勉強は机の上で起きているんじゃない、頭の中で起きているんだ!

昨日で年内の業務は全て終了いたしました。本日から来年の1月3日までもくせい塾は年末年始休業をいただきます。この2日間を振り返っておきます。

大学入試の問題を解く中学生


日曜日、中3生の冬期講習2日目は、講義の後のテスト道場で受験生たちに大学入試の英文訳をやってもらいました。

 

複雑な文構造などがあっても果敢にチャレンジし、しかもかなりできていました。英語構文の勉強をしっかりやってきていれば、大学入試レベルの複雑な英語だって読めちゃうんです、すごいですねぇ。生徒たちも、楽しかったと言ってくれました。この雰囲気、かなりいい感じです。

 

伝えたかったこと


課題が終わったときに、生徒たちには「勉強をするときは『大きく回ること』」を伝えました。問題を解いて解答を見て丸付けして終わりではなく、文中の単語について辞書を引いたり用語を参考書で調べたりすることで、知識が雪だるま式に増えて勉強の効果が高まります。

 

「外出するにも、近所のコンビニに行って帰ってくるよりもっと遠出、例えばアメリカまで行って、ニューヨークやグランドキャニオンを見てきたほうが経験値が増えそうでしょ?」と言ったら生徒たちもうなづいてくれました。この課題の最中、生徒たちは互いに話し合い、辞書をたくさん引いていました。イスに座ることをせずに、ずっと立ったまま他の子の間を行ったり来たりしている子もいました。多くの子が必要な知識を得るために本棚と机を往復していました。それをしていたから、この例えも実感できたんじゃないかと思います。

 

どうも生徒によっては、「受験勉強は机にかじりつく」ものだと思っているフシがあるのではないかと思っていたのでちょうど良い機会でした。ずっと座っているのはそれなりに疲れますがある意味「楽」なんですね。問題集と解答があれば、「勉強のようなもの」はできてしまうので。しかし、ちゃんと身について使いこなせなければ意味がありません。解答の解説だけでは不十分な知識は辞書を調べ、教科書や参考書を紐解く。そのために席を立って本棚まで歩いて行く。そうして「楽」していた自分に気付く。本当に勉強の効果が出るのは、自分の頭がその知識を欲して行動した時です。長時間勉強しているのに学習効果が薄い子には是非実践して欲しいところです。受験は近いですが急がば回れ、です。

 

座席を立ち、本棚まで歩け。ほんの20歩程度の遠出ですが、受験における経験値はグランドキャニオン級です。