アレルギーを克服する

梅雨に入り、花粉が猛威を振るう時期がやっと一段落したように感じます。花粉症の人はお疲れ様です。次の波が来る秋くらいまでしばし休戦です。その間に勉強しましょう。

 

花粉に限らず、アレルギーにはいろいろあるようです。卵や小麦のような食品や、犬猫などの動物などなど。その中でも生徒に特に甚大な被害を及ぼすのが、「勉強アレルギー」です。

 

原因はいろいろですが、(よって正式なアレルギーとは違いますが。)なんらかの場面でつまづいて、「その科目は見るのも嫌」ってなっている状態です。この場合真っ向からその科目を教えようとしても、目と耳が閉じた状態で全く入っていきません。もしくは右から左に受け流されてしまいます。そして「学校の先生が~」や、「どうせ私には~」といった理由で自分を正当化しようとしてきます。

 

もちろん人にはいろいろな向き・不向きがあるでしょうし、例えば数学ができないという人にも生きる道は残されているので他の道を模索していけばいいのでしょう。しかし、中学高校レベルの学習でそれを言っていたら成績にも響きますし自身に損しかありません。ですから勉強アレルギーは少しずつ克服しなくてはなりません。

 

幸いなことに実際のアレルギー反応とは異なり、勉強アレルギーはアレルゲンに直接触れてもアナフィラキシーショックは起こりません。糖衣で包んだ薬を飲み、少しずつ少しずつアレルゲンに触れて慣れていきましょう。数学で理解できないことがアレルゲンならば、理解は「一旦」置いておいて、「なんでか分からないけれど問題が解ける」状態にしてしまいましょう。理解は後から付いてくることも多いです。私は10年経ってやっと理解できたこともたくさんあります。英語ならば少し大変ではありますが、まずは出てきた単語とその訳を全て暗記してみて下さい。文を見ても訳せないことがアレルギーの原因かも知れません。

 

「〇〇な自分」と自分を決めつけてしまうことは楽ですが視野を狭めます。苦手科目も、一度フラットになって臨めば「あんまり苦手じゃない自分」に出会えるかも知れません。