教えない!

教え過ぎるのは良くない。と思っています。

 

なぜなら、過保護に教え過ぎると、子供の学習能力を奪ってしまうことにつながるからです。ですから私は、生徒が分からなくて本当に困っている場合を除き、ほとんど教えません。

 

 

入塾したてだったり、全部教えてもらおうと思っているような子は、私が回ってくるまで何もせず座っていることがあります。その場合は、まずはやることを指示します。それでも動かない場合は、「次はこの範囲をテストするからね」ということを伝え、実際にテストしていきます。テストに何回か不合格すると、やっとやることが分かるようで、私のいないときでも作業をするようになっていきます。

 

こういう子を見ていると、「今まで自分でやらなくてもなんとかなってきたんだなぁ。」と感じます。そうして学習機会を奪われ続けて何をするべきかも分からないまま、ここまできてしまった、と。私はそんな環境を作らないように、自分の足で歩けるようになってもらいたいと思っています。ですから「テスト対策」で出題予想のようなことも行いません。出題予想は、成績を伸ばす上で必須の力ですので、誰かがやってあげてはいけないと思っています。

 

そんなわけで、手厚い指導や面倒見を求めてやってきた生徒や保護者の方には、まるで「砂漠」のような環境に見えるかも知れません。実際に面倒見の部分で保護者の方と意見が合わなかったこともあります。残念ながら万人受けする塾ではないのでしょう。しかし、数は少ないかも知れませんが、「もくせい塾で良かった」と言ってくれる子もいて、そういう子たちには、このやりかたで間違ってはいないと勇気付けられています。そういう子たちの力になれるように、私は頑張って「教えない」ことを続けていこうと思います。