伸びる子

学力が伸びて成績が変わる子の特徴として挙げられるのが、「言ったことをすぐ実践できる」ことだと思います。誤解があるといけないのですが、何でも言うことを聞くという意味ではなく、アドバイスをアドバイスとしてものにできることが成長に大きく関わると思っています。

 

ですからこちらのしたアドバイスを実践してみて、自分には効果がないと思ったら違う方法に切り替えてもらっていいと思っています。私のやり方が全て正しいわけではないですし、人それぞれに合ったやりかたというものがあるはずです。

 

ですが、「こうしたほうがいい」に対して感情的に反発されることもよくあり、そういうときは残念ですが私の方が引き下がります。まだこのアドバイスは聞き入れられる段階にないんだなと次の機会を待つことになります。アドバイスは生徒の行動を変えさせることになるので、相手にその準備ができていないとなかなか入らないのだと思いますが、学力が伸びる子というのはこれが一発で入ることが多いです。だいたい受験が近付いて来て切羽詰まると、どの生徒も柔軟になっていくのですが、自分のやり方に固執している子は成長が遅いです。

 

そういえば私も人のアドバイスを聞けない子供でした。自分が正しいと思い込んで、人の言うことで「自分の都合の悪い」ことには聞く耳を持ちませんでした。おかげで随分失敗し損をしたと思います。アドバイスする時は、上手くいっていない時に「こうしたらいいよ」というものが多いので、プライドが変に高い子は自分が責められていると感じるのかも知れません。(自分はそうだったと思います。)

 

塾では大小あれこれとアドバイスをします。もちろん良いことも言いますが、これは直すべきということも多く言います。それを素直に聞いて実践できる生徒は大きく成長していくことが多く、そうでない子は伸びるのに時間がかかります。私のような失敗をさせないためにもたくさんのアドバイスを振りまいて、少しでも多くの芽が出てくれればいいなと思います。