面接練習!

夏休みに入ったくらいから、大学受験生のAO入試対策の為に面接の練習を行っています。

 

面接を受ける生徒は、練習をたくさんして経験を積むことが大切だと思っています。もちろん面接試験というものは、受験生本人の人となりを見るためのものなので、付け焼刃の取り繕いに意味はありません。しかし、ある程度練習して慣れておかないと、自分のことをしっかりと伝えることができません。緊張して何も言えないのもいけませんし、逆に自分を良く見せようと背伸びした発言ばかりでも、面接官にはすぐに見破られてしまい良い印象を与えません。等身大の自分を見てもらうにも、それなりの技術が必要なんですね。

 

そこで、面接試験の練習をする際、生徒に要求することがいくつかあります。自分の志望する学科・専門分野に対する知識は最低限勉強しておいてもらうとして、まずはよくある典型的な質問の答えをしっかり準備してもらうこと。そしてそれを文面通りにではなく、その場で自分の言葉にして話す練習。次に、聞かれていることに対してきちんと返す練習。「なぜ」と聞かれたら「~だから」と返す。「どのように」と聞かれたら「〇〇のように」と返す。普段の会話のときはできていても、面接になると緊張や焦りからこれができなくなってしまうことも多いです。そして、分かりやすく結論から伝える練習。よく、話しているうちに結局何を言いたいのかが分からなくなってしまう子がいますが、結論から話すことで、その後に付け加える理由が迷子になってしまうのを減らすことができます。

 

これらの面接練習で身に付ける「話し方の技術」は、国語の文章問題を解くときや小論文を書くときにも役に立ちます。文章問題の設問に「なぜ」とあったら「~だから」という書き方をする。「どんなこと」とあったら「~なこと」と締める。小論文の論の展開も、面接で結論から話すのと同じように、要旨を伝えてからその理由を書いていくとまとまりやすくなります。

 

結局、我々が読んだり書いたり話したりと、日々操っているのは全部日本語なんだなあと思います。その日本語に堪能であることが、いわゆるコミュニケーション能力が高いということにもつながる。社会に出たら、仕事をする上でコミュニケーション能力はとても大事です。いわゆる「お勉強」だけでは身に付かない力の一つですが、こういった機会に少しでも高めておいて欲しいなと思います。