鍛え上げられた学力は人を魅了する

台風も過ぎたようです。夜になっても思ったより雨風は強くなりませんでした。そしてふたを開けてみれば、今日もほとんどの生徒たちが自習に来ていました。台風程度ではびくともしない強い子たちですね。(もちろん安全面には注意ですよ。)

 

もくせい塾では暗記用マーカーが常備されていて生徒は自由に使うことができます。ワークを何周も解くためには必須アイテムだと思います。本当は「ノートに何度も解き直す」ほうが勉強としては「キレイ」なのですが、字数制限のある記述問題やグラフを描く問題などを解くときに少し面倒だったりして、生徒に余計な負担をかけるよりこの方法のほうがいいかなと一旦落ち着きました。

 

そのマーカーを使って勉強している生徒が多くいるのですが、大体の生徒の場合、解答欄に書かれた「正解」を塗り潰して暗記しています。ですが、たまに別の場所をマーカーで潰している子がいます。

 

例えば国語の選択問題の時に、選択肢の記号だけを塗り潰すのではなく、なんと選択肢自体を潰しているのです。その生徒はワークチェックをするときに、正解の記号を言うのではなく、その選択肢「自体」を暗唱します。

 

毎年、一人か二人くらいそういう子が出てくるのですが、そういう子は定期テストの上位争いに必ず食い込んでいきます。よくぞここまで練り上げたなと見る度に関心します。知識を、教科書に載っている文章のままで再現できるような練度の高さ。まるで鍛え上げられたアスリートの立ち姿を見るようでほれぼれします。