をしますが、そこで使っているのは暗記した知識です。結局知らないことには何も考えられないということになりそうです。これって暗記なくしてはできないことです。もちろん、だたの丸暗記がダメだと言われているのだとは分かっています。ですがこれからはクリエイティブ思考型の時代だみたいな風に言われた途端に、暗記作業が悪のようになってしまった気がします。

 

ただ、暗記するときに理解が伴っていると身に付きやすくなるので、暗記作業には理解する必要があるとも思っています。数学でいうと、公式などは一度自分で導いてみると覚えやすくなります。社会の用語ですら、その流れや背景をつかんでいるのといないのとでは暗記の効率は全く異なります。「ああなるほど」と腑に落ちた場合は、暗記作業すら必要ない時もあります。

 

そう考えると、思考力を伸ばすのに必要なのは暗記した知識であって、暗記に必要なのは理解である、理解するためにはしっかりと思考する必要があると、なんだか堂々巡りな話になります。ですから、「これからは暗記力も思考力もどちらも必要だ、だからまずは最低限暗記をしっかり行っていこう」と、よくわからない結論めいたことを書いてお茶を濁しておきます。

制空権を手に入れろ

高校生の勉強は、いかに暗記作業の時間を減らしていくかがポイントだと思っています。もちろん暗記をしないのではなく、覚えるべきことを素早く身に付けていくという意味です。

 

高校生になってすぐに感じるのは、「中学生の時とは勉強が違う」ということではないでしょうか。高校では、勉強の進度も難易度もずっと高くなります。ですから中学生の頃のまま、定期テスト前にチョロチョロやればいいかなんて思っていると、初めの2ヵ月くらいで決定的な差が付いてしまいます。何もしないまま1学期の中間テスト前になったら、いざ勉強しようとしても何から手を付けたらいいのかすら分からないと思います。

 

よってそうならないためにも毎日勉強することが必須なのですが、いざやってみると暗記に時間がかかることが分かると思います。英単語、古文単語、社会の用語だけでなく数学理科の定理公式なども暗記が必要になります。それらの膨大な知識を学校の進度に合わせて身に付けていくには、暗記作業の時間短縮が求められます。

 

そこでまずはスキマ時間を利用することがカギになります。電車通学の場合は、通学路の駅から駅までの時間がどのくらいかをつかみ、その時間内でやることを決めるといいと思います。例えば、ターゲット英単語帳を使っているのなら、見開き1ページに大体8個くらいの単語が載っていると思いますが、1個につき2秒を1回の暗記時間と考えて16秒。隣の駅まで5分ならば300秒。見開き18ページ分進められると考えて6ページ×3周なんてことにすれば、およそ50個の単語を3周できます。自分が降りる駅までにここまでやるぞと決めれば、締め切り効果も期待できます。どこまでやるのか、目標を定めることがポイントです。

 

机に向かってイスに座ってする勉強を地上戦とするならば、電車の中などの机の無い場所でする勉強はさながら空中戦です。膨大な暗記を要する勉強はこの空中戦をいかに制するかにかかってくると思います。

ノートの取り方

生徒の数学の解説動画を見て作ったノートが美し過ぎます。

 

ポイントをノートに写させるよう指導しているのですが、私の書いたものよりずっとキレイに書いてくれている子も多くて、チェックするたびに「キレイだね~!」と感嘆の声が出てしまします。保護者の方は、お家でも見てあげて下さいね。

 

ノートをキレイに取り過ぎる生徒はそちらに意識が偏ってしまって成績が伸びないと以前は言われていました。でも動画を写し取るので、途中で止めたり、巻き戻して見たりすることもできるのでその心配は無さそうです。現にノートがきれいな子ほど確認テストの点数も良い傾向にあります。丁寧に勉強ができています(^^)/

 

学校では今もライブの授業が主流ですので、その時はサッと要点をメモできるようなスキルを身に付けていく必要があります。でも見て写す「写経」のような勉強の場合、どれだけ丁寧に間違えずに写し取ったかによって効果も変わると思います。丁寧に写す間に、理解度が高まっていくような、そんなノート指導をしていきたいと思いました。

集中できる環境で

新学期になり部活動も始まっているようですね。毎年のことですが、塾を開けても春休みのようにすぐに生徒が来ることがなくなりました。この時間は自分の事務作業や授業準備に充てることにしています。

 

私は元々新卒でメーカーに入社し、設計士をしていたので、コツコツと一人でやる作業は元々好きだったのだと思います。ですが会社員の頃はひっきりなしにかかってくる電話の対応やトラブルの対策、他部署からの呼び出しなど、業務中一つの作業に集中することがほとんどできませんでした。自分の力の無さが原因なのですが、業務終了時間になってから、ようやく自分のパソコンに触れるといった感じでした。この業界に入ってからは授業時間になったら授業に行く、それ以外の時間は他の作業をする、とやることがはっきりと分かれていて取り組みやすいです。できているかどうかは別として、作業の効率も上がったと思います。

 

目の前のことに集中できる環境は、効率を高めます。生徒が自習に来ることを前提の塾にした理由の一つがここにあります。

 

私は、家ではまず勉強に集中できないと思っています。テレビがついている、携帯がいつでも手に取れる、顔を上げると漫画やゲームがある…。これだけでなく、「家族の話し声が聞こえる」ことも集中力を欠く要素です。(家族の団らんは素晴らしいことだし必要なことだと思います)

 

こうした一切の余計な要素を排した環境を家庭内で作ることは不可能である、よって塾生は自習室に来て勉強すべきとなりました。同じ時間勉強するのならば、絶対に家よりも自習室のほうが効率は上がります。だからそれを上手に活用していければ、勉強以外の時間も作れるようになり遊びや部活動にも時間を割けるし、家庭内は憩いの場・団らんの場にできる。そうなっていくのが自習室運営の理想です。

英語の負担が大きくなる。

今年の中学1年生は本当に大変です。

 

教科書改訂で英語の指導順序が変わりました。それにより、越谷市が採択している三省堂の教科書ではLesson1(1)でbe動詞(am.are)と一般動詞の肯定文を同時に学ぶことになります。そして(2)でそれらの疑問文、(3)で否定文、Lesson2(1)・(2)ではcanの文がやってきます。その後Lesson3でbe動詞isの文、Lesson4で一般動詞の3人称単数現在形が出てきます。

 

去年までの教科書ではLesson1・2を使ってbe動詞(am,is,are)、Lesson3・4で一般動詞の学習でした。その後Lesson6で一般動詞の3人称単数現在形、そしてようやくLesson7でcanの文が出てきます。

 

こうして見ると、全体的に前倒しで指導が進むことが予想されます。また、Lesson2まではいろいろな文を学ぶという感じになりそうですが、去年までの教科書はいわゆる文法を前から順にという感じでした。今年の教科書は工夫がされている分、中学1年生の1学期のうちにどこまで文法の理解を深められるか、これがその後の英語の力に大きく関わってきそうですね。私は中学英語学習の初めの段階で文法をしっかり固められるように指導をしてしまった方が良さそうだなと思っています。

 

そして単語の量がとても多くなるので、その確認もしっかりしていかねばなりません。そう考えると、私が中学生のころに受けていた指導の経験が役立つような気がしてきます。ゆとり教育(なんだか懐かしい響です)の揺り戻しがやっと来たのかも知れません。以前のような詰め込み教育はダメで、創造性を養うことを求めらるけれどゆとりはほとんど持てないと、今の学校の先生って本当に大変だなと思います。そしてその指導を受ける中学1年生でこの波を乗り越えられる子はどのくらいいるでしょうか。注意して見ていきたいと思います。

左手は添えるだけ。(でもとても大切)

勉強は姿勢が大切だと思っています。精神的な向き合い方という意味でもそうですが、物理的な姿勢も成績に影響します。

 

以前、授業中にポケットに手を入れたまま話を聞いている生徒がいました。指摘して直ってからは、どんどん成績が上がっていきました。それだけが原因ではないかも知れませんが、成績と姿勢は関係があると思った出来事でした。

 

生徒を見ていると結構いますね、タコみたいな子(顔の話ではないですよ)。姿勢が悪く背中が丸まっていたり、顔が机にくっつくくらい近づけて字を書いていたりと、なんだか「グニャグニャして」います。君たちの背骨はどうなっているのかい(^_^;)

 

中でも特に気を付けたいのが、文字を書く時に利き手しか使わない子です。右利きの場合、左手がダラリと机の下に垂れ下がったままで文字を書いている。そういう子は総じて字が雑になります。雑な字は見間違いを起こしやすく、直接成績にも関わります。本来なら利き手と反対の手も、紙やノートを押さえたりするのに使うわけですが、それができていない子は成績も上がりにくかったりします。学力向上が訓練によりなせるのならば、全身を上手に使える子が得意なはずです。利き手しか使わない子は体の半分しか使っていないわけですから、成績が上がりにくいのも当然です。勉強の内容も大切ですが、まずは脊椎動物としてですね、イスに正しく座れるようになるべきだと思います。

 

ですからそういう生徒には、「今日左手持ってきてる?」と聞きます。忘れて来ちゃったわけじゃないよねと。そうやって何度も指摘して、だんだんと直っていけば、成績も良い方向へと向かいます。正しいフォームで速く走れるようになるのと同じで、正しいフォームで勉強するほうが学力が伸びると思うのです。

体を使って勉強する

体を使って勉強している生徒は伸びます。例えば数学の図形に関する問題は、自分で図を描くことが本当に大切です。

 

図を描くことで具体的にイメージしやすくなります。手を動かすことで頭が連動します。逆に図形が苦手だったり、他の科目でも力が弱い子は目だけで勉強していることが多いです。

 

会話の反応速度やメモを取る頻度、ノートの減る速さ。そういったもので生徒を見ていて学力の伸び方が分かることがあります。やっぱりできる子は動きが素早く、大きいと思います。

 

ガチャガチャと余計な音を立てる必要はありませんが、勉強ができるようになりたい生徒は、動きをつけることをおススメします。声に出す、手を動かす。目だけで教科書を追っているのはほとんど効果が無いと思ったほうがいいと思いますよ。

読む力が学力を伸ばす(って当たり前だけれど)

今日は中学2年生の希望者に向けて、理科の電磁気分野の対策授業をしました。楽しく身に付けていってもらいたいなと思います(^^)/

 

さて今日も自習に来る生徒がたくさんいました。質問も結構あり良い傾向です。

 

学校の成績は、自ら動ける子がやはり伸びやすいです。勉強していて分からないことがあったらまずは教科書や参考書を調べてみる。それでも分からないときは質問に来る。そういうちょっと面倒だなと思ってしまうことをやれる子が最終的には強いです。

 

学校の勉強は読んで解いて覚えるの繰り返しですが、この「読む」が弱い生徒が多いなと感じます。教科書を読む、解説を読む。こういった作業が今の実力を1段上に押し上げます。一方でこれできるようにならないと、誰かに教えてもらったことしかできないということになります。おそらく全体の4分の1くらいの子しか、教科書の内容を理解して読めないのではないでしょうか。

 

大学入試共通テストを見てみても読む力がこれからは大切です。知識なら教科書に書いてあるわけで、それを自分で読んでいければ学校や塾のペースを超えて進んでいけます。国語の力を身に付けるためにも、教科書の熟読を推奨していこうと思いました。

守りを固める

今日で埼玉県立高校入試まで2週間、14日となりました。

 

2週間というと、昨日の話ではないですが定期テストの一般的な「テスト期間」と同じですね。そう考えると、まだ時間はあるような気がします。定期テストでも、真剣にやれば5科目を何十点か上げるには十分な時間があります。

 

ですから実力アップを狙い続ける勉強はしたままで、少しずつ守りを固めていって欲しいなと思います。「守り」とは、「他の生徒が取れる問題を落とさない」ということです。

 

埼玉県の公立受験は倍率がだいたい1~2倍の中に収まっています。だから内申が基準に届いているならば、当日の試験で受験者の平均点が取れれば十分合格ラインを越えられるわけです。したがって、志望校を受ける他の生徒ができない問題を解ける必要はなく、他の子と同じ点が取れればいいということになります。

 

逆に言うとみんなができる問題をミスしてしまうのは大変危険です。倍率によっては、ボーダー付近は5点の中に何人もの生徒がひしめいている場合があり、1問の正答で大きく順位が変わることもあります。だから新しい問題にチャレンジばかりするのではなく、今までのあいまいなところを確実にしていく。そういった守りの勉強が大切になってきます。

 

もくせい塾の受験生達は、受験の範囲でもう手を付けていない所はありません。だから一度やったところの確実性を上げるだけで大丈夫。覚えた知識に抜けは無いか、まとめたものをもう一度覚えなおす。一度解いた問題でちょっと不安が残るものが無いか見て、もう一度解けるか確認する。夏期講習冬期講習で渡した教材が役に立つはずです。その上で、一度解いた過去問等を使って時間配分などの勘を磨く練習をしておく。それが一番確実な勉強です。

 

 

自分が「やれているかどうか」は他の人を見ろ

今日はとても風が強く、祝日なこともあって、「自習に来る生徒は少ないかな~」なんて思っていたら、ほとんどの生徒が来てビックリしました。自習スペースも満員御礼でした!

