受験生たちへ

日が明けて、いよいよ今日は埼玉県立高校入試です。

 

昨日、受験生たちには早目に帰宅させました。もちろんしっかり休んで当日を迎えて欲しいのもありますが、家族と過ごしてもらいたいからです。

 

毎年この時を迎えますが、何を伝えるべきかいつも迷います。受験当日の注意点はもちろんですが、もっと何か言えることは無いかななんて思ってしまいます。ですから昨日は、私の思う、勉強をしたその先の「ある到達点」について、伝えてみました。

 

今君たちは、受験のことで頭がいっぱいだと思う。心配な人もいるはずだよね。でも、こんなときだからこそ「余裕」を見せて欲しいと思う。それはどういうことか。感謝の気持ちを持つことだよ。自分が大変な時、切羽詰まったときでも、何かに感謝できる人が本当に強くてすごいんだ。それが勉強という大変なものをしてきた君たちが得られる力の一つなんだよ。じゃあ誰に感謝する?それはもう決まってるよね。この受験勉強というストーリーの主役はもちろん君たちだけれど、よく見ると助演女優賞・助演男優賞の人たちがいるよね。少し前、私立高校の合格で君たちに「おめでとう!」と言ってくれたのは誰?その入試の朝、「頑張ってね!」と言って送り出してくれたのは誰だっけ。君たちの誕生日には毎回「おめでとう」を言ってくれるのは?君たちが生まれたとき、一番近くで喜んでくれた人は誰だと思う?その人たちに「今まで応援してくれてありがとう。明日頑張ってきます。」と言う余裕を見せつけてあげようよ。(実際はもっとたどたどしかったです。)

 

もしかしたら彼らが欲しかった言葉はこれではないかも知れません。でも、たくさん人から応援される人はそれだけ、自分を超えた力を発揮できると思っています。人事を尽くして天命を待つというわけではありませんが、私が送ることのできる、彼らへの応援歌です。さあ、頑張ってきてください。