頼むから英単語を覚えて

富士中生はテストまで2週間です。

 

ここまでの勉強を見ていて感じるのが、生徒たちの英単語の暗記の弱さです。毎回テストで90点以上を確実に取るような子でさえ、学校の教科書の単語を全て覚えているわけではなかったりするので、心配し過ぎなのかも知れません。

 

ですが、学校のワークや塾の問題集を解く時にいちいち教科書を見て単語を確認しながら解いている子がいて、それを見つけると危機感を感じ単語を覚えるよう言って回っています。そういう子はテストでも単語のスペルで減点されていたり単語が書けずに失点していたりして毎回勿体なく感じています。

 

英語の基本は単語をしっかり覚えることだと思います。今は中学生で覚える単語の語彙数も格段に増え、かつ英語の4技能などと言って学校でも教えなくてはいけないことが増えたために単語の勉強は個人の自習に頼るところが大きくなっていると思います。ですから少しでも塾でフォローするために教科書の単語テストは行っていて授業の時に実施しているのですが、今回は学校の授業進度が速く単語のテストが追い付いていない子が(特に2年生に)結構います。「授業外でもいいから受けにおいで」と言ってテストをやらせているのですが、どうなることやらです。

 

「暗記に頼る勉強ではいけない」ということで教育の改革が行われていますが、ふたを開けてみるとこんな感じになっています。現場の肌感覚で言うと、覚えることは増えたのに覚える指導が減らされたせいで、ついていけている子とそうでない子の差が開いていっている感じです。そして、ついていけている子はどこかで暗記の重要性という「古い知恵」を隠れて学んでいる気がします。学校の学力上位層は、まだまだ「知識の豊富な」子の集団です。

 

(彼らはとても優秀ですが)これを変えるには、評価の仕方を変えるしかありません。いっそのこと、英語も単語のスペルミスとかでは減点せず、相手に伝わるかどうかで採点すれば面白いかも知れませんね。