 

どうやら多くの塾生たちのスイッチは「20日前を切ってから」くらいのようですね。まだまだの子もいますが、だいぶ多くの子たちがスイッチの入った顔をしだしました。

 

私が中学生だったときは、「2週間前」がスイッチでした。なんでそうだったのかなぁと考えてみると、やはりテスト範囲表の配布が「2週間前」だったんですよね。頑張っているもくせい塾の塾生たちには申し訳なくて言えませんねこれ(^_^;)

 

今思うと、同じ塾に通っていた他の生徒の勉強期間や量などは知りませんでした。他の子がもっと多いことを知っていたら良かったのになぁと思います。2週間前からだと、1日5時間ずつくらいはやっていましたがギリギリだったと思います。ギリギリ間に合わない感じでした。

 

「だったらもっと早くからやれ!」って感じですが、自分ではそれに気づけなかったんです。なぜなら中学生の頃の私は、テストの日程をそこまで意識していなく、範囲表を配られて初めて「テスト勉強しなきゃ」となっていたからです。塾は学校の進度とは関係の無い授業カリキュラムでしたから、定期テストは各々が勝手に勉強するものでした。中学生の頃の私は年間計画表とかしょっちゅう見ませんでしたし、そこまで先を見通して計画的に動ける子供でもありませんでした。

 

だから、もくせい塾の塾生たちはそれより早くテスト勉強に手を付けられている、それだけで当時の私よりも優秀です。人よりも先んずることができる。これは何においても大きな武器になります。

 

ですからもくせい塾の自習室は他の学年の生徒の勉強を目の当たりにできるようにと全体が見渡せるようにしてあります。上級生が、受験生が、どれくらいのものをどれだけやっているのか。そして自分の勉強している姿も他の生徒から見られている。そういう空気が良い相乗効果を生めばいいなぁと思っています。また私も、それを促せるように「当時の私」にそうするように今の塾生たちに声を掛けていきたいと思っています。

勉強のやり方

学力に才能は関係あるのかという研究で、「半分は遺伝、半分は後天的なもの」という研究結果があるそうです。

 

私は、特に中学生高校生レベルの学習内容に関しては、あまり遺伝的なものは関係ないんじゃないかなと思っています。きっと、そこに遺伝が関係するのはもっと先の高等教育の話です。

 

では、それなのになぜ中学生の段階で個人差があるのかと言えば、それは後天的なもの、環境要因が大きいと思っています。

 

例えば家に勉強する環境が用意されているか。また、勉強は楽しいものというメッセージが伝わっているかなどです。身近にそのような環境が無いまま中学生になれば、当然勉強はできるようになっていません。環境の違いにより、おそらく中学生になった段階で10年分くらいの蓄積の差が学力に出てくるのではないかと思っています。

 

これはスポーツなどでよく言われる「1万時間の壁」というやつなのではないかなと思っています。スポーツなど、プロのレベルに達するのに1万時間の基礎練習を積む必要があり、8歳くらいからその道に入っていれば、1日2時間の練習で18歳までに1万時間を達成できるとかなんとか。もちろん勉強に1万時間が必要かどうかは私には分かりませんが、中高生の勉強もただの訓練だと考えています。小学生の頃からその基礎練習をきちんとこなしていれば、中学生になって順位として表れるときに、ある程度上位に入れるのではないかなと思っています。

 

だからこそ、中学生になって学力が低い生徒が逆転を起こすためには、まずは勉強の「量」を積み上げる必要があると思っています。そこにはまだ「勉強のやり方」や「効率の良い勉強法」なんてものは必要ない。まずは学力上位層の生徒たちが積んできた基礎練習の時間を同じように積みましょう、と思っています。自転車に乗る練習をするのに抜け道や効率の良い練習法なんて無いのと同じで、基礎練習だからこそ抜け道なんて無いと思っています。

元に遡る

生徒の英語を指導していて、「be動詞は数学で言う『=(イコール)』なんだよ。」と教えたりします。

 

「I am a student.」ならば、「私『=』生徒」だよ、という感じです。それで理解ができる子ならば形容詞や文型の学習にも発展していくことができますが、それが理解できない子がたまに、というか結構います。

 

そういう子の数学を見てみると、例えば「3×6÷2」という計算を、「3×6=18」に「÷2」を途中から付け加えてしまって、「3×6=18÷2=9」としてしまっています。これでは「=(イコール)」が成り立っていないのですが、それに疑問を持たないようです。最終的な答えは正解なので、間違えている途中式を直されてこなかったのでしょうね。

 

こうなって来るといよいよ国語の問題になってきます。「『3×6』と『18÷2』は同じではないよ。」という説明を理解することから始めなくてはいけません。数学も文章なんだという感覚を持つことが英語にもつながっていくと考えています。その為にはまずは国語、日本語を使いこなす必要があります。小学校の国語の文法で「『何』が『どんなだ』」というものを学びますが、それをしっかり理解することがのちに学ぶ数学や英語にもつながってゆきます。

あの子はもう始めてる

私立高校の合格発表が出ています。昨日今日と、その報告をしてくれた生徒は、合格おめでとうございます。

 

私立単願で入試が終わってからも、毎日自習に来て頑張っている生徒もいます。本当にすごいですね。その子は去年の今頃にはほぼ毎日自習に来るようになっていたなぁなんてことも思い出したりしました。

 

中2の生徒の授業の時に、期末テストまであと一か月くらいですよ~と伝えました。今年の中2の生徒の中にも、もう毎日のように自習に来て勉強を頑張っている子もいますが、まだまだ全体としてはのんびりしたものです。ですからちょっと発破をかけてみようかな~と思って、近隣の高校の合格基準なんかを話してみました。これに刺激を受けて、変わる子が出てくればいいなぁなんて思います。

 

受験勉強に関して本音を言うと、「周りに合わせていて」は、すでに遅い場合が多いです。中学校の中で受験の話が友達から出るようになるのは3年生の夏休み前後でしょう。でもその時には3年生の1学期の成績も決まっていて、高望みはまずできなくなります。しかしそれ以前から行きたい学校があって、それに向けて頑張っている子は「受験に向けて勉強頑張ってる」と友達には言わないでしょう。周りはまだ受験が遠い先だという空気の中、そんな話をするのは茶化されるかも知れないし恥ずかしいとすら思うかも知れないからです。

 

ですからそういう子は、こっそり足繁く塾に自習に行って頑張っていたりします。塾は学校とは違う空気が流れています。勉強に対し熱くなっていても決して茶化したりしない。同じ思いの生徒が集まっていて、それを全力で応援したい人間がいる。だから学年の中が受験の雰囲気になるまでは、こっそりでいいから、塾で勉強していこうぜと思っています。

You can never be too prepared.

英検を受ける生徒がいるのでその対策を行っています。

 

英検の長文問題を見ていると、大学入試の問題に比べて文章が素直です。大学入試の問題を見ていると、一定レベル以上の大学のものはたいてい「読むのにちょっと時間をかけた訓練が必要だなぁ」と感じるような複雑な構造があります。中には構造を複雑にし過ぎて、「パズルかな」というものも見受けられます。(英語圏の人が見たらどのように感じるのでしょうね。)

 

一方で英検の長文は文の係り受けなどあまり複雑では無く、単語や熟語が分かれば読みやすいのが特徴です。だから市販の問題集を何度も解いて、単語など暗記していくのが英検対策の第一歩になります。上の級を目指そうとするとまだ習っていない文法が出てきたりしますが、それも問題としては基本レベルなので、出た形を覚えてしまえば正直な所対応できそうです。こうして問題を比較してみると、英検にはその級ごとに学習段階の目安がありますが、「高校卒業程度」というのはあくまでも高校生の日常学習としてのレベルであって、「大学に『合格』する学力レベルではないよ」ということなのですね。

 

しかし逆に言うと(この言い方は好きではありませんが)英検を頑張って取っておくと大学進学には「得」な気がします。各大学の入試形式を見ると英検2級くらいで優遇措置のあるものもかなりあります。備えではありませんが、何があるか本当に分からない状況です。取れるうちに取っておくといいかも知れないなと感じました。

定期テスト直前だけど、入試を見据えて。

富士中1・2年生の期末テストまで残り2日です。ほとんどの生徒が自習に来て勉強しています。

 

来ていた2年生を呼んで文法のまとめを行いました。英語の文法は初学者にとっては難しく感じるかも知れませんが、理解が深まるとやがて問題がパズルのように解けるようになります。頑張って勉強を続けていけば、なんだか「分かっちゃった」という日が来ます。

 

例えば、なぜ不定詞の用法は「名詞的用法」「形容詞的用法」「副詞的用法」と言うのか。なかなか学校の授業では踏み込めないところで、学校の先生ももどかしく感じているところだと思います。小さな塾だと、そういう小回りも利かせられるので、もくせい塾ではそこも踏み込んでいき一段深い理解を目指します。もちろん一度に全て理解するのは難しいと思うので、こういうテスト前などを利用して少しずつ浸透して、受験生になって受験勉強をする時に「あの時のやつだ!」となる瞬間の種まきをしています。

「基礎からやり直す」は、基礎だけをやることではない。

中3生の期末テストが終わり、中1・2年生の期末テストまで10日を切りました。本日は塾を開けた時間から続々と生徒が集まり、既に自習室、個別ブース共に満席です。

 

生徒が言うことがあります。「基本からやり直したほうが良い」と。時間があればその通りだと思うのですが、模試や受験が差し迫ってきている場合はちょっと待ってと言いたいです。その時間を取ることができるかどうか、きちんと考える必要があります。

 

受験が近くなってきてから、入試の問題が解けなくて、「基本からやり直したほうがいいのでは」となった場合、基本に戻ってやり直すだけでは間に合わない場合があります。問題の難易度を下げて勉強し直すのは、今やっている勉強を先送りすることになります。したがってその分、入試レベルに達するまで時間がかかります。入試レベルの問題を解くのは脳に負荷がかかって苦痛が伴います。それを嫌がって簡単な問題に「逃げ」ていないか、もう一度振り返ってみて欲しいのです。もしも気持ちに「逃げ」があるとしたら、おそらくいつまでも入試レベルの問題を解く段階にはたどり着けないでしょう。

 

それでも「基本からやり直す」というのなら、人の2倍も3倍も時間をかけないとならないことを覚悟しなくてはなりません。他の人が入試レベルの問題や過去問をやっている時に、基本問題だけをやっていても追いつくことはできません。基本問題で復習しつつ、入試問題にも手を付ける。そのくらいのことをやってのければ、基礎から身に付け直し、入試レベルに届かせることもできると思います。

継続しないと力は付かない

定期テストではそこそこの成績を取るのに、模試の成績になるとそれよりも見劣りしてしまう生徒がいます。

 

そういう生徒は定期テスト前に一生懸命詰め込んで得点しているだけで、おおもとの学力につながっていない場合があります。例えばダンスを踊る時に、振り付けは一生懸命覚えるけれど日頃の筋力トレーニングはやっていないようなもの。いわば学力の体幹が鍛えられていません。

 

定期テスト前は一生懸命勉強しているけれど、それが終わると勉強がパタッと止んでしまう子にはそんな傾向があります。本当に詰め込みだけをしていて、学習の蓄積がない状態です。そういう生徒に授業をすると、英単語をほとんど覚えていなかったり、計算はできるけれど文章題は全くできないような状態だったりします。でもテストでは平均点以上に得点できていて、本人もそこそこできている気になっていて危険です。

 

日頃からきちんとトレーニングしていて勉強の体幹が鍛えられている子は、多少の揺さぶりにも動じません。計算が手に馴染むまで学習を蓄積している子は文章問題だって解けますし、新しい英文法を習った時に単語で止まったりしません。

 

そうなるためには、テスト前だけでなくやっぱり日頃の学習の蓄積が必要です。テスト前に勉強することができるようになったら、次は毎日少しずつでも良いので机に向かうようにしていきましょう。

深く潜る

今日は自習管理の時間を使って、高校生の英語の勉強を見ました。

 

長文問題の中のたった3つの設問したが、それに1時間近くかけました。設問の英文を訳すまでに単語の確認や文法、中にある構文も全て拾ってから訳し、正解の根拠のある場所を問題文から見つけてチェックするということもやりました。その子にとっては、きっと今までに感じたことの無い「深さ」だったと思います。

 

勉強はどこまで深く知識を追えるか、その深度も後々効いてきます。もちろん受験までの制限時間の中でそこまで追いかける必要のない知識もあります。ですが問題を解いて丸付けし、解説を読んで終わりというだけではまだまだ浅い。その過程に出て来た少しの疑問も残さず調べ、理解し、覚え切るつもりで追えるかが勝負の分かれ目です。

 

深く潜り知識を追うのは、取り組んでいる問題から離れてしまう感覚があり時には不安に感じることもあります。こんなことやってていいのかな、と。それで結局「まあそういうもんだ」と無理やり納得させて先に行く場合も結構あったと思います。しかしそうやって追うのを諦めてしまうと、次に出てきたときに同じ状況になります。ちゃんと理解して自分の腹にストンと落とした知識があれば、次に出会ったときには乗り越えることができます。

 

今回は一緒に潜った形でしたが、この深さを体験したら次は一人でもできます。何度も繰り返して力を付けていって欲しいと思います。

まずは我慢できるように

勉強には忍耐力が必要だと思っています。

 

同じ問題をずっと考え続けたり、計算問題を何問も集中を切らさずに解き切ったりするのは辛さを伴います。そんなときにすぐに集中を切らせて顔を上げてしまったりせずに、グッと我慢して同じ姿勢を保ち、頭を働かせ続ける忍耐力が必要です。

 

もくせい塾に入ったばかりの子は、授業時間ずっと集中していることができない子がほとんどです。手遊びが始まってしまったり、時計をチラチラ見だしたり、授業時間を集中して乗り越えられません。そのたびに「解き終わった?」や、「時計を見ないように。」と声をかけて注意を促していきます。実は、初めの頃は塾で見ていると集中が30分も保てない子も多いです。学校では、毎日6時間の授業があります。ですがこの状態ということは、学校の集団授業では集中して聞けていないことが分かります。

 

だいたいの子がそこからスタートなのですが、それがやがてずっと授業に集中できるようになってゆきます。忍耐力を鍛えるには、忍耐するしかありません。そうして身に付けた忍耐力で、考え続けることができるようになってくると学力にも良い変化が出始めます。

暗算は計算ができるようになってから

数学の計算のミスは、「端折ること」から来ることが多いように感じます。

 

途中式も全て書いて、正しい計算方法を教えても、生徒は省略しようとします。途中式をすっ飛ばしていきなり答えを出そうとします。ウンウン唸っている時間に途中式を書いてしまったほうが早く済むのに、それでも頑なに、手だけは何としても動かすまいとしています。

 

全ては、「面倒臭い」という心の動きからやってきているのでしょうが、それで不正解になってしまっては元も子もありません。もくせい塾では、そのように暗算で処理しようとする生徒に対しては「暗算禁止」と伝え、どうしてもそうしたいのなら私と暗算で勝負して勝てたらOKということにしています。ですが、この話をするとだいたいの子が引いてゆきます(^_^;)

 

私も計算は速いほうではないのですが、夏期講習で中3生たちと計算勝負をして勝てたので、まだまだ若いモンには負けません。ちなみに、中学生の頃は計算問題をするときに、自分が大きな電卓になったイメージで解いていました。電卓のコスプレというか、電卓の着ぐるみを着ているイメージです。そうすると計算ミスが減るような気がしていました。(はい、アホですね。)

 

逆説的ですが、暗算を速くしたいならたくさん手を動かすことです。大量の計算問題を処理した先に、スピードアップのきっかけがある気がします。私が面倒臭がりな生徒にその量で負けることは無いので、結局もくせい塾は、「暗算禁止」ということになります。

鍛え上げられた学力は人を魅了する

台風も過ぎたようです。夜になっても思ったより雨風は強くなりませんでした。そしてふたを開けてみれば、今日もほとんどの生徒たちが自習に来ていました。台風程度ではびくともしない強い子たちですね。(もちろん安全面には注意ですよ。)

 

もくせい塾では暗記用マーカーが常備されていて生徒は自由に使うことができます。ワークを何周も解くためには必須アイテムだと思います。本当は「ノートに何度も解き直す」ほうが勉強としては「キレイ」なのですが、字数制限のある記述問題やグラフを描く問題などを解くときに少し面倒だったりして、生徒に余計な負担をかけるよりこの方法のほうがいいかなと一旦落ち着きました。

 

そのマーカーを使って勉強している生徒が多くいるのですが、大体の生徒の場合、解答欄に書かれた「正解」を塗り潰して暗記しています。ですが、たまに別の場所をマーカーで潰している子がいます。

 

例えば国語の選択問題の時に、選択肢の記号だけを塗り潰すのではなく、なんと選択肢自体を潰しているのです。その生徒はワークチェックをするときに、正解の記号を言うのではなく、その選択肢「自体」を暗唱します。

 

毎年、一人か二人くらいそういう子が出てくるのですが、そういう子は定期テストの上位争いに必ず食い込んでいきます。よくぞここまで練り上げたなと見る度に関心します。知識を、教科書に載っている文章のままで再現できるような練度の高さ。まるで鍛え上げられたアスリートの立ち姿を見るようでほれぼれします。

砂上の楼閣には誰も住まない

昨日授業の中で勉強の様子を確認した子たちは、先週よりも随分とできるようになってきました(^^♪ いいカンジです。まだまだ時間はあるので、この調子で更に積み上げていきましょう。

 

定期テスト国語の対策として、塾の問題集で教科書準拠の問題を解いてもらっているのですが、その際、「本文を読まない」で解いていた子がいました。確かに、教科書の文章と同じものなので読まなくてもなんとなくはどこに何が書かれているのかは分かると思います。

