抜けているところを埋める勉強

昨日は9日ぶりに夏期講習でした。授業の前に暗記・暗唱テストがあったのですが、まあぁぁ~、9日も開くとできなくなっています。1発合格者の少ないことといったら(^_^;)

 

もちろん知識は1回や2回程度の繰り返しでは身に付きません。ですから何度も何度も反復し、脳に「これは大切な情報だ」と思わせて忘れにくい記憶にしていかなくてはなりません。

 

入試の勉強は「どれだけ頭に残るか」が大切だと思っています。例えば偏差値で65くらいの成績だとだいたい全体の上位7%くらいの学力ですが、そういう子が何か特別なことをやっているかというとそんなことはありません。他の生徒と同じ授業を受けて、同じ教材を使って勉強しています。ではそういう子はどこが違うのかというと、「身に付いている」内容が他の子より少し多いのではないかとみています。つまり、勉強は「習ったことを忘れる」のが当たり前で、その中でどれだけ「忘れないでいられるか」なのではないでしょうか。

 

問題をどんどん解き散らかしている子がいたりしますが、そういう子は自分の回答に無頓着な場合が多く、問題を解くことにより得られる新たな情報が頭に残りません。したがって、今の力で解ける問題を解いているだけで、解けない問題はそのままになっています。いわば、かみ合って歯車を一生懸命ぐるぐる回しているだけの状態です。問題を解くことには一種の達成感があるので、それを何のために行っているのかを見失ってしまうとこうなってしまいます。

 

今までに学んだ知識の点検をして抜けているものを補っていく。その知識の定着をさせる為に問題演習がある。そう考えて勉強していけば、全ての歯車がガッチリとかみ合い、大きく力を伸ばしていくことができるはずです。同じものを何度も暗記テストしているのはその為です。