単語の学習をおそろかにしていると危ないよという話

令和3年度埼玉県立高校入試の学校選択問題実施校の情報が出ていましたね。(PDFのタイトルが「報道発表資料テンプレート」となっています。教育委員会の人いつ気付くかなぁ。)

 

今回は春日部女子高校が実施しなくなり川口市立高校が加わりました。春日部女子は学校選択になってから倍率が下がっていたので元に戻した形でしょうか。今年は東大の合格も1件出していたのでどうなっていくのか興味があります。

 

さて、富士中の期末テストまで10日となります。英語の勉強を見ていると、「まだ英単語を覚えられていないなぁ」と感じる子が結構います。テストまでに帳尻を合わせるつもりの子も結構いるはずなので「英単語の学習」そのものは大丈夫かも知れませんが、単語が身に付いていないと学習の効率の面で問題が発生します。

 

例えば文法の問題を解く時にその中にある単語が分からないと、並べ替えができません。たまたま並び替えができたとしても、今度は訳ができません。そうすると問題は解けているけれど、できた文が頭に残りません。英文法は頭の中にどれだけ例文が入っているかが大切です。英文法問題の最終形は自由英作文だと思いますが、昔から「英作文は『英借文』」と言われている通り、頭の中にある例文をアレンジして解くものです。普段から見た文を頭の中に残していけないと、英作文の力は伸びません。結局、単語が身に付いていないと普段の学習の効果が薄くなる。つまり英語の力の伸びが遅くなってしまうのです。

 

埼玉県立高校入試では自由英作文の問題が10点分出題されます。そしてそれを踏まえて学校の定期テストも作られるので英作文が出題されています。それらに対応するには、普段から出会った英文を頭に残しながら勉強していく必要があります。だから本来ならば英語の学習は英単語からやっていくほうが効率的なのですが、今は4技能を追い求める風潮のせいで単語の学習は脇に追いやられがちです。

 

しかし中学生でも高校生でも英語の力があるなと感じる子は、英単語をガッチリ勉強していて語彙力が多いです。中学生で覚えなくてはいけない英単語はどんどん増えており、2020年以降は1800語になるそうです。今までは1200語と言われていたのでなんと1.5倍です。単語の暗記のような作業的な学習を増やさなくてはこれに対応なんてできないと思います。知識の「詰め込み」が悪のような風潮がありますが、「単語の暗記作業」については上記の理由から必要だと思います。もくせい塾では授業ごとに単語のテストも行っています。ただ、英語のテストで点を取れない子ほど単語の学習を後回しにする傾向があるので、それを指摘してみました。