 

しかし、丸付けをしてみると正解ではありませんでした。改めて一緒に問題文を読んでみると、「ああ!」と正解が分かった様子。つまり教科書の文章であっても、初めて見る文章のつもりで必ず問題文は読む必要があるということです。定期テストの勉強として20回以上教科書は音読すべきと思っていますが、まだまだその周知が足りないなと思った出来事でした。

 

「分かる」と「できる」には大きな違いがあります。ことテストにおいて、この差は得点に決定的に影響を与えます。よく、ワークの反復を嫌がる生徒がいますが、その言い分に「もう分っているものをやりたくない」というのがあったりします。でも、「分かる」だけでは点数にはなりません。完璧に「できる」ようになるには、1回や2回の反復では不十分です。

 

プロスポーツ選手だって、普段の練習では基本動作を何度も何度もやっているはずです。「もう分ったから」と基本をやらなくなる選手はいません。気の遠くなるほどの反復動作でやっと自然に動けるようになるのはスポーツも勉強も同じです。ジャンルが違えど、プロがやっていることをマネするのが上達への近道です。実際、成績の良い生徒ほど繰り返す回数が他を圧倒しています。こちらが「もう大丈夫でしょ?」と言いたくなるほど何度も何度もチェックを受けにきます。「できる」生徒はできるようになるまで繰り返しているだけだというのがよく分かります。

 

北辰テストのような初見問題は文章を読むけど、定期テストの問題なら文を読まなくていいや、と慢心しているうちは1流にはなれない。そう思って基本に立ち戻ってもらいたいと思います。

自学者モドキを退治せよ

漢字や英単語を「暗記する」のと「書く」。似ているようで全く異なります。

 

数学の問題を「解けるようにする」のと「解く」のも似ていますが、これまた全く異なります。

 

理科や社会の教科書を「読む」のと「字面を追う」のは、姿勢は近しいものがありますが、やはりこれも全く異なります。

 

前者は「勉強」で、後者は「作業」です。勉強は成績に結び付きますが、作業は成績に結びつきません。勉強をやっている子は「自学者」ですが、作業をやっているのは「自学者モドキ」です。昆虫などでいますよね、「カマキリ」とよく似た「カマキリモドキ」のようなヤツ。見た目的にはよく似ていて一見見分けがつきませんが、私ほど目の肥えた人間だとすぐに見分けが付きます(^^)/ 自学者モドキだなと思う子をひとり、目の前に連れてきて、「じゃあこの問題解いてみ?」で一発御用です。

 

子供たちも本当は分かっているはずです。「これじゃあ成績上がらないだろうな。」と。じゃあなぜ「自学者モドキ」が発生してしまうのか。それは、楽なほうに逃げてしまっているからです。例えば単語の暗記であっても、暗記しようと思ってやると苦痛が伴いますが、ただ書くだけならば頭を使わないので楽なんです。そして時間を使ってノートを埋めれば、やった気にだけはなれます。他にもあるモドキの生態もほとんど全て「楽である」ことに紐づいています。そしてなんとなく、自学者のみなさんと同じ雰囲気も出せます。でも決定的に違うのは、自分の成長につながっていないことです。羽の形が違います。

 

読んで書いて覚えて解いて。その中のどこかで楽な道を見つけてしまって、そちらを通っても「誰にも何も言われないぞ。」と気づいてしまったときに、自学者モドキは羽化します。そうなってしまうと元の自学者に戻るのは大変です。自分が楽していたことを認めるのは楽ではありませんからね。ですが、その羽では遠くに飛んでいくことなんてできません。今日自習に来なかった君、富士中の中間テストまで残り11日です。

やってる量を見てみなよ。

中間テストが近付き、自習室が満席になる日が続いています。今日は授業がある生徒を早目に移動して事なきを得ましたが、定期テスト前の混雑時に限り、食事休憩等で教室を一旦離れる際は、荷物で場所取りをしないようご協力下さい。

 

定期テストの勉強ですが、ワークの1周目が終わった子が多くなってきました。富士中のテストまでここから2週間弱、鬼のごとく反復し、練り上げていきましょう。

 

勉強の計画について、当たり前ですが提出物がテスト前日に終わる予定を立てているような生徒は全く見通しが立っていません。全く勉強をせずにテストに臨むことになります。早急に計画の前倒しを図りましょう。また、無計画でそのようになってしまっている生徒は文字通り「終わり」です。提出物はあくまでも作業で、テストの点を上げるにはそこから更に反復し、知識を積み上げ、技術を磨いていく必要があります。勉強に情熱を注いで頑張っている生徒とは、同じことをやっているようでいて、実は同じ土俵に立つことすらできていません。

 

プロを目指すようなスポーツクラブチームがあったとして、そこに前日やっと道具をそろえたばかりの子が入ってきたようなものです。元からそこで頑張っている子たちの練習についていくことはできないでしょうし、ましてや試合に出ることはできません。まずはちゃんと体作って、素振りしましょう。とりあえず定期テスト順位で2桁以内に入りたいなら、学校のワークは3周きっちりやりきれる計画を立ててやり切ることが目安です。

 

チョロチョロでなくジョバジョバと

水道の蛇口をほんの少しだけひねって、水をポタポタと垂らします。そこから水を汲んで下さいと言ったら、必要な量を取るまで結構時間がかかります。

 

反対に、水道を目一杯ひねって水をジョバジョバと多量に出します。そこから水を汲もうとすれば、あっという間に容器目一杯まで溜まります。

 

趣味などでも気になることができた時、始めはその情報を集めるために自分から努力して本やネットで調べたりしているうちに、ある程度経験が溜まって来ると何もしなくても情報が勝手にどんどん入って来る状態になることがあります。

 

情報を受け取るには、それを受け取れる状態を作っておく必要があるのでしょうね。初めはアンテナの感度が弱くて必要な情報があまり引っかからなくても、学んでそれに関するキーワードのようなものが引っかかるようになっていくと、とてもたくさんの情報が流れていることに気付けます。その中から少しでも拾っていければ、自然に詳しくなります。

 

勉強も同じ気がしています。やはり頭の中に流れ込む情報の量が多い子ほど伸びるのが速いのではないでしょうか。勉強をしているのに成績が上がらない場合、その量に問題があることが多いです。身も蓋もない話ですが、成績が上がるほど勉強の情報が頭に流れ込んでいないわけです。ですから暗記でもなんでも、「少しずつ確実に」よりもまずは「大量にこなそう」とすることで情報のフロー状態を作ることから始めていくと学力が伸びやすいような気がしています。

 

ステップを踏むのが大切

昨日の夏期講習では日程的に暗記テストを行わない日だったので、その時間を使って普段できないことをやりました。

 

そのひとつが面積パズルです。四則計算が分かる小学校低学年からできるものなのですが、これが良く練られた問題ぞろいで中学生も苦戦します。頭をモッツァレラチーズのように柔らかくして考えないと答えが出せません。しかしこのパズルを続けると、図形に対する見方が代わります。柔軟性が身に付きます。みんな楽しそうにやっていました(^^♪

 

そして英語の授業の時に「途中式を書く」ことを伝えました。英語なのに途中式とはなんでしょうかという話なのですが、よく能動態と受動態の書き換え問題に疑問文があります。その疑問文の問題は一気に答えを書こうとせず、「まずは疑問文を肯定文に直し」てから態を変え、そしてまた疑問文にするという手順を踏ませました。

 

能動態の疑問文→能動態の肯定文→受動態の肯定文→受動態の疑問文

 

というように、少し回り道をさせます。数学で暗算をしようとする子もそうですが、まだたいして計算力が無いのに楽するために暗算しようとして間違えるような場合は、途中式をきちんと書かせるに限ります。上記の英語でも同じことで、一気に答えを書こうしても英文法がそこまで強くない場合は間違えてdoを先頭に書いてしまったりします。だから、英語でも「途中式」なのです。

 

少し思考がジャンプするような場面では、きちんとステップを作ってあげることで間違えずにできるようになります。1段飛ばしはもっと慣れてからやるようにしていきましょう!

勉強こわい

各中学校・高校の中間テストまで、およそ1ヵ月前となりました。このあたりから準備を始めていきたいところです。

 

定期テストの勉強はまずはワークを一通り埋めてしまうことからです。何度も反復するための準備でもありますし、今回のテストの全体像をつかむ為でもあります。どんなことを勉強すればよいのかが分かれば、どのくらい時間をかける必要があるのかが分かります。

 

テストで点を取れない生徒の多くが、全体像をつかまないままテストに突入していると思います。ゴールが分からないまま進んでいる。(もしくは進んでいない。)だから勉強の勘所をつかめないままテストに臨み撃沈します。人は自分が知っていることに対して興味を持つ傾向にあるそうです。一度見た映画や読んだ本をまた見たく読みたくなったりするのはそのためだとか。勉強でも、まずはサラっとでいいので範囲の内容を全てさらってしまってからの方が、何も知らない状態で進むよりも興味が湧いて進みやすいです。

 

入塾希望の保護者様から、「ウチの子テスト前でもダラダラしていて、提出物のワークもギリギリになってやっと答えを見て埋めて提出するくらいなんです。」という話をよく聞きますが、これもそうなんじゃないかなと。もしかしたら勉強に対しやる気がないのではなく、知らないことが「怖い」と感じている子もいるかも知れない。だったら知ってしまえばいいだけのことです。まずは全体像を見せてしまう。そこから少しずつ深めていけば前知識があるので怖くないですし、興味も持てるかも知れません。

 

少しテスト勉強の話からそれますが、勉強が苦手で意欲を無くしてしまっている生徒に対して、もう一度戻ってくることが前提で「直しなんてやらないでいいからどんどん進んでみよう」と言うことがあります。とりあえず進んでみて振り返った時に、「これは知ってるぞ。」となると結構頑張ってくれるものです。はじめからガッチリ解けるように指導して間違えたところを指摘し、「次は絶対に解けるように」と圧をかけながら指導してしまうと、間違えることが悪いことのように感じてしまうかも知れません。そして「勉強怖い」となってしまいやる気を無くしてしまう気がするのです。

 

間違えたり正解したりするから勉強は楽しいと感じられるもの。新しいことを知って自分が成長するのが嫌な人はいないと思っています。ですから勉強嫌いの子って、間違えたときに嫌な思いをしたとか、そういうことが原因のことが多いんじゃないかなぁと考えています。もちろん期限のある勉強もあるので全てこのようにはいきませんが、「できなくてはならない」は子供ではなくその周りの大人の都合です。だから、「間違えてもいいから先に進もう」と伝える。その先にもう一度同じ分野を設定したりして周りの大人が汗かいて工夫してあげれば、まあなんとかなるかなと思っています。

勉強は、勉強だけを教えていても伸びない。

中3の夏期講習が残るところあと5日となりました。学校も始まり、飛び飛びの日程だったのでどうなるかなとは思っていたのですが、良いところもありました。

 

その1つは、暗記テストを長期間にわたってできたことです。夏休み期間に凝縮して行うよりも、2ヵ月間に渡ってずっと行ってきたので定着もだいぶ良いように感じます。同じ内容を2周3周と繰り返していることも良い方向に働きました。今年の3年生は例年に比べ暗記がの定着もスピードも遅かったです。漢字テストなど、書き物の出来は良いのですが、暗唱をさせると言えないというのが夏期講習初めの頃の印象でした。それまで音読など声を使った勉強の経験があまりなかったのだと思います。

 

ですが環境に適応するものですね。今はずいぶん慣れてきて、去年までの受験生と比べても遜色なくなってきました。平均的な学力の伸びはもしかしたら一番になるかも知れません。真面目にコツコツやるタイプが多いので、そういう子が要領の良さを身に付けつつあるという感じです。本当に勉強は「音読」を取り入れるべきだと思います。そうすれば様々なことに対してスピードが向上します。

 

逆説的な言い方ですが、例えば勉強が苦手の生徒が勉強を教わってもなかなかできるようになりません。それは、勉強の周辺の状況が良くない場合が多いからです。暗記力が弱いとか、集中力が続かないとか。そういった学力の周辺の力を改善させることができれば学力も伸びていくと思っています。できる子ならば、その力を得ればものすごい伸びをしたりもします。もくせい塾の夏期講習では、そういった能力の開発のようなものも意識して行っているのですが、そのひとつが暗唱です。今年の生徒たちもその効果はずいぶんと実感できていると思います。もう少しです、最後まで駆け抜けましょう!

なんとなくではダメだ、カメラで写したように正確に覚えよう

授業で暗記テストを行うとき、「そのまま再現」を求めます。

 

例えば英単語帳のテストを行うとき、holdの訳が「開催する」と載っていた場合、「開く」と言ったらアウトです。もちろん意味は合っているのですけれどね。テストではアウトということにします。

 

 暗記テストでは覚えて欲しいことを暗記してもらうのですが、それと同時に、「覚えること」の訓練も兼ねていると思っています。暗記の力を伸ばすには、徹底してそのまま再現できるようにするのが一番です。「なんとなくできているけれど」という程度ではすぐに記憶が抜けてしまいます。鮮明に記憶が残るまで徹底して脳に焼き付けるくらいの暗記をしていければ、簡単には忘れません。

 

そのままという意味では、いくつかの意味が載っている多義語の場合はその順番も載っている順に言えるようにすることを求めます。勉強のできる生徒は、教科書の何ページのどのあたりにどんな説明が載っていたかまで覚えている子もいたりします。学校の勉強での優劣は、その解答の再現性の精度と言い換えられるかも知れません。ですから、「そのまま再現」です。しかし順番通りに覚えたほうが楽だと思うのですが、なかなか難しそうですね(^_^;) 最近はテストをすると逆から言ってしまう子が多くなってきているような気がするのですが、これは何かが影響しているのかななんて気になります。

 

私が中学生の時に通っていた塾では、「てにをは」が違うだけで不合格(&ビンタ)だったのですが、それでずいぶん助けてもらった思いがあるので、もくせい塾でも少しずつそうしていきたいとは思っています。(ビンタはできませんが。)

勉強の臨み方

日頃から全力を出すことをしておかねば、いざという時に本気を出そうとしても最大限のパフォーマンスは出ません。

 

お父さんが、子供の運動会で保護者対抗リレーに出たときのことを思い浮かべて下さい。日ごろからジョギングなど運動をしているお父さんは颯爽とトラックを走っている傍ら、運動不足のお父さんは何もないところでつんのめったり気持ちだけが逸って体が追い付かずに転んだりしています。

 

ただそういうお父さんであっても、学生時代はみなさんと同じように走れていたのです。それがやがて仕事が忙しくなって運動する機会が減っていき、50メートルを走り切ることができなくなってゆきます。(世のお父さんは、走ることよりも家族を守ることに本気になってゆくのです。)

 

勉強も同じで、日ごろから本気を出しておかねばテストなどでいざ頑張ろうとしても良い結果はついてきません。日常の勉強の中に真剣勝負を持ち込まない限り、テストなどの本番では気持ちが逸るだけで頭はついていきません。したがってつんのめったり転んだりした点数を取ります。

 

では、どうすれば日頃の勉強に本気を持ち込めるのか。それは「完璧」を求めることです。暗記をするならばそこにある知識全てを頭に入れること、計算をするなら1問も間違えないようにすること。時間制限を設けるなら設定時間の8掛けで解き切ること。ルールをできるだけ厳しい条件で決めて行えば、それだけで本気度がグッと上がります。「このくらいでいいか」と一瞬でも思ってしまったらそれはもう本気ではありません。

