歴史を語る勉強

社会に苦手意識のある子は、暗記するのが辛いから苦手意識を持ってしまいがちです。私も中学生の頃は社会が一番できませんでした。歴史も地理も興味が持てず、ただの暗記になってしまっていたからだと思います。

 

今は地理の教科書を開くと、その場所を自分が旅している気持ちになりますし(工業地帯なんて最高にエキサイティングです。)、歴史の教科書を開くと歴史上の偉人がどれだけ世の中を良くしたいという思いで行動していたかに心を馳せて涙ぐんでしまいます。(ちょっとだけ大げさに言ってますが。)つまり自分が中学生の頃に社会に興味を持てなかったのは、そこに書かれている事柄に対する想像力が足りなかったのだと思います。経験値がふえるにつれその想像力というのが培われてきたのか、今は社会の勉強が面白く感じます。実際に旅行をした先で見たことが興味にもつながっています。

 

ですが生徒たちに今すぐ世界中を旅してこいといわけにもいきません。そのへんは割り切って勉強に集中する必要があります。そこで、勉強方法で提案しているのが、キーワードの数珠つなぎです。教科書の見開き1ページをキーワードをつなぎながら簡単に説明できるようにしていく方法です。用語を3つくらい書き出して、それを見ながら流れを思い出して説明してもらっています。私は聞き役に回ります。以前はマインドマップの作成をしてもらったりしたのですが、もう少しラフなもののほうがとっつきやすい気がして始めました。用語を用語としてではなく、あくまでストーリーテラーのアイテムとして使ってもらうようにする。そうすればもう少し興味が湧いてくるのではないかと思っています。