集中力を保つには

ポモドーロ法


勉強は、やり続けているとだんだん慣れてきて長時間でも机に向かえるようになります。ですが、長時間同じ姿勢で作業を続けると疲れてきて集中力も低下し、生産性が下がります。ですから適度な休憩を挟む必要があります。

 

最近では「ポモドーロ法」という方法がいろいろなところで言われているようです。ポモドーロ法は、25分集中・5分休憩を繰り返す方法ですが、これを取り入れる勉強法も出てきています。

集中できる時間をいかに多く作れるか


昔から人の集中力が続くのは90分が限界だとか、1時間勉強するごとに10分休憩をはさめとか、そういうことは言われてきました。私も生徒に言ったことがあります。ポモドーロ法も時間は短いですが同じだと思います。要は「上手に休憩しろ」ということですね。そういえば東大卒で現都立大教授の宮台真司さんも、10分毎に勉強する科目を変えて受験勉強していたとおっしゃっていました。(これは極端かも知れませんが)

 

大事なのは「勉強するときは最大限集中して、休憩はダラダラ伸ばさない」ことだと思います。勉強はマラソンではなく、ゴールまで全力疾走と休憩を繰り返すことです。だからその時間設定にはあまり意味がなく、大切なのは集中できる時間をいかに多く作れるかなのでしょう。