 

中3受験生の中で、北辰のかこもんを解いていて同じ科目でも偏差値がかなり上下する子がいます。もちろん習得度の違う分野が出題されていることも原因として考えられますが、数学の大問1の計算でボロボロ落とすこともあったりするのはやはり「本気度」が低いときなのではないか、そんなことを思います。できているときはできているので。その問題への「臨み方」みたいなものでも結果は変化します。ただなんとなく漫然と問題を解いていないか、一度振り返ってみるべきです。

 

問題を解く前に机の上に余計ないものを出していないか。自分の志望校を想像するか。自分の目標を頭の中で思い描いているか。注意事項を頭の中で復唱しているか。目を閉じて集中力を高めようとしているか。名前欄に必ず名前を書いているか。精神論ではありますが、甲子園球児のようにマウンドに一礼する姿勢みたいなものが備わっている子はやはり安定して実力を出せている気がします。

抜けているところを埋める勉強

昨日は9日ぶりに夏期講習でした。授業の前に暗記・暗唱テストがあったのですが、まあぁぁ~、9日も開くとできなくなっています。1発合格者の少ないことといったら(^_^;)

 

もちろん知識は1回や2回程度の繰り返しでは身に付きません。ですから何度も何度も反復し、脳に「これは大切な情報だ」と思わせて忘れにくい記憶にしていかなくてはなりません。

 

入試の勉強は「どれだけ頭に残るか」が大切だと思っています。例えば偏差値で65くらいの成績だとだいたい全体の上位7%くらいの学力ですが、そういう子が何か特別なことをやっているかというとそんなことはありません。他の生徒と同じ授業を受けて、同じ教材を使って勉強しています。ではそういう子はどこが違うのかというと、「身に付いている」内容が他の子より少し多いのではないかとみています。つまり、勉強は「習ったことを忘れる」のが当たり前で、その中でどれだけ「忘れないでいられるか」なのではないでしょうか。

 

問題をどんどん解き散らかしている子がいたりしますが、そういう子は自分の回答に無頓着な場合が多く、問題を解くことにより得られる新たな情報が頭に残りません。したがって、今の力で解ける問題を解いているだけで、解けない問題はそのままになっています。いわば、かみ合って歯車を一生懸命ぐるぐる回しているだけの状態です。問題を解くことには一種の達成感があるので、それを何のために行っているのかを見失ってしまうとこうなってしまいます。

 

今までに学んだ知識の点検をして抜けているものを補っていく。その知識の定着をさせる為に問題演習がある。そう考えて勉強していけば、全ての歯車がガッチリとかみ合い、大きく力を伸ばしていくことができるはずです。同じものを何度も暗記テストしているのはその為です。

夏はまだ幼虫でいい。

今日は塾の駐輪場に、大きなアゲハチョウがいました。夏を感じさせますね(^^)/

 

今年の受験生の良いなと感じる点のひとつは、「質問によく来る」ことです。分からないところをそのままにしない生徒が多いです。

 

質問で多いのは理科です。特に理科1分野の計算問題に関するものが多く、理科は独学が難しいんだなぁと思います。学校のテストレベルならまだ大丈夫なのですが、入試レベルの問題になってくると、長い文章を整理し、グラフの読み取りや割合の考えなども必要になるのでかなり難しくなります。

 

以前までは、日常学習のレベルと受験で出題されるレベルのギャップが大きいのは英語だと思っていました。しかし、最近では定期テストでも初見の長文問題が出てきたりするのでそこは少し解消されてきているのかなと感じます。一方で、理科や社会の入試問題では出題される問題文の長さや1問のひねり具合など、なかなか定期テストでは真似できないところも多いです。そういった意味では日常学習レベルでは太刀打ちできない壁のようなものを感じることもあります。したがって理社の入試問題は、平均点くらいならばすぐに取れますが、高得点を狙うとなると少し入試を見据えた指導を受ける必要があるのかなと思います。もはや「覚えれば取れる」という時代ではないようです。

 

上位校を目指す生徒は当然のこと、偏差値50台後半の学校を目指す生徒でも、国数英だけで勝負するのはちょっと危ういかなと思います。公立入試の得点で合計350点を超えるためには、理科か社会のどちらかを得意科目にしておく必要がありそうです。その為にも、正答率が50%を切る問題も解けるようにしておかなければなりません。

 

そんなわけで、もくせい塾では高校受験生たちに入試問題集を渡してあるのですが、その質問が多く寄せられます。質問ができる生徒は必ず伸びます。今のうちから歯ごたえのある問題に生徒たちが取り組み、質問してどんどん自分の力としていってもらいたいです。受験生が立派な蝶になるのは冬になってからです。今はまだ幼虫でいいので、たくさんの栄養を吸収していき、立派な羽を手に入れてもらいたいと思います。

勉強には寝かす時間が必要

塾は明日から再開です。夏休みももう終わりで、本当に早いな~という感じです。

 

勉強では「後から付いてくる」というものがよくあります。その場で分からなくても、何度も演習したり、先のことを習ったりして、後からその理解が深まってできるようになったりします。

 

特に中学生くらいだと、成長に伴う理解力の向上があったりもするので、後から付いてくることも多いのではないかとみています。ですから、その為にも勉強をしたら「少し寝かす」時間が大切なのではないかと思っています。

 

習ったりしたことがらを「少し寝かし」て、その理解を深める。演習も、時間をおいて繰り返したりすることでまた別のものが見えてきたりする。まるでよく捏ねたパン生地をしっかり寝かせることで、イースト菌が「ここから美味しくなるぞ」とばかりに生地を膨らませていくかのような、そういった、時間のゆとりがあったほうが学力を伸ばすことにつながってくるのではないかなと思っています。ただし、「ずっと寝かしっぱなし」の子も結構いて、そういう子はいつまで経っても美味しいパンにはなれません。せっかく手に入れた知識もしぼんで無くなってしまいます。

 

学力の高い子はこの感覚が分かっていることが多く、問題を解いていてもある程度考えたり調べてみて分からなかったら、潔く次に進むことを選択します。後で戻ってきて考えるタイミングが自分で判断できるんですね。これができずにいつまでも止まっていたり、逆に見切りが速すぎてすぐに諦めちゃう子は効果的に学力を伸ばせません。そこそこ深追いして自分でできる調べものは一通りする、でもやり過ぎて時間を無駄にはしない、手が止まるくらいなら次に進んだり、質問に来たりする。そのくらいのバランス感覚で勉強しています。もしかしたらこれが「行動力」なのかも知れません。

 

そんなわけで、今年のスケジュールにはこの「寝かす時間」がほとんど残されていないのがどのように生徒の学力に出て来るのか、そこを注意しておかねばならないと思っています。進度の為に、新しいことをずっと教わり続けていて、「ちょ、ちょっと待って!」となっている子もいるかも知れません。そういう子には、塾での自習で試行錯誤する時間を取り、知識を寝かすタイミングを取れるようにしていきたいと思っています。

制限時間

夏期講習後半戦が始まりました。

 

夏期講習では授業中に突然、「これ覚えて。1分で。」と暗唱テストが始まります。一人一人言わされるので、当然みんな必死に声に出しながら覚えるのですが、やはりすぐ合格できる生徒は、その暗記時間の中の反復回数が他の生徒よりも多いです。おそらく一番早い子と遅い子では2倍近く反復回数に差が出ているのではないでしょうか。

 

同じ時間内に2倍の反復回数の違いがあるということは、普段の勉強でもそのくらいの演習量の差があるのだと思います。同じことを学校で教わっているのに学力に差が出るのはここなのではないかと思います。今まで勉強に時間制限を設けてきた子とそうでない子の差が、演習量の差になり、結果の違いになるのではないか。ですからもくせい塾の夏期講習では全てにおいて制限時間つきです。

 

時間制限の焦る中で冷静に勉強する。この極限の状況がテストなどでの集中力やメンタルを強くしていくと思っています。

地図帳を旅する

今日も夏期講習でした。週明け1発目。気合を入れて臨みました。

 

今日は小テスト、暗唱テスト共に全員合格でした。でも暗唱テストは、本当にオマケのオマケ。カレーの王子様かというくらいの甘口での合格です(^_^;) このレベルでは北辰や入試では通用しないと思うので、今後徐々に基準を上げていきたいと思います!

 

毎年のことですが、社会の授業が立てた計画に対して遅れています。結局帳尻は合うので大丈夫なのですが、これはできるだけ説明したいと欲が出過ぎてしまうためです。

 

今の中学地理は、世界地理も日本地理も地域ごと「この地域は工業が盛んです」のように、「この地域は~」というくくりで説明がされます。だからなんとなくガッチリとかみ合わないというか、英単語を覚えないまま英文を読むような歯がゆい感覚になってしまいます。もっと具体的に〇〇と言う鉱山があって、どんな町にどんな企業があって、何を作っていてどんな輸送手段で運んでいるのか。そこまで説明してやっと輪郭がはっきりしてくると思うので、ついつい余計なことまで話してしまいます(^_^;)

 

地理が苦手な子って、そういう具体性を持てないから苦手なのだろうと感じます。実際に工業地帯に行って稼働している工場を見たり、5月でも雪の残っている飛騨山脈の山道を登ったりしてみると、学校で習ったことが「ああ、なるほど!」となったりします。私も中学生の時は地理はイマイチ好きになれませんでしたが、大人になった今のほうが教科書を楽しく読めています。受験生になってからではもうそういうことはなかなかできませんので、過剰な説明で補っていきたいと思います。

センスなんてあると思うな、数学こそ積み上げた量がものを言う科目だ

夏季休業明け、5日ぶりの授業でした。休み中ほとんど黙ったまま作業をしていたので、調整が上手くいかず、自分でも分かるくらい声が大きかったです(^_^;) 明日はもっとボリュームをしぼれるように頑張ります。

 

今では常識ですが、数学の成績を上げるのに必要なのは暗記だと思っています。解法を覚えて問題を解くのが受験数学の勉強法です。数学の問題を見て解法を「ひらめく」のほとんどが今までの経験値から出て来るものなので、やはりそこまでにどれだけ解法を身に付けたかがものを言います。大学受験は特にそうですが、高校受験でも数学の「暗記」はある程度必要なのではないかと思い始めました。

 

中学生の数学が苦手な子を見ていて、そのほとんどが基礎的な定理や公式を「身に付けて」いないことに気付いたのがきっかけです。ほとんどの子が四則計算はできるのに、なぜおうぎ形の弧の長さを求めることはできなくなってしまうのか、今まで結構本気で謎でした。だからできない生徒に「公式ちゃんと覚えようね」なんて言っていました。そりゃできるようになりませんわ。私の思慮が足りませんでした。

 

テストの直前だけ覚えていたりする子はなんとなくそこそこの点数を取れていますが、テストが終わって2週間もすればキレイサッパリ忘れていたりする。これは四則計算のような、深い記憶になるまで暗記していないんですね。きっと数学でも「覚えなくてはならない」というものがあることに対する認識が弱いからなのではないか、今はそんなふうに思っています。ここをテコ入れする必要があるとやっと気づきました。演習量も大切ですが、その前に基礎知識の定着を。

 

そこで夏期講習ではちょっとした「暗記の数学」コーナーを作ってみようと思っています。時代に逆行したことばかりやっているなと思いますが、数学の入試問題を解くには基本問題を解く為の公式や定理が身に付いていなければなりません。いくら思考力が大切と言えども、受験を乗り越えるには最低限の知識は必要です。ガッチガチの固い土台が作れれば、その上に立派な天守閣の城が立つことになるはずです。

古文を曖昧なものにしておくな、単語レベルから学習していこう。

今日まで夏季休業(前半)をいただいておりました。明日からまた通常通り授業を再開いたします。

 

この休み期間は夏期講習の準備をメインに進めました。夏休みは受験生にとって本当に大切な期間ですので、いくら準備をしても足りないくらいです。良いものにしていきたいと思います(^^)/

 

 

夏期講習の国語では、毎年古文の読み方に力を入れています。古文は学校の授業でも「竹取物語」「枕草子」「平家物語」「奥の細道」「徒然草」の一節くらいしか扱いませんし、古典文法の学習なども不十分なまま受験に突入します。だから塾で国語の指導を受けていない生徒は、受験の時に「なんとなく読み」で対応するしかありません。

 

ただこの「なんとなく読み」は、かなり国語読解力に依存しているやりかただと思っています。近代文学で使われていたような言い回しも知っていないといけませんし、分からない助動詞、助詞や単語などがあった場合にはその前後の文脈から判断するスキーマ力も必要です。かと言って「古文の勉強」を独学でやろうとしても中学生には何から手をつけていいか分からないと思います。そうこうしているうちに結局この「なんとなく読み」で入試に突入し点数が安定しないということになりがちです。やっても伸びない。きっとこういうイメージがあるので、国語を勉強したがらない生徒が結構いるのではないでしょうか。でもこれは知識を身に付ければ克服できます。

 

だからもくせい塾の夏期講習では、古文の読み方指導を文法から行っています。古文もちゃんと時間を取って覚えてしまえば英語長文と同じで、ある程度は機械的に訳せるようになります。なまじ「日本語」というくくりなので、訳し方講座をやってもらえないのが古文なのですが、内容は現代文よりもずっと単純なので満点を狙える分野でもあります。入試国語で19点分を確実にものにできるように、夏に基礎を身に付けて秋以降力を伸ばせるようにしていきましょう(^^)/

いまいち突き抜けられていないのは読解力のせいかも知れない。

受験勉強などで後半になって伸びる子がいます。2年に1人くらい、9月から12月くらいにぐんぐんと偏差値を10くらい上げるような子が出てきますが、そういう子には元々、人並み以上の「読解力」が備わっている気がします。

 

後半巻き返し型には男の子が多いのですが、その条件はまず体力があり、読解力があって、勉強に「はまる」性質を持っていること。そういう子が後半になってぐんぐん学力を伸ばしていくように見えます。あ、あと、それまであまり一生懸命勉強をしてきていない子です(^_^;) 上記の要素があって、もっと早くに「目覚め」ている子は、すでに上位集団を走っています。この、「体力がある」と「はまる」、そして「勉強をサボってきた」というのが男子に多く当てはまるのでしょうね。

 

いずれにしても「読解力」というものが学力向上に必須なことは疑いようもありません。後半に巻き返す為には、他の人よりも多くの学習量が必要になります。それは学校や塾の授業だけで賄えるものではなく、自学の中で人より多く積み上げていくしかありません。そうすると、多くの場合、課題を自分で乗り越えていくことになります。問題を解いて間違えたものは解説を自分で「読ん」で理解する、分からないものは辞書や参考書を「読ん」で調べる。自学は読むことがセットになっています。

 

だから正確に文脈を捉えて内容を理解する。それを読解力と呼ぶのならば自学には必須の力です。読解力が無いと、まず書かれている内容を正確に理解することができませんし、読んだ内容も身に付きにくいです。また、入試や模試では最近、問題文が長くなっています。その問題文を読めなくて問題が解けていない子が多くいます。ここにも読解力が関わってきます。つまり、読解力の無い子は普段の学習で効果が薄く学力が伸びにくく、更にはテストで問題が読めなくて間違えまくるという2重の落とし穴にはまってしまっています。逆に読解力のある子は後半の集中である程度巻き返しが測れる(こともあります)。これだけ差の広がる能力ですから、伸ばさない手はありませんよね。

 

例えばテニスをするときに、フォアやバックの打ち方ができていても体力がなくては試合に勝つことはできません。勉強も、その科目の知識を覚えているだけでは高得点は望めません。定期テストで60点前後を取ってくる生徒が北辰テストを受けると国語の偏差値が低いことがあって「原因はこれかな」と思うことがあります。定期テストの得点でいまいち突き抜けられていないのは読解力が弱いからかも知れません。テストにおける体力や反射神経の一つは読解力です。表立って目に見える力ではないので軽視しがちですが、試合に勝つためには実はとっても大切な力です。

テストを「直す」な、テストを「利用」しよう。

テストの返却が始まっています。高得点を取れた子もいて、いい感じです。中1Hちゃんは今のところ全部90点台です!中3Yちゃんは社会があと1問で満点でした。すごいですね~(^^)/ 他の人たちも、返却された答案を持ってきて下さいね。

 

さて、テストが返却されたら大切なのはテスト直しです。今日も中3生が自習に来てテスト直しをしていました。(えらい!)北辰テストも返却されたばっかりですがもう次の北辰テストです。そちらの直しもあるので受験生は大変ですが、頑張って乗り切りましょう!

