反復で試行錯誤

前の投稿で、定期テストの勉強は、学校の教材を反復することだと書きました。しかし、ただ反復するだけでは十分な効果を得られません。2周目以上を行うときに、工夫して周回できれば、ただ反復するよりも学習の効果が高くなります。

 

例えば、学校の社会のワークはその問題のほとんどが一問一答式です。ですから、答えの暗記がほぼ100%できたら、そのまま暗記作業を繰り返しているよりも、今度は逆に答えの用語から問題を言えるようにしてみたり、その答えになる問題を自分で考えてみたりするといいと思います。そうすることにより、別の角度からの問いにも対応する力が付き、学習の効果が高まります。数学であるならば、問題の数字を自分で変えて解いてみたり、自分で公式を導いたりできると、計算力が付きます。

 

もちろん、ただの反復であっても、それを今までにやって来なかった生徒には十分効果はあります。学校のテストで平均点が取れない生徒は、まずは同じものを繰り返して覚えること[やるか・やらないか]が必要です。そしてそれができるようになったときに、「工夫しながら反復する」という領域に入っていければ、より上位を狙える力が身についていくはずです。入試問題における「思考力を問う」とは、このような習慣を身に付けているかどうかを問われているのだと思います。