中間テスト国語について

今回の中1の返却された答案を見ていて、国語の点数がイマイチな子が結構いました。

 

最後の作文問題が終わっていない生徒もいて、時間内に解き終わらなかったのも原因のようです。平均点も少し低めですかね。

 

しかし内容を見てみると、学校のワークから出題されている問題が多く、その他には漢字と前述の作文問題だけです。初見の問題はほとんどありませんでした。

 

学校の先生も、「ワークから出した」とおっしゃっていたそうです。また、作文の問題は、事前に問題が発表されて書いた作文を添削もしてくれるそうです。私のところにも、書いたものの添削を依頼しに来た子もいました。そうすると、ワークの問題、漢字(漢字ワークから出題)、事前に添削ありの作文、全てテスト前に準備できるものです。

 

おそらく学校の先生方は、「準備の大切さ」をメッセージに込めていたのだと思います。国語であっても、きちんと与えられたものを準備期間に習得しておく。それを怠るとテスト内で問題文をきちんと読まなくてはならず、作文も考えて書くことになり時間がかかり、その結果、「時間内に終わらない」というテストになっていました。読解力を測るテストではないかも知れませんが、こういう意図がはっきりしているテストはありがたいですね。生徒たちもそれを感じられたと思います。

 

作文問題にしても、じっくり考える時間を別枠で用意してくれたのは、生徒の書く力を育てるのに良いと思います。高校受験の時には、その場で出されたお題に対して短時間で書くことを要求されますが、いきなりそれをすると、国語の力の弱い子は力を育てることができません。通常授業の中でも作文指導をする時間はあまりないので、こういった機会に作文をじっくり書くという経験をしておけば生徒の書く力も育ちます。

 

そんなわけで、生徒の能力を育てる仕掛けの多いテストでした。イマイチな点だった生徒は、「準備の大切さ」を噛みしめて期末テストの準備をしていきましょう。