 

テスト直しですが、定期テストと北辰テストの直しの仕方をそれぞれ指導しています。まずは定期テストですが、こちらは間違えた問題は全て直します。定期テストは学校の授業の内容の確認なので全部できるようにしなくてはなりません。だから直しは生徒の学力に限らず、「もう一度解いたら満点が取れること」がゴールです。

 

一方北辰テストの直しは「第一志望校のボーダーラインを越えられるレベルの問題まで解き直す」のがポイントです。成績表資料を見て、不正解の問題をチェックし、ボーダーラインの問題までの直しを第1段階として行ってもらっています。

 

北辰テストには難問も含まれており、それは生徒によっては「不要な」問題です。例えば偏差値55くらいの学校を目指している生徒に、正答率が1桁の問題を解く必要は今のところありません。そこに時間をかけるくらいならば、基礎レベルの問題を徹底的に解きまくったほうが偏差値55は越えられます。そのほうが合格の可能性は上がりますね(^^♪

 

また直しの時は、教科書や辞書などを使って調べまくります。間違えた問題は今のところできない問題です。それをできるようにするのが学力の上がる勉強です。テスト前はワークを進めるので手一杯だった生徒も、テストが終わって時間があります。だから時間をかけて調べて、理解して、乗り越える。この作業で、抜けている力を補い、新しい知識を身に付けて力を伸ばします。

 

 

 

どちらのテスト直しにも言えることですが、テストを「直す」ことを目的にしてはいけません。「次に出たら解ける」、つまりテスト自体を問題集のように反復して身に付けてしまうことが大切です。

考えるな、先に行動してしまおう。

7月になってビニール袋が有料化されてから、何度もビニール袋を買ってしまっていました。

 

やめようやめようと思い、エコバッグを持ち歩いているのですが、お店のレジで会計をするときに店内に持って来るのを忘れていることに気付いたりします。そして「あ、レジ袋下さい…。」と自己嫌悪に陥ります。

 

今月に入り、レジ袋をもらうことが自分の習慣になっていたことが分かりました。それは裏を返せば、エコバッグを持ちあるかないことが習慣化していることでもあります。

 

何かを「する」ことが習慣だというのは分かりやすいです。例えば歯磨きをすることや、早起きをすることなど。でもその逆に、何かを「しない」ことも習慣です。歯磨きを「しない」ことも、いわば習慣です。

 

そう考えると、勉強をしていない人は勉強を「しない」ことを習慣化していることになります。習慣を変えるのは大変です。勉強をしていない人が勉強をするようになるまでには、考え方を変え、行動を変え、それが当たり前になるまで継続する必要があります。受験生の場合でも、今勉強していない人が、部活が終わったらすぐ勉強漬けの生活に入れるかというとそうはなりません。毎年見ていますが、強制されてもおそらく1~2ヵ月くらいはかかっています。もうすぐ8月。勉強を習慣化するのに2ヵ月かかるとすると10月。12月には志望校を決定するとなるともう時間は全くありません。こんなことをしていては実力よりも上の学校を目指すのはもう間に合わなくなってしまいます。

 

そうそう、先ほどのエコバッグの話ですが、今私はズボンのポケットにコンビニのビニール袋をねじ込んで過ごしています。これをしておくとレジでエコバッグを忘れたことに気付いても、「でもビニール袋はある。」となります。シワシワのビニール袋に商品を詰めるのはちょっと貧乏くさくて恥ずかしいので、最近はエコバッグも忘れなくなりました。エコバッグを持ち歩こうという考えからではなく、強制的にビニール袋を持ち歩くようにしてしまった結果、エコバッグを持ち歩くように自分の行動が変わりました。

 

勉強においてもそう。考え方はすぐには変わりません。それを待つより先に、今すぐに行動を起こしましょう。気持ちはまだまだ遊びたいかも知れませんが、強制的に行動に移すことも時には必要です(^^)/

テストが終わった今こそチャンス!

富士中の期末テストが本日で終わりました。富士中生はお疲れ様です。結果が出たら塾に持ってきて下さい。

 

テストが終わり、気が抜けてしまった生徒もいるかも知れませんね。ですが、「テストが終わった直後」が最も学習効果が高いと言われます。テスト勉強で耕した頭の中が、最も栄養を吸収しやすくなっている状態で、またテストを受けた直後なので記憶も新しいまま復習ができます。さらに、成績を伸ばしたいと思っているのなら、他の人が気を抜いているときこそチャンスです。この機会をみすみす逃してしまうのはもったいない。もうひと頑張りして勉強に手を付けてみましょう!

 

今日も教室を開けたら、3年生と1年生の生徒が自習に来ました。こういう生徒が学力をガンガン伸ばしていきます(^^)/ 中3生は今週末に北辰テスト@Homeがありますので、その対策もやりましょう!

勉強に関して言うと、「しつこい」ほうがいい。

期末テストが眼前に迫ってきています。今日も中1・中2が全員自習に来て頑張りました!

 

勉強の様子を見ていて、「あ、この子は伸びるな」と感じる生徒は、勉強に「粘り」があります。

 

1つ目の「粘り」は、その日の勉強の終わり方です。もくせい塾では10時10分にチャイムが鳴り、私が「みなさん終わりにしましょう。」と声掛けをします。実はこれ、以前は無かった習慣です。しかし私が何も言わないと、いつまでも勉強を止めない生徒が結構いたんですね。それで帰りが遅くなってしまう。だからチャイムが鳴ったら声掛けもするようになりました。勉強を「時間」でなく自分の中で「ここまで」という範囲を決めてやっているので集中力がとても高い。だからチャイムも聞こえないくらい没頭しています。最高学年の受験生くらいになると、この力を帯びるようになる子が出てきます。

 

もう一つの「粘り」は、1問に対する執着心です。分からない問題はどこまでも追及する子がいます。教科書や参考書見たり、ちょっとしたことでも質問に来たり、自分が納得するまで調べ上げるような子です。こういう性質を持っている子は学力が高くなります。また、あれこれ手を出すのではなく、同じ問題集を何度も何度も反復する子も同じです。

 

そして最後の「粘り」は(言葉は悪いですが)しつこく質問に来る子です。私は、質問に来た子にはその答えだけでなくプラスアルファのお土産を持たせるように意識して返すので、やはり私とのコンタクトの回数が多い子は伸びるのが速いです。でも逆に、「この単語の意味は何ですか?」や自分で考えずに答えだけを聞こうとするような、質問のレベルが低い時、私は露骨に嫌な顔をします。これは自分で頭を働かせることを放棄しないようにさせる為なのですが、初めはそういった質問のレベルが低い子でも、何度も何度も懲りずに来る子は「この質問じゃダメなんだ。」と学んで質問のレベルが上がり、やがて勉強ができるようになっていきます。

 

結局、「早く帰りたくて時間ばかり気にして」、「分からない問題はすぐに諦め」、「プライドが高く、分からないのに分かったフリして隠す」という行動をひっくり返すと、成績の上がる生徒の振る舞いになります。なんだか当たり前な話になりました。

 

今回のテスト期間、自習に来ていた中2・中3の生徒たちが質問によく来ており、その質問も重箱の隅をつつくような細かいものまであってレベルが高く、また英語の単語テストや読み訳テストを何度も受けに来る子もいて、非常に姿勢が変わったなという子が結構います。執着すること。これが学力向上の一助となるのは確実に言えます。

埼玉県立高校入試における学力検査問題の出題範囲について

7月1日に、埼玉県立高校入試の出題除外範囲が出されました。

 

東京都が先行して出していたものを見て、だいたい同じかなと思っていたのですが、数学を筆頭に東京都よりも多く除外されるようです。除外範囲も中学卒業までに学習するとのことで、ここは予想通りになってしまいました。

 

いづれにせよもくせい塾では通常授業の科目は全範囲行う予定は変わりませんし、英語は全範囲ほぼ終わっています。受験が近くなってきたときに受験指導からはずす必要は出てくるかもしれませんが、高校で困らないように、また、私立高校入試はどうなるかも注意して指導をしていきます。数学の図形や英語の関係代名詞、理科の天体、社会の国際社会など、面白いところがバッサリです。英語は修飾する手段が大きく削られるので、分詞による修飾の文が増えるのかな?

公式として暗記しようとするな、パズルだと思って遊ぼう。

昨日は授業もあり中1、中2の生徒が全員自習に来ました。素晴らしいですね(^^♪ テストまで残り1週間を切りました。頑張っていきましょう!

 

中2の理科のテスト範囲で化学分野が出題されます。化学分野と言えば化学式や化学反応式ですね。多くの人が苦手意識を持ってしまうアレです。今回のテストでは分解と化合までなので、まだ暗記で乗り越えられるかも知れません。

 

でも化学反応式って数合わせの方法さえ理解してしまえばただのパズルになります。例えば水の電気分解(ある生徒が何度も『電子分解』と間違えていました。大切な用語なので覚えましょう。)で言うと、

 

「2H2O→2H2+O2

 

という化学反応式になりますが、各化学式の前に付いている大きな「2」は、『2セットの』と言い換えてみます。一方、元素記号の後ろにある小さな「2」は、『が2つ』と言い換えます。

 

すると上の式は、「『2セットの』H『が2つ』とOが(→)、『2セット』のH『が2つ』とO『が2つ』に分かれる。」と日本語にできます。一見同じことを2回言っているように見えますが、これを図にしてみましょう。

 

Hを「〇」、Oを「●」で表してみると、前半は「〇●〇」が『2セット』。後半は「〇〇」が『2セット』と、「●●」が1つとなります。これを某ハンバーガーショップMで食事する2人の子供で考えてみましょう。

 

Mでは、「ハンバーガー(H)2つとオレンジジュース(O) 1つの『ラッキーセット』」を販売しています。2人の子供がそのセットを1つずつ『2セット』注文しました。テーブルの上にはハンバーガー(H) が4個とオレンジジュース(O)が2つ乗っているはずです。

 

ですが、2人の関係はガキ大将とその子分。ガキ大将が言います。「俺、ハラ減ってるんだよね。」

 

ガキ大将の下には、ハンバーガー(H) 2個が『2セット』分。つまり4個のハンバーガーがあります。子分のもとにはオレンジジュース『1セット』、つまりオレンジジュース(O)が2個が押し付けられます。頼んだ分の食事内容は変わりませんが、食べる時にセットを組み替えることにより、このような悲劇が起こりました。もうお腹タプタプですね。(ヒドイ例えだなぁ。)

 

分子や原子は目に見えるものではないのでなかなか想像しにくいと思いますが、「パズルじゃん」と思えば難しく感じるどころか、いろいろな化学反応式を自分で書けるようになります。高校生になっても使う考え方なので、今のうちにマスターできるように頑張って下さいね。あと、化学反応式を書く時に真ん中の『→』を『=』で書いてしまう人がよくいるので、そこも気を付けましょう。

ワークを暗記しろ、でも答えを暗記するな。

国語は不思議な科目です。定期テストの問題に使われる題材は(初見問題を除いて)学校の授業ですでに扱われた文章です。学校の授業で教科書の文章を扱い、解説されたことがそのまま出題されます。

 

だから定期テスト国語の勉強は、学校のワークを丸暗記することが正解だと思っています。「授業で習ったことをテストで確認する」という定期テストの存在理由が最も正確に施行されるのが国語のテストなのかも知れません。(あ、でもここで「暗記偏重の指導のせいで子供の学力が~」と批判するのはちょっと待って下さい。あとでこれが役に立つという話につながります。)

 

 

しかし、模試や入試の国語ではその様相はガラリと変わります。定期テストとは異なり、まず同じ問題は出されません。勉強が進んでいくと、どこかで読んだことのある同じ文章の全く同じ問題を見かけることがごくたまにありますが、それにぶつかる頻度を考えると「答えを覚えておけば解ける」というレベルのものでは到底ありません。ですから、入試など「本番の」国語の問題には、その「解き方」を身に付けて対応するしかありません。それはつまり読解力。文章をちゃんと理解して読み、聞かれたことに正確に答える技術を身に付けておくということです。

 

学校の定期テストの勉強の話に戻ります。学校の授業では、「これこれこうだから主人公はここで『顔が赤くなった』んだよ~。」なんて登場人物の行動を解説されます。そしてその部分の問題の解答を学校のワークで「覚える」。そうすることで、解答を導き出す思考プロセスを反復することができます。なぜこの答えになるのか、それは主人公が「これこれこうだったから。」と。

 

また記述の解答を暗記をするときには、それがどのように締めくくられているかも気にしなくては暗記できません。『なぜ』と問われれば『~から。』、『どんなことが』と問われれば『~こと。』。暗記の為にこれを意識していくことで、質問に対して正確に答える技術も身に付きます。

 

これらは結局、入試国語の初見問題を解き進めるための「技術」ですよね。一見暗記というと「ただ答えを覚えて、その通りにテストで吐き出すだけ」というように思えるかも知れませんが、そうではなく技術を覚えるということにつなげるということです。定期テスト国語の勉強に対し、「ワークの暗記」という手段を取り、それで国語の読解力と言われるものも身に付けていくこともできる。そんな風に思います。

 

ただし、国語の読解力は学校の授業だけでは伸びません。それは国語という科目の特性によるものですが、授業だけで賄うには圧倒的に「読む文章量」が少ない。だいたい定期テストの出題範囲は作品3つ分くらいがまとめて出されますが、それも教科書に載っているのは作品を抜粋した一部です。数学の計算問題などで言うと、定期テストまでにその気になれば同じパターンを200問くらい解くことができます。ですが国語の場合、同じパターンの問題はあって数題、下手したら1題しかないこともあります。3つくらいの作品の中から数題ずつ同じ問題パターンを演習するだけだと、年間で得られる経験値がとても少ない。文章を読むことに慣れることすらできません。ですから国語に関しては、普段からの読書量というのが地力の差となって明確に表れるのだと思います。

用語だけではダメ、文脈を暗記しよう。

今日は中2の生徒が全員自習に来て頑張っていました!素晴らしいですね(^^♪

 

今日はワークの暗記チェックに来た生徒も多く、すでにワークにチェックの〇×が1問につき4つも5つも付いている子もいて、仕上がり具合も上々でした!このままどんどん加速していこう(^^)/

 

さて歴史の勉強法ですが、ワークの暗記はもちろんのこと、これもやると効果的ということを書いておきたいと思います。

 

