森の散策

今日は生徒の提出したプリントの丸付けに追われていました。いったい何枚あったのか、途中で数えることも諦めました…。みんなすごいですね~!(嬉しい悲鳴ならぬ嬉しい絶叫)

 

丸付けしながら自分のことを思い出していました。そういえば私、「以前の学年のもの」をやることを「恥ずかしいこと」のように捉えていたフシがありました。今考えるとくだらないプライドですね~!なんとなく、以前の内容をやることは自分の負けを認めることだと考えていたんだと思います。今考えると何もわかっていなかったなーと思いますし、そのせいで勉学に関しては出遅れたと思います。

 

ですから当時自分で買ってくる問題集も「難関入試」やら「ハイレベル」やらがタイトルに踊っているような、見栄ばかり張ったものだったと思います。自分に実力がないくせにそんなものに手を出して、途中で投げ出すを繰り返していました。おかげさまで参考書にはちょっと詳しくなって今の仕事に役立っていますが(^_^;)

 

もくせい塾の塾生たちには、勉強に関して大きな道筋やアドバイスなどはしますがその日の学習の内容にいちいち口をはさんだりはしません。(ただし変な方向に進んでいる子の誘導はします。)「自分で計画をする・自己プロデュース力を身に付ける」ことが自学力にもつながるからと思っているからなのですが、そうすると自ら以前の学年の問題を解いている生徒も結構います。それを見ていて当時の私とは違って「強いな」と感じます。自分の弱いところをきちんと見つめてスタート地点を決めています。「難関~」の問題集なども用意してあるのですが、誰も手を出しませんし(笑)。

 

たくさんの問題集が並んでいるだけでは何から手を付けていいか分からないとなってしまいがちですが、「どれをやってもいいんだよ」というメッセージを伝えると生徒たちは自由に手に取っていきます。直接言うことはあまりありませんが、そのメッセージをもくせい塾の環境で受け取った子はどんどん進んでいきます。学年や授業の進度による制限を設けて頭を押さえつけているのが本当にもったいないことだと感じます。子供たちは自分で進んでいける。その足取りを応援するのが私の仕事です。問題集だって、試してみてダメだったら他のものに切り替えるのも自由。問題集はできる問題とできない問題が8対2くらいのものがいいと思っていますが、自分に合うものを自分で見つけることに楽しみを見いだして欲しい。そんな知識の森のような環境を整えていければいいなと思っています。