[よどみなくスラスラ、ハッキリと、瞬発的に]

[口頭テスト]

前回の投稿で、人は忘れてしまう生き物だという話を書きました。忘れてしまうのは仕方が無いことです。ですからその都度、何度も復習していけばいいと。


でも、時間は有限です。今勉強している成果が「受験」に求められる以上、制限時間の設けられた中での学習効果を考えなくてはいけませんよね。そこで暗記をする場合などは、覚えたことを忘れにくくしていく努力が必要です。そのためにもくせい塾では、口頭テストを「よどみなくスラスラ、ハッキリと、瞬発的に」答えることを合言葉に行っています。


生徒によって、一口に「覚えた」と言っても、様々なレベルです。20個くらいの英単語でも、パッパッと出てくる子もいれば、ウンウン唸ってやっとの思いでひねり出すような子もいます。それを、「何も考えずに聞かれたら間髪入れずにスラスラ答える」レベルで行えるようにしています。思い出すのに時間がかかる知識というのは忘れるのも早いです。ですから、記憶の深い階層に染み込ませるように、自分の名前を言うのと同じくらいたやすく出てくるまで暗唱させます。そのくらいのレベルで行って初めて、「抜けにくい知識」になると思っています(それでも抜けます)。当然暗唱テストの合格基準も満点以外ありえません。自分の名前を間違える人なんていませんからね。


忘れたら覚え直せばいい。でも、忘れない努力をすることも大切。受験生には、「今出会う問題は一期一会だと思って取り組みなさい」と言っています。今日やった問題、次に出会うのがもし受験当日だったら...と本気で思える子が、暗記口頭テストもスラスラと合格していきます。