それは、「キーワードつなぎトーク」です。教科書の太字をつないで内容を説明できるようにしていく方法です。歴史の教科書を見ると、1ページにつきだいたい1~3個ほど太字になっている用語があります。それを自分の語りの中に必ずいれて、誰かに説明できるようにしていくのです。今私が聞き役をやってこれに取り組んでいる子がいますが、かなり効果出ています。

 

「社会は覚えるだけ」という言葉なのですが、半分合っていて半分間違っていると思います。確かに内容を理解して覚えれば、テストで良い結果を得ることができます。しかし今の社会という科目は、私が中学生だった頃の1問1答的な問題は数が減り、記述や資料読み取り問題の比重が大きくなっています。だから単純な用語の暗記だけでは取れる得点の配分は少ないです。

 

また、社会が苦手な子の多くが「言葉を知らない」という問題があります。日常会話で使う言葉が極端に少なく、教科書に出て来る説明が理解できない。「『条約を結ぶ』の『条約』って何ですか」という生徒はザラにいますが、中には『結ぶ』って何をするんですかという生徒もいます。ですから学校のワークの用語を一生懸命覚えても、それがテストの時に別の文章で出されると暗記した用語とつながらず答えられないんですね。

 

つまり、用語だけ覚えて問題が解けるのはある程度の読解力がある子だけで、その周辺知識まで身に付けながら勉強しなくては今の社会科目では得点できなくなってきたということです。

 

そこで「キーワードつなぎトーク」です。教科書を読んでキーワードをつなげて話せるようにする過程で、どうしても内容を理解しないと自分の言葉で話せません。また、自分の言葉で話すときに教科書の文言とは変わってくるので問題文のひねりにも対応しやすくなるようです。語る時はキーワードしか見れないようにすると、暗記にもなります。少し時間のかかる方法ですが、もはや社会はチャッチャとやる科目では無いといういうことです。自宅でもできるので、食事の時にでも是非お子様のトーク聞いてあげて下さい。

勝手に「難しい」と決めつけるな、お手本をよく見よう。

富士中の期末テストまで残り9日です。土曜日は、授業もあったので中3・中2の生徒がが全員塾に来ました!ラスト1週間、全力でワークを反復させていきましょう。

 

ある中3生が、動画を上手に使って勉強を頑張っています。多項式の利用のところにある証明問題を、一度教えたときはほとんどできなかったのですが、提出されたプリントではしっかり解けていました(^^♪ きちんと頑張っているのが分かります。

 

証明問題などを解けるようにするには、「お手本をなぞる」以外にありません。初見の証明問題を1から解くのは数学者の仕事です。生徒は解き方を身に付けてそれを転用して問題を解いていきます。その際、解答の解き方を見て真似るのが無駄が無くて良いです。まずは解答をよく読んでどのように話を進めるのか「理解」する。これができないと問題をひねられたときに対応できません。理解ができたら、解答を見ながら写す。そして今度は、見ないようにして解答を再現してみる。その時に、誰かに説明するように頭の中で話しながら書くようにすると、定着しやすくなります。その作業を何度かやると、だんだん解答の構造が見えてきます。構造が分かると他の問題にも転用ができます。

 

証明問題は書き方が分かってしまえば簡単に得点できる分野です。一見自分で書かなくてはいけない事が多いのですぐに諦めてしまう人もいますが、自分で書く分得点が取りやすいのです。問題の難易度と記述量の多少は比例しないので、自分の得点源にしていきましょう。

単語の学習をおそろかにしていると危ないよという話

令和3年度埼玉県立高校入試の学校選択問題実施校の情報が出ていましたね。(PDFのタイトルが「報道発表資料テンプレート」となっています。教育委員会の人いつ気付くかなぁ。)

 

今回は春日部女子高校が実施しなくなり川口市立高校が加わりました。春日部女子は学校選択になってから倍率が下がっていたので元に戻した形でしょうか。今年は東大の合格も1件出していたのでどうなっていくのか興味があります。

 

さて、富士中の期末テストまで10日となります。英語の勉強を見ていると、「まだ英単語を覚えられていないなぁ」と感じる子が結構います。テストまでに帳尻を合わせるつもりの子も結構いるはずなので「英単語の学習」そのものは大丈夫かも知れませんが、単語が身に付いていないと学習の効率の面で問題が発生します。

 

例えば文法の問題を解く時にその中にある単語が分からないと、並べ替えができません。たまたま並び替えができたとしても、今度は訳ができません。そうすると問題は解けているけれど、できた文が頭に残りません。英文法は頭の中にどれだけ例文が入っているかが大切です。英文法問題の最終形は自由英作文だと思いますが、昔から「英作文は『英借文』」と言われている通り、頭の中にある例文をアレンジして解くものです。普段から見た文を頭の中に残していけないと、英作文の力は伸びません。結局、単語が身に付いていないと普段の学習の効果が薄くなる。つまり英語の力の伸びが遅くなってしまうのです。

 

埼玉県立高校入試では自由英作文の問題が10点分出題されます。そしてそれを踏まえて学校の定期テストも作られるので英作文が出題されています。それらに対応するには、普段から出会った英文を頭に残しながら勉強していく必要があります。だから本来ならば英語の学習は英単語からやっていくほうが効率的なのですが、今は4技能を追い求める風潮のせいで単語の学習は脇に追いやられがちです。

 

しかし中学生でも高校生でも英語の力があるなと感じる子は、英単語をガッチリ勉強していて語彙力が多いです。中学生で覚えなくてはいけない英単語はどんどん増えており、2020年以降は1800語になるそうです。今までは1200語と言われていたのでなんと1.5倍です。単語の暗記のような作業的な学習を増やさなくてはこれに対応なんてできないと思います。知識の「詰め込み」が悪のような風潮がありますが、「単語の暗記作業」については上記の理由から必要だと思います。もくせい塾では授業ごとに単語のテストも行っています。ただ、英語のテストで点を取れない子ほど単語の学習を後回しにする傾向があるので、それを指摘してみました。

隅ばかり磨くな、全体を把握しよう。

富士中の期末テストまで11日です。今日は中1・中2の生徒と高校生が全員自習に来て頑張っていました。素晴らしいですね(^^)/ この調子でテストまで頑張りましょう!

 

定期テストの勉強の第一歩は「学校のワークを繰り返し解く」ことだと思います。学校でもそのように指示されます。

 

ただここで大切なのはその「繰り返し方」です。最初の1問目からきちんと解いていこうとするとたいてい上手くいきません。テスト範囲表は2週間前くらいに出されます。だからどんなに頑張っても物理的に2周目くらいでテストを迎えることになってしまい、ワークの内容全てをきちんと定着させてテストに臨むのは難しいと思います。このように初めからきちんとやろうとするのは完璧主義の生徒に多いのですが、「完璧主義=成績が良い」わけではないのはこのためです。

 

私は「7周解きなさい」と言い続けているのですが、上のような方法では難しいので、「7割くらいの出来」でやることをおススメしています。まず1周目ですが、とにかく速さを意識して行います。できない問題はどんどん飛ばし、丸付けの時に答えを書いてしまう。できる問題とできない問題を仕分けする作業だけに集中する感じです。この1周目は全科目を1日で終わらせるくらいの雑さでいいと思います。

 

そして2周目3周目が本気の勉強です。1周目で正解した問題は、「もうできる問題」なので反復から除外してしまいます。できない問題だけを解いていくのですが、分かっていて間違えた問題だったらそのまま解き、分からない問題なら解説を読んでから解きます。答えが分かっている状態で解くことで定着させるイメージです。そしてできるようになった問題はどんどん除外していき、できない問題だけを残して反復します。その中で解けない問題があっても、時間をかけないようにして次の周回で拾えるようにしていきます。3周もしていけばできない問題はほとんどなくなるはずなので、1周にかかる時間がどんどん短くなるはずです。それでもできない問題はその場は諦めて「寝かせて」おいて大丈夫です。後になって質問してみたり、教科書を読み返したりしているうちに突然できるようになったります。理解があとから追いついてくる感じです。

 

4周目5周目は高速化を目指します。ノートなどに書くことを省略して目で問題を解いていきます。国英社などは問題を見た瞬間に答えが浮かぶか、数理なら解法が思い浮かぶかをチェックしながら進みます。計算式などは書いてもいいと思いますが、とにかく素早く「全体を」1周していくことが大切です。初めはとても広く感じたテスト範囲も、全体を高速で1周できるようになると一つの知識の塊のようになって頭の中に入っています。そうなるとテスト範囲の知識が手元にあって簡単に使いこなせる状態です。まるで、小さかったときは最寄りの駅まで行くのにとても遠く感じる大冒険だったのが、慣れてくると「ちょっと駅前の本屋に行って来よう」くらいで行けるようになるのと同じです。難しく感じていた学習内容も、もう自分の「常識」となって当たり前のように思い通りに振り回せます。これが応用力のついた状態です。高速化はワークのテスト範囲1科目につき30分以内で1周できるようになればほぼ完成です。

 

6周目は本当に楽しいと思います。全部分かりきっている問題を解く、無双状態です。この世の真理に触れている感覚になるでしょう。そして7周目。もう一度初めから、全ての問題を解き直してみましょう。分かっていて除外した問題も新しい側面が見えてくることもあります。7周目がテスト勉強初級の卒業試験です。この頃には何かを解脱し、厳かな気持ちに包まれていることでしょう。

 

これだけで学校のテストでは上位に食い込めると思いますが、本当にトップクラスの生徒は、この上にさらに教科書の読み込みなど、他にも手を出していると思います。でもひとつ言えるのが、7割の出来でもくり返す回数の多い人のほうが成績は良いということです。きちんとやる完璧主義者という重い上着を脱ぎ捨てて、軽やかな7割主義者で駆け抜けていきましょう!

勇者の名前を入力してください「   」

いっそのこと、勉強はゲームだと思ってしまうといいかも知れません。

 

「勇者は問題を1問解いた。3の経験値を得た。」

 

「勇者は不規則変化動詞を全て書けるようにした。レベルが1上がった。」

 

みたいな。半分本気で思っていますが、ノートやスマホのメモに、自分の冒険の書として勉強の内容を記録してみても面白いかも知れません。(そういうアプリもありますね。)

 

ゲームと違うところはボタン一つでレベルが上がるほど簡単ではないところ。おそらく隠しパラメーターなども、ものすごくたくさんあって一筋縄ではいきません。自分の「面倒くさがり度」とか。でもちょっとややこしいほうが長く遊べます。ゲームと同じところはやった分の経験値が必ず入るところ。どんなに伸びにくくても、じっくりやっていけば必ずレベルアップします。だけども全くやらない人は「はじまりの村」で「ここは『はじまりの村』だよ。」と言っている村人Aです。

 

そういえば小学生の時に昼休みに校庭のトラックをマラソンしてその周回数分のハンコを押してもらうみたいなのがあったなぁなんて思い出してこんなことを書いています。仕事や勉強にゲーム性を持たせることをゲーミフィケーションというそうです。やる気につなげられる技術なので、自分なりのレベリングの仕方を見つけていきましょう。

頭をよくするには、頭を使っていくしかない

 

学力を伸ばす為の方法を知りたいのならそれは簡単です。学力の高い生徒の真似をすればいいだけです。

 

自分の目標とする生徒を決め、その子に何をやっているかを聞き、それを自分でも実践していけばいいだけだと思います。ただ、同級生に教えを請うのは本人にも相手にとってもなかなかハードルが高いようです。(なんだか気恥ずかしいとかね。)

 

だから講師に聞いてきます。講師ならば、同級生よりも素晴らしい方法を知っているに違いないと思い込みがちですが、講師であっても自分の方法論しか持っていません。よってそれを教えることになりますが、その方法が自分にとってベストとは限りません。だから同級生など、いろいろな方法を調べて自分が最も効果的と感じた方法をやっていくほうがいいと思います。現に、私が実践していた方法を生徒にやらせても、すぐに挫折してしまうことが多いです。人それぞれ良い方法があるのだと思います。(文法書を全部写経するのは確実に力が付くんだけどなー)

 

しかし、私がある生徒の勉強法を見ていて「お、これは素晴らしいぞ!」と思い、他の子に勧めた時「あの子は頭がいいから~」と言って拒否する生徒がいたのですが、この言い訳はやめたほうがいいです。

 

「あの子は頭がいいから~」というのは、「私はバカだから~」と言っているのと同じです。そしてその後に「私にその方法はできませ~ん」と付け加えたいのだと思います。勉強においてバカなのは今の状態であって、それはいずれ改善します。ですがその改善方法で他に無いかというのは間違っています。

 

おそらくデキる人の勉強法を見て、その手法が面倒臭く感じるのでしょう。「そんな面倒臭いこと私にやらせずに、もっと手っ取り早く成績上げてよ」というのが本音なのでしょうね。笑止の至りです。ふふふ。

 

今のもくせい塾には上記のような生徒はほとんどいませんが、昔の職場には結構いました。こういう生徒に抜けているのは「時間の認識」です。勉強はトレーニングなので、時間がかかります。デキる生徒だって初めからできていたわけではありません。生まれた時はみんな言葉も話せませんし、よもや因数分解なんてできるわけありません。それが成長するにつれて少しずつ少しずつ差が開いていくのが学力です。だから学力を上げたいのなら、学力の上がっている人の進んだ道をなぞるしかないのです。それには時間がかかる。それが理解できていないと、上のような「頭のいい人」と自分の間に線を引いてしまい、自分を「デキない奴」という安全圏に避難させる。そして自分だけの簡単ですぐに効果の出るスペシャルな方法を請うような発言になるのでしょう。この状況は、成績を上げる方法を聞きながら、成績を上げる気は「無い」と言っているのと同じです。だからやめたほうがいい。

 

手間と労力を惜しまずにコツコツやってきた人が、そのかけた時間の重厚な厚みを学力として見せる。その表面だけしか見ないで羨んでいても何も変えることはできません。もちろん講師は「生まれ変わってデキる人と同じ人生を歩み直せ」とは言いません。あの手この手で学力向上のショートカットをさせようとします。ですが講師がつないだショートカットの道を歩くのは生徒です。請われて授けるのは講師が効果的だと思う「ショートカット」です。それすら蹴っていては、その場から1歩も進みません。

 

「レンジでチン」の効果的学習法なんてありません。(脳に直接電極を指して情報を入力する時代がくればあるいは)今世にあふれている勉強法だって、心理学や脳科学を利用して相当ショートカットしてあります。野菜や肉を買って来て1から調理するのではなく、半分調理済みで、それこぞ野菜もショートにカット済み(←)です。でも勉強がトレーニングである以上、手間をかけた分だけ学力は伸びるわけでその手間をどうしても省くことはできません。そのトレーニングを手間暇かけて行い、より効果的な方法や時短を考え情報を集めることで本当の頭の使い方、頭の良さが身に付いていくのではないかなと思います。

 

 

ですから成績を上げたい、学力を伸ばしたいと本気で思ったら、勉強のできる人に「成績の上げ方」ではなく「何を勉強している(た)か」を聞いて、聞いたことをもとに自分で考えてみましょう。考えることが頭を良くする第一歩です。

歴史を語る勉強

社会に苦手意識のある子は、暗記するのが辛いから苦手意識を持ってしまいがちです。私も中学生の頃は社会が一番できませんでした。歴史も地理も興味が持てず、ただの暗記になってしまっていたからだと思います。

 

