暗算の力

ここまでで中間テストの成績表の出ている高校生たちの調子がとてもいいです(^^)/ 高1T君は学年4位でした!さすが!

 

ここしばらく、塾内でネガティブなあれこれに目が行きがちだったので、安心材料が増えて少しだけ落ち着きを取り戻しました。この調子で中学生も頑張ってもらいたいところです。

 

さて、中学生の1学期の数学は計算がメインになるので、計算ミスが多いと致命傷になりかねません。ミスを減らす意識を育てる良いチャンスです。勉強の様子を見ていて、計算間違いの多い生徒は途中式を書いていません。書くのを「面倒臭」がる傾向にあります。

 

計算において暗算とは、最終奥義みたいなものです。計算力のとても高い子が、時間をさらに短縮するために戦略的に行うスキルであるべきです。暗算をする時、途中式を書くよりも脳に多く負担が生じます。まずはその負担に耐えうるだけのワーキングメモリを所有していること。私は頭の中に「机」があるイメージなのですが、その机がある程度広くならないと、正確に暗算処理を行うことができません。暗算を行う時の頭の中には、計算式が浮かんでいます。(そろばんをやっていた人はそろばんが浮かぶのかも知れませんが、私の場合は計算式がそのまま空中に浮かんでいます。)その計算式を頭の中で3行くらいは書き続けることができるようにならないと、計算ミスをほとんどせずに暗算ができるようにはなりません。

 

ましてや、今生徒たちが学習しているのは初めて習う内容です。そこでいきなり暗算しようとしても、まだ習熟していないことも相まってミスが多発します。面倒臭いからといって端折っていては、かえって損してしまうわけです。

 

また、途中式を書かないデメリットは他にもあります。どこで間違えたのかを分析することができないという点です。途中式があれば、どこで間違えたのかを見つけることができますが、いきなり答えが書いてあったりすると間違えの原因も分かりませんし、傾向も見つけられません。これらの理由から、計算問題こそ「きちんと書いて」解くことをやるべきだと思っています。

 

生徒の解いた問題をチェックしていて「面倒」からの「暗算」によるミスを見つけたときは、必ず途中式を書いて解き直しをさせるようにしています。すぐに答えを出したいのでしょうが、我慢強さも身に付けさせないと、薄っぺらな計算力のままです。結局、暗算が正確にできるような重厚な計算力は、地道に途中式を書いてたくさん問題を解くという、当たり前のことを当たり前にやることでしか身に付かないと思います。