大学に対する思い

大学受験生が全員大学に合格しました!まだ全ての結果が出たわけではありませんが、みんなおめでとう!

 

大学に入ると、様々な局面で自ら行動することを求められると思います。講義の履修も自分で考えて組むことになりますし、どのサークル・部活動に参加するか、またその活動も学生の自主性に委ねられます。その他にもアルバイトは何をどのくらいやるのか。その他に余った時間は何に費やすのか。それらが自分の人生を決めていくことにもつながります。中学高校の時に比べて人間関係も能動的に動かなくてはなかなか作っていけません。

 

私自身、大学生時代にもっとそういうことに自覚的であるべきだったなという後悔があります。もちろん大学生の時から塾で働いていたのが今の仕事に生きていますし、パソコンなどを覚えたのも学生時代です。しかしあの頃の自分は、学生時代の自由な時間がどこか当たり前のものとしてあると思っていたような気がします。まだ自分の人生を自分のものとして歩けていなかったような思いがあります。

 

もっと時間を有効に使い、たくさんの体験をして自分を育てておけば良かった。学生時代にもっと多くの人と知り合いたかったし、もっと深く踏み込んだ交流をしたかった。上手く言えないのですが、何をするにしても、安全に今の自分に戻ってこられる程度の力の振り方しかしていなかったような気がします。傷つくことを恐れてバランスを取ろうとするあまり小さくまとまってしまい、本当の意味で挑戦ができていなかったのです。そんな気持ちがあるので、これから大学に行く塾生たちには充実した学生生活を謳歌して欲しいと思っています。私が生徒に言うことは、いつでも自分を反面教師にしたことばかりです(^_^;) 

 

しかし、学生時代はぼんやりとしていた私も、今このもくせい塾をやっていて、上で書いたような気持ちはだいぶ整理することができています。それは今になって、その気持ちを更新できているからです。自らの手で必死に漕がなくては簡単に沈んでしまう小さな塾ですが、初めて自分で前に進んでいるという実感を持てています。授業準備が終わらなくて塾に泊まったりすると、学生時代のあの感覚がよぎることがあります。文化祭の前日のような、少しだけ甘酸っぱい気持ち。自分無理しているなという感覚に、誇らしいような自分に酔った気持ち。ちょっと恥ずかしいですが、この塾で起こる出来事は私にとって大切な宝物です。この気持ちを手に入れることができただけでも、紆余曲折してきた甲斐があるかな、なんて思います。傷つくことを恐れずに大振りしていきましょう!これから大学に行く君たちも、私も。

 

そんなわけで、仕事に戻ります。