今は地理の教科書を開くと、その場所を自分が旅している気持ちになりますし(工業地帯なんて最高にエキサイティングです。)、歴史の教科書を開くと歴史上の偉人がどれだけ世の中を良くしたいという思いで行動していたかに心を馳せて涙ぐんでしまいます。(ちょっとだけ大げさに言ってますが。)つまり自分が中学生の頃に社会に興味を持てなかったのは、そこに書かれている事柄に対する想像力が足りなかったのだと思います。経験値がふえるにつれその想像力というのが培われてきたのか、今は社会の勉強が面白く感じます。実際に旅行をした先で見たことが興味にもつながっています。

 

ですが生徒たちに今すぐ世界中を旅してこいといわけにもいきません。そのへんは割り切って勉強に集中する必要があります。そこで、勉強方法で提案しているのが、キーワードの数珠つなぎです。教科書の見開き1ページをキーワードをつなぎながら簡単に説明できるようにしていく方法です。用語を3つくらい書き出して、それを見ながら流れを思い出して説明してもらっています。私は聞き役に回ります。以前はマインドマップの作成をしてもらったりしたのですが、もう少しラフなもののほうがとっつきやすい気がして始めました。用語を用語としてではなく、あくまでストーリーテラーのアイテムとして使ってもらうようにする。そうすればもう少し興味が湧いてくるのではないかと思っています。

基礎練習

中学生の時はソフトテニス部でした。たいした実績のない弱小部でしたが。

 

練習は単調でしたが、球を打つのは楽しかったと思います。特に試合形式の練習は楽しくて、競い合うことが好きでした。今になって思うと、練習で玉打ちをしてフォームを固め、試合形式で戦略や応用力を付けるということを連動させて能力の向上を図っていたのだと思います。それに筋力トレーニングや足運びの練習なども加わればより効果的なのでしょう。今になって練習の意図が分かります。当時はそんなところまで考えが及びもしませんでした(^_^;)

 

勉強もそうだと思います。まず単語の暗記などがあって、文法や長文読解があり、それらを積み上げた先に模試があります。模試の過去問ばっかり解いて満足している生徒がいますが、それだと練習試合の時ばかり張り切っていて筋トレや玉打ちは真面目にやっていない子のようなものです。毎日の筋トレやフォームの確認があって初めて試合で結果が残せます。また、試合よりも毎日の練習のほうがずっと時間をかけていくのも当たり前です。フォームが固まっていなければ試合で結果を出すことなんてできません。体力が無ければ試合で戦い抜くこともできません。

 

受験生などで、直前になって慌てて入試の過去問だけをやり出す子などもいますが同じ理屈で上手くいかないことが多いです。それまで真面目にラケットを振って来た子に勝てるわけがないんですね。定期テストもそうですが、毎日基礎的なことをやった上で試験勉強できるようになりましょう。

テストが無いとメリハリがつけにくい

本来ならばそろそろ1学期の中間テストの時期です。この状況で時間間隔といいますか、そういったものがあいまいになってしまいがちですが、時間は確実に進んでいます。

 

塾生たちの勉強ですが、授業は着実に進んでいます(^^)/ 早い生徒は3学期の内容に入っている子もいます。ですが、ただ進めばいいというものではなく、しっかりと定着させることが大切です。テストがあればそれに向けて勉強し、学習内容の定着を図れるのですがそれがないと「テスト勉強」そのものがなくなり、学習内容を忘れるのも早くなる可能性があります。

 

生徒たちが提出したプリントの出来は把握できているのですが、全体としての学力はどうなのか、塾で指導を受けていない科目のできまで含めて生徒の学力には注意しておかなくてはならないと思っています。その為にできることを考えていきます。

自分の右手が意思を持つ(中2病的なやつではなく)

「定着させる」とはどういう状態を言うのかというと、「何も考えたりせずにスラスラ手が動く」状態だと考えています。

 

私は、勉強はやれば誰でもできるようになることだと思っています。やってもできないという人がいるのは、この「何も考えずに手が動く」状態までもっていけていないのだと思っています。よく、「授業を聞いた直後はできているんですが…」という話をされる保護者の方がいますが、それはまさにそうです。授業を聞いたあと、定着させるところをやっていないのです。

 

ですからどれだけ素晴らしい授業を聞いても、自分で定着させるところまで持っていけないと学力には結び付きません。聞いた授業を最大限生かすには、その内容を反復学習し、上記の「何も考えずに手が動く」状態にすることが必要です。ここを詰め切れないと、今はなんとかできていても、やがてこぼれ落ちてしまいます。飽きるまで同じ問題集を解き直し、問題を見ただけで答えや解説が出てきてしまうようにする。問題集のどこにどんな問題が載っているのかまで覚えてしまう。そうしたら他の問題集で同じ内容の所を解いてみて、何も考えずに正解が出せるようになっていれば「定着した」と言えると思っています。問題に対してウンウン唸っている、考える度に手が止まっている状態では、答えが出せてもまだ定着しているとは言えません。

 

「反復をする」「量をこなす」。言葉で言うのは簡単ですが、本当にここまで引き上げられる子は少ないです。多くの生徒がこの手前でやめてしまいます。私が「問題集は7周解きなさい」と言っていても、行って3周か4周で終わってしまう子がほとんどです。(それでも学校の定期テスト順位で2桁の上位には軽く食い込めるのですが)

 

ですがこれを本当に7周やりきって進んでいったとき、全く別次元の力が身に付きます。テキストの養分を全て吸い尽くし、万能感を感じられるというか、分からない問題はないという感覚。4周で終わってしまった場合と比べ、ここに大きくて深い河が流れているのです。あとほんのちょっとで、すごい景色が見られるのになぁと思ったりもします。

教科書最強説

中学生の教科書を見ていて、本当に細部まで凝った作りになっているなぁと感心します。例えば歴史の教科書ですが、フルカラーで面白いコラムあり、資料もそこらの資料集以上の写真が載っていたりします。単純に読み物として面白く読めてしまいます。英語の教科書なども、隅に書いてあるちょっとした文法の注意事項などが、意外と受験勉強をしている時にふと気になることを押さえていたりして、いいとこ突くなぁと。やっぱり教科書の作成にはかなりお金がかかってますからね。

 

あと、かなり丈夫です。以前古い教科書をバラしたことがあるのですが、市販の本や問題集などよりもずっと強固に作られており、背表紙の糊付けなどもムラがなく均一で、素晴らしい頑丈さ(?)でした。本好きならばその装丁のすばらしさだけで部屋の本棚にコレクションとして加えたくなるほどです。

 

丈夫で必要十分な情報量。やはり日常学習にも受験勉強にも教科書が最強です。きちんと教科書を丁寧に読み込んでいくだけで、かなりの学力を身に付けることができると思います。新しい問題集に次々と手を出していきたくなる気持ちをグッと抑えて、教科書に載っていることでまだ知らないことはないか、それができる人が学力の上がる人だと思います。

 

もくせい塾では英語の教科書はたくさん使いますが、他の科目の教科書もたくさん読み込んでもらいたいです。きっと、私が中学生だった頃よりも家庭科や体育の教科書なども面白くなっているのではないでしょうか。ぜひ中学生たちには、無料で配られる教科書の価値を見出して勉強に役立てて欲しいなと思います。

ミス撲滅!

今中3生には、模試の過去問を解いてもらっています。北辰テストが中止になってしまったので、なかなか勉強の指針が立てにくい状況です。ですから、少しでも目安になればいいなと思っています。

 

解いた模試は、採点し返却していますが、だんだん解き直しをきちんとやる子が増えてきていて素晴らしいなと思います(^^)/

 

まずは目標の偏差値を決め、その偏差値に達するにはあとどれくらい得点を上乗せすればいいのかを計算します。そして間違えた問題の中から正答率の高い順に解き直しをしていきます。みんな偏差値5ポイントくらい上を目指しますが、それくらいならば2,3問くらいできるとすぐに到達します。ですが、実はこの「あと2,3問」を取るのが難しかったりします。たいていの生徒は、今の実力でもできる問題を落とす、いわゆるケアレスミスをします。

 

生徒が発するケアレスミスという言葉には、「ちょっと間違っただけだから平気へーき。」くらいの軽さが含まれていることがあります。ですが実は本人が思っているよりもずっとずっと重いものです。なぜなら、ケアレスミスをしてしまう場合、それはミスをするべくしてしたことがほとんどだからです。途中式を書かなかったり、問題文をきちんと読んでいなかったり…。試験の緊張感で焦ってしまい出てしまうミスは除いて、普段から意識していれば乗り越えられることをやっていないと、大事な時に出て来てくる、いわばケアレスミスも含めて本人の「実力」なのです。それで偏差値を5下げているということに気付いてもらいたくて直しをしてもらっています。実際に、成績上位者はミスをほとんどしません。できるものを確実に取っている子が成績上位に入れます。

 

しかしその確実さを身に付けるためには盤石な基礎力が必要です。今の知識のままでも偏差値5は上がる。ただしミスは絶対に許されない。ケアレスミスをゼロにする。そんな心構えで日頃から勉強していってもらいたいと思っています。

解いた問題を無駄にしないために

生徒の自習課題をこなす量が加速しています。喜ばしいことです!(丸付けするほうは大変ですが(^_^;))学習記録シート1日分に学習内容が入りきらなくて、2日分のスペースに渡ってやったことを記録している生徒もいます。すごいですね~。

 

さて、問題は解いたらちゃんと直しもしましょう。そのままにしてしまうのはとても勿体ないです。私が丸付けするときに、間違えた問題の正解を書かずに返却するのは間違えた問題を解き直したり、答えを調べたりして欲しいからです。やはりきちんと直す子は定着量が多いです。一度返却されたプリントは間違い直しをきちんとして再提出して下さい。

 

効果的な学習法として、間違えた問題のコレクションノートを作るのもアリです。プリントや問題集で間違えた問題を、ノートに問題と解法を記録します。後で追記できるようにノートの余白を十分に取ることがポイントです。大量のプリントを消化しても、間違えた問題ができるようにならなければ効果がありません。ですから、間違えた問題だけを抽出してそれをいつでも見られるようにしておけば便利ですよ。私も数学の間違えた問題コレクションをやっていました(^^♪

検定について思うこと

年度替わりの時期のせいか検定について聞かれることが増えたので、英検・数検・漢検についてまとめておきます。

 

2020年度各種検定の日程

【英検(1次試験)】

第1回 5/31(日)

第2回 10/11(日)

第3回 2021/1/24(日)

  

【数検】

第1回(第353回) 4/12(日)

第2回(第358回) 7/18(土)

第3回(第362回) 10/25(日)

 

【漢検】

第1回 6/21(日)

第2回 10/18(日)

 

第3回 2021/2/14(日)

 

検定同士で日程は重なることはありませんが、気を付けなくてはいけないのが学校の定期テストとの兼ね合いです。富士中の場合、1学期の期末テストが6月の最終週。2学期の中間テストが10月の3周目、期末テストが3年生は11月の3周目で1・2年生が12月の1周目。1・2年生の3学期の期末テストが2月最終週あたりです。今年は中止や延期など、どうなるか分かりませんが、例年は漢検の日程とかなり近づきます。

 

ところで検定を受けさせる多くの保護者の方は、受験での加点要素を増やしたいと考えていらっしゃいます。それでは加点されるには学校ごとにどのくらいの級が必要なのでしょうか。

 

令和2年度近隣高校の入学者選抜の選抜基準より

(英:英検 数:数検 漢:漢検 無印:全て)

〇準1級以上

浦和(数)・大宮(漢)

〇2級以上

浦和(英・漢)・浦和一女(漢)・大宮(英・数)・春日部・蕨(漢)・浦和西(漢)・川口北(英)

〇準2級以上

浦和一女(英)・蕨(英・数)・越谷北・浦和西(英)・和光国際・越ケ谷・春日部女子・越谷西(数・漢)・久喜(漢)

〇3級以上

春日部東・越谷南・杉戸・越谷西(英)・草加南・越谷総合技術・久喜(英)・草加東・越谷東・草加西(漢)

〇4級以上

草加西(英)・三郷北・三郷・宮代

 

埼玉県教育委員会のウェブページより抜粋しましたが、級が明記されていない高校や同等の資格も評価するとある高校もあります。

 

さて、最後に「受験ではどのくらいの加点になるの?」ということですが、これは学校により記載事項がまちまちな上、点数が明記されていません。ただし、資格習得が含まれる「その他の項目」というところの得点は多くの学校で10~30点ほどです。また、春日部東高校の選抜基準には資格習得という項目が独立してありその点数が16点分であることから、だいたい最低級で10点分くらいかと推測されます。

 

以上のことから考えられるのは、「検定受検に振り回されるのは危険」ということです。検定の為に定期テスト勉強を犠牲にするくらいなら、定期テストをしっかり頑張って通知表を伸ばすほうが受験では「お得」な気がします。あくまで受験対策における検定取得は「定期テスト勉強がしっかりできる」ことが条件で、更に余裕があるなら取得を目指すといった感じでしょうか。検定を受けさせることで定期テストの勉強を削ってしまうようなら、そもそも日常学習の量が足りていません。もう一度学習量を見直すべきです。是非「勝算のある」受検受験をしていきましょう。

 

評価を意識する

高校受験を終えた生徒から受験の得点開示を見せてもらいました。得点だけからすると、かなり余裕の受験だったようです。受けた学校からすると、ボーダーから50点くらいは上の得点でした(^^♪ 高校でも頑張ろう!

 

埼玉県立高校入試は、入試の得点に加え、通知表と特別活動の成績が得点化されて加算され、それらの合計得点の上位から合否が決まります。大きさで言うと当日の入試得点が最も大きいですが、通知表も看過できません。大体どこの学校でも、総得点の25%~35%は通知表の得点です。ですから入試当日はよくできたのに、通知表が低いばかりに不合格だったということも起こり得ますし、当日の成績が悪くても通知表に助けられたということも起こります。そういう意味で、受験は中1の1学期から始まっているんですね。

 

もし、(学校の授業態度や提出物等で)通知表が良くないけれど実力はある生徒は、通知表に合わせず学力に合わせた受験をしがちですが、これは当日の得点次第ということになってしまい、かなりヒヤヒヤします。1発勝負ということですからね。

 

通知表は学校の先生からの評価です。通知表が低い生徒がよく「学校の先生に嫌われている」と言いますが、学校の先生も子供じゃないので、好き嫌いくらいで成績を落としたりはしません。学校の先生から嫌われているのではなく、自分が学校の先生を嫌っているのを見透かされているだけです。評価を上げる努力をするしかありません。いい子ぶる必要はありませんが、授業は先生の目を見て話を聞く。手を上げて発言する。実験や道具の準備など意識して自らやる。そういうところが見られています。

 

受験は何が起こるか分かりません。通知表が足りていれば、いつも通りやれば結果はついてきますが、そうでない場合は少なからずギャンブル的要素も出てしまい、普通の心理状態で受けることが難しくなってきます。通知表を上げるということは、受験で学校の先生の力を借りるということだと思います。

高い基準に慣れる

大学受験が終わった生徒に「車の免許は取るの?」と聞いたら、「まだ考えていない」と言っていました。私が高校生の頃は、多くの友人たちが受験が終わったらバイトを始め、大学に入る前の春休みに自動車の免許合宿に行っていたようが気がします。若い人の自動車離れは確かに広がっているのを感じました。

 

私の思い出話になりますが、私は社会人になってから免許を取ったので、仕事が忙しいと言い訳をして免許を取るのに2年くらいかかっています。だから教習所の会員期限が切れて、再入所で入所料金を2回払っています(笑)。運転実技の教習で所内のコースを回るのですが、S字カーブや坂道発進などをやったなぁなんて思い出しました。中でも最も印象に残っているのが、「スピードを出す」練習です。直線を走る時に教官から「30キロ出してみましょう!」と言われるのですが、これが怖い。今では30キロはなんでもないのですが、ハンドルを握りたての当時はとても速く感じ、自分のコントロールしきれない速度に感じたものです。でもあれがあったおかげで、今公道を走れるんだなとよく分かります。

 

さて、勉強でも同じことが言えるのではないでしょうか。速さでも量でも、自分の能力を上げるにはその速さ・量に「慣れる」ことが大切です。学力上位の子たちは、他の子たちが見たら信じられないほどの学習量をものすごい速さでやっています。でも本人たちには「当たり前」のことなんです。それどころか「自分はすごい量をやってる」という意識すらないです。よく、勉強ができた人が塾講師になって失敗することがらに「なんでこんなこともできないの?」と生徒に言ってしまうというのがあります。これ自体は生徒のやる気を削ぐ言葉なので良くないのですが、先生の側からすると「あるある」のひとつなんですね。なぜなら勉強のできた人からすると、自分の「当たり前」の基準がとても高く、しかしそれを本人が自覚できていないからです。これくらいできて当たり前でしょというのが生徒からするととても高いところにある。だから新米の先生は思わず「なんでこんなこともできないの?」となってしまうわけです。

 

話を戻しますと、生徒も一生懸命必死になってやっているつもりでも、効果が出ていないのならば、外から見ると「時速30キロ未満」の場合が多いです。だからそこを分かってもらうことが学力向上の第一歩になります。もくせい塾では夏期講習期間に受験生たちには250時間の勉強をやってもらってきました。これを聞くと驚かれる保護者の方も多いですが、塾講師をやっている者から見ると「当たり前」の量なんです。(世の中にはもっと長時間行っている塾もあります)その量をこなせる勉強体力を今のうちに身に付け、夏に爆発してもらう。そうすることで、夏前と夏以降の塾内の平均偏差値を5ポイントアップを目指しています。

 

今年は自習に「当たり前」に来ることができる生徒が増えてきました。更に基準を高め勉強の量とスピードで「時速100キロ」を体感してもらえるように頑張っていきます!学習に道路交通法違反はありませんからね。

まずは1冊!

薄い問題集を1冊最後まで解く。

 

3月になって、生徒から勉強の相談を受けることが増えてきました。いい傾向ですね(^^♪ そんなわけで、生徒が自主的に勉強を始めるときにはこれを伝えています。国語が苦手ならまずは読解問題集で薄いものを1冊。社会が苦手なら用語を覚えられる薄い問題集を1冊。古文が苦手ならば…、とにかく何でも1冊やり切ることが大切です。

 

ちょっと不思議な話に聞こえますが、いろいろな問題集を食い散らかしている人よりも、何かを1冊やり遂げた人の方が成績が上がります。たとえ同じ演習量をやっていても、です。

 

これはその問題集を作っている教材会社の力なのだと思いますが、問題集を作るときにその問題集が持つテーマを「完結」できるように作るからなのではないかなと思っています。教材会社も他の問題集を並行してやることを想定しているわけではないでしょうし(同じ会社のコレとコレを使って…のような誘導は見かけますが)、コンセプトはいろいろあるにせよ、1冊で完結した力を身に付けるようにできています。ですから1冊「コレ!」と決めたものを最後までやり切ると、その問題集の栄養分が体系立てて頭に吸収され、総合栄養食として機能します。いろいろな問題集を中途半端にやり散らかしている人はなかなかそうはいきません。どの部分が大切なのか、それを頭の中で全てつなげて整理できるならば別でしょうが、やはり1冊の問題集に書かれていることを順番にこなしていくほうが効率的です。

 

薄い問題集を始めに使うのは、やり切るのに負担が少ないことと、やり切ったことで自信を高める効果があるからです。1冊終われば「よし!次!」となりやすいですし、どこかで壁にぶつかったときに戻ってくるにしても復習しやすいです。確かに薄い問題集は網羅している幅は狭いかも知れませんが、それを核にして他の問題集で知識を増やしていけば問題ありません。1冊で受験勉強を完結できるような問題集もありますが、たいていは分厚過ぎてやり切るのは難しいです。雪の結晶が空気中の埃を核にしてあの美しい幾何学模様を作り出すように、核はちょっとしたものでも、そこから枝葉を広げればいいのだと思います。

 

そして大切なのは、勉強が進みたくさんの問題集をやるうちに、どの問題集も「似たようなもの」に見えて来ること。問題がどうのこうのではなく、問題の解き方が大切なんだと分かることです。いろいろな問題集を横断して見ると、載っている問題にさほど違いはありません。そのことに気付けることも学習です。ですからそれらのエッセンスの大切なところだけを抽出してできた「薄さ」は栄養分の上澄みです。それを最初に核として身に付けるのは合理的です。

 

たまに「あの問題集が~」とか「これよりもこっちのほうが~」とか言っている人を見かけますが、それは本当の勉強ができていないことへの言い訳です。たいした量を知っているわけでもないのに評論家ぶっている人は「知っているぞマウント」を取りたいだけの人なので、もくせい塾の生徒たちは「ふーん」くらいに受け流して、薄い問題集を進めていきましょう。

読解力

中学生たちには、模試の問題を解いてもらって得意・不得意の洗い出しをしています。解いてもらった感想を聞くと、みんな「難しい~」と言います。それが模試であり、やがて乗り越えるべき入試問題にもつながっていきます。8日に行われるはずだった北辰テストも延期・中止になってしまったので、今ここで模試を解いておくことがどこかで役立つはずです(^^♪ 

 

みんなが解いてくれたものを採点していて感じるのが「読解力不足」です。知識はありますし、用語も覚えているし書けます。でも大問の文章を読む途中で分からなくなってしまい答えが書けない。そんな状況の子が結構見受けられます。数学はできるけど理科はできなかったり、国語が一番できないといった状況は、おそらくそれが原因の1つなのではないかなと思います。

 

読解力を上げる方法の一つが音読だと思います。「音読するように」ということは常々伝えていますし、授業内ではできるだけ音読の機会を取り入れています。そして「音読」の張り紙もしていたりします(冗談のようですが本当です)が、そういう子の習慣を変えるのはなかなか難しいなと感じてもいます。黙読でもなんとなく内容はつかめますし、音読は黙読よりも体力も使いますし疲れます。自然に楽なほうに流れてしまうのは仕方がありません。しかし音読には、黙読では得られない効果がたくさんあります。自分で自分に語りかけるように読むだけで、目で字面を追うよりもずっと深い理解ができますし、ミスも減らすことができます。文章を読む速さも伸ばせます。良いことづくめです。だからこそ音読をする習慣を身に付けてもらいたいと思っています。

 

噂で踊る

今日はスーパーに寄ったら、トイレットペーパーやティッシュが入荷していました。(そして余っていました。)これで混乱も落ち着いていくかなと思いました。

 

噂って本当に怖いなと思います。簡単に人の行動を操っていきます。デマもたくさん出回ったそうですが、何が正しいかは自分の目でしっかり見極めていかねばなりませんね。(ただ予防に関しては細心の注意を続けたいと思います。)

 

勉強に置き換えると、例えば問題集を選ぶとき、「〇〇っていいらしいよ」と言われればそれがどんなものか調べずとも欲しくなってしまうこともあると思います。これが噂の効果です。ですが、それはそれ。まずは自分の持っているものを一生懸命やってみましょう。その「〇〇っていいらしいよ」と言っていたお友達もいったいどれくらいの問題集を比較検討したのでしょうか。また、「ダメな」問題集ってあるのでしょうか。結局「あくまで個人の感想です」です。あれこれ手を出して中途半端になっている人が時々いますが、それでは完全なブランド志向です。何を使ったかではなく、どう使ったかが大切なはず。問題集を1冊終えたことが無い人は、自分が噂に踊らさせられていると認識して、まずは1冊、手元にあるものをやりきってみましょう!

 

国立大学を目指すということ

本日も教室を開けるなり、テスト期間中の中学生高校生がどんどん来て勉強しています。質問する子も結構いて教室内の雰囲気は燃え上がっています!

 

今日は国立大学の前期試験の日です。私の中では、国公立大学への進学を目指すというのはとても大変な道だと認識しています。まず、全大学のうち国公立大学は2割ほどしかなく、全国に174校です。今年の募集人数は、全校で100511人。(計算間違っていたらすみません。)大学進学を希望している人がおよそ659000人くらいなので、そのうち実に12パーセントの人しか入学できない計算となります。大学進学希望者の10人に1人。かなり狭き門です。

 

ですから、生半可な勉強では太刀打ちできない。そんなイメージが私にはあります。例えば、週に3日くらいしかサッカーの練習をしていない生徒が、「僕、日本代表に入りたいんですよね。」と言ってきたとしたらどうでしょう。その発言の前に、うーん、ちょっと自分の練習量を見直してみようねとなるでしょう。

 

もちろんどの子にも等しく門戸は開かれており、どこの高校からでも絶対に無理だということはないでしょうが、それでも10人に1人です。国公立大学を目指したい高校生は、それをよく噛みしめて勉強に励んでいきましょう。

自己流を見つけるには

誰でも持っている時間は同じ、1日24時間、1年365日です。これをどのように使うか、その内訳によってその人の能力に違いが出て来るのだと思います。中には要領が良くて短時間で他の人よりも成果を出す人もいると思いますが、そういう人も初めは試行錯誤する時間があったはずです。

 

学校の勉強も結局はどのくらい時間をかけられたかというところに行き着きます。初めに量をこなすことを覚えていけば、それがやがて質に転化し、勉強の「やり方」となってゆきます。量をこなさずに「勉強の仕方が分かりません」というのは当たり前なんですね。やり方が分かるほどやっていないうちは、自分がどこに向かって進んでいるのかすら分かりません。それをたくさん試行錯誤していくことで失敗したり、あとからもっと要領できる方法を見つけたりし、そうして勉強のやり方をつかんでいきます。

 

メタ発言になってしまいますが、「勉強のやり方」が分からないという子に勉強の「やり方」を教えても、教えた通りにできるようにならないことが多いです。どこかで愚直に努力することを嫌がって自己流のやり方になってしまうからです。勉強の「やり方」を教えようすると、教えた人の経験した試行錯誤は省かれるので、どこが勘所なのかが伝わりません。

 

そこで勉強の仕方を教える時に、「まずは唱えて、覚えて、手で書いて、演習量をこなしてみよう」という当たり前の誰でも言える、きっと生徒本人でも分かり切ったことを伝えることになります。しかしこの基本を実践することで、試行錯誤の機会を得ることができ、その中から良い勉強のやり方が見つかるはずです。それは一見他の人がおススメする勉強法と同じように見えるかも知れませんが、自分の体験が伴った、自分で見つけた自分だけのものです。その「自己流」は土台のしっかりしたとても強力な力となるはずです。

スピード。

富士中1・2年生の期末テストまで残り2週間です。この段階でワークが全教科全て終わっているのが判明している生徒が2名。なかなかいいペースですね(^^)/ 他の生徒も追いつけるように頑張ろう!早く終わるほど反復に時間を割くことができます。

 

勉強が上手な子は、1周目に時間をかけ過ぎません。分からないところがあっても立ち止まったりせず、とりあえず答えを写して先に進みます。繰り返すうちに精度が上がることが分かっているのでしょうね。1周目に時間をかけ丁寧にやっていても、きちんと定着させることができていなければ本番のテストの時には忘れてしまい結果につながりません。始めは6割くらいの定着でもいいので、それを繰り返していくうちに7割、9割、そして完璧にすればいいという感覚を身に付けましょう。そしてそのピークをテスト当日に持ってくれば良い結果につながります。その為にはスピードです。そして反復です。

 

1周目が遅い子は悪い意味で完璧主義というか、小学校の頃にノート作りや提出物に時間をかけていたような傾向の子に多い気がします。もちろん中学生になっても提出物の平常点というのは大切です。しかしその感覚をテスト勉強に持ち込むのは、目的と手段をはき違えている行為です。「これだけ丁寧にやったんだからテストもできるよね。」ということはありえません。そうではなく、テストで点を取るにはどうすればいいのか、それを考えながら勉強することで得点力は上がっていきます。つまり「この問題をできるようにしていったらいろいろと丁寧になった」というのが正解です。テストで良い点を取る子はテストを受ける前から自分の勉強の精度からおおよその点数が予想できるものです。

 

提出物に時間をかけ過ぎてしまっている実感のある人は、残り時間・日数など、自分の外にあるものを基準にして勉強することができるようになると何かが変わる気がします。まずは計画性、全体を見通すことです。テストまで2週間ということは、勉強時間を1日3時間取れたとしても42時間。5教科で割ると1教科8時間。それに副教科も入ってくるのでこれよりも少なくなります。もしも1周目を終わらせるのにあと1週間くらいかかる予定の人がいたら、やり方をすぐに変えるべきです。その丁寧さに結果は伴いません。

勉強する姿を人に見せる

「自分の部屋でやるから」と言って部屋にこもる子。まあ勉強はしていないでしょうね。なぜ自分の部屋でなければいけないのか。少し考えたらその理由は分かるはずです。

 

 

家で勉強はまず無理だと思います。一番の強敵はスマホです。その他にもマンガ、テレビ、音楽、自分の布団やベッド、家族がテレビを見ている姿、兄弟姉妹が遊んでいる姿、話し声…。

 

私はずっと、「塾以外での勉強は認めていない」と言い続けています。初め「勉強は家でやる」と言ってかたくなに自習に来たがらない生徒も、塾で自習するようになると成績が上がります。中学生の時は自習に来ていたのに高校になって自習に来なくなった生徒は成績が下がります。勉強は強烈なモチベーションが無い限りは「他の人の目が光っている」ところでやるべきです。

 

話を聞けているかどうか

雪は降りませんでしたね。ホッとしました。

 

勉強しているのに成績が上がらない時いくつか原因があるとは思いますが、そのひとつに「話を聞いていない」というのがあります。

 

学校の授業を聞く時に、先生の方を見ているか。「授業を聞いているかどうか」という基準はここだと思います。塾でも目の前で説明していても目線がフラフラと泳いでいる生徒がたまにいます。そういう時は説明を止めて、「目を見て話を聞きなさい。」と注意します。目の前のことに集中できていないのは、目線を見ればすぐにわかります。

 

集中して話を聞けるようにするのは訓練でできるようになります。家でもお父さんお母さんの話を聞くときに目を向けているかどうか注意して下さい。ついつい、「~ながら会話」をしてしまいがちですが、一旦手を止めて相手を見るようにするだけで、話の内容がしっかり入ってくるようになります。

成績を上げるには

中学1,2年生および高校生も期末テスト期間となっています。

 

「成績が下がった」ことの原因のほとんどが、「勉強量が足りていない」ということだと感じています。時間ではなく、量です。テストで解答を再現できないと得点できません。その解答を身に付けるだけの量演習や暗記をする。テスト勉強でやるのはこれだけです。その量が十分でなかったら得点につながらず、成績も下がります。

 

では、その量を確保するためには何が必要かというと、本人の動機とその環境です。どちらも欠けていてはいけない要素ですね。塾が生徒のやる気をしっかりサポートする。そんな関係が築ければいいなと思っています。