受験生、土日特訓開始!

冬休みが明けて最初の土曜日ですが、こんなニュースが出ていました。

 

湘南ゼミナールに是正勧告 学生「ブラックバイト改善を」

 

森塾に勤める19歳の大学生アルバイトが授業時間外の給料の未払いなどを訴え、労働基準監督署が是正勧告を出したというニュースです。

 

私は、学生講師として働いた経験もありますし、逆にアルバイトを雇う立場も経験しました。ですからこのニュースは興味深いです。

 

学習塾というのは、授業「以外の」雑務のほうが多いと言っても過言ではありません。特に会社がチェーン展開している学習塾の塾長の場合、塾長である前に会社員ですので、会社業務も同時に抱えているわけです。そうなると、アルバイトにもその雑務を少し手伝ってほしいと思うわけですが、講師アルバイトは「授業」だけが仕事だと思って入ってきた子もいて、「こんなことをする為に先生になったんじゃない」なんて不満を持ったりします。ここに意識の食い違いが発生します。

 

また、アルバイトが授業時間外の労働をした場合、その分の給料は支払われるべきですが、チェーン展開の塾の場合ですと「授業を行ったこと」に対する時給という形で給料の支払いをするので、時間外労働に対する賃金は曖昧になりがちです。そして、その賃金を全て支払おうとするとおそらくチェーン展開の塾の経営は成り立たなくなると思います。実を言うと、生徒をたくさん集める大きな塾でも、受験生が卒業して生徒の少ない年度初めなどは赤字だったりします。

 

そんなわけで、「授業時間外の拘束はされたくないアルバイト」と「仕事を手伝って欲しいけれど台所事情からその分の給料を支払えない塾」という構図は闇が深いです。講師のモチベーションが下がる原因もこのあたりにあったり...。私はこのあたりがチェーン展開の塾・アルバイト講師を雇う塾の限界かなあなんて思っちゃうのですが、双方にとって幸せな解決策が出るといいなと思います。

 

塾はそこで働く先生のマンパワーに支えられていると思います。生徒の成績が上がる塾はそこで働く先生の元気が良い。(そしてそういう先生は授業以外の仕事もどんどん手伝ってくれたりします(笑)。)労働基準法の問題はさておき、塾の先生は「生徒のため」を第一に思って動けるか、これに尽きます。自分の思考・行動の先に生徒が待ってる。常にその考えを忘れないように自戒を含めて思います。

 

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さて、もくせい塾は高校受験生たち対象に1月、2月の土日祝日全てを14時から開放いたしております。こちらは労働基準法ぶっちぎりです。最後の追い込み、頑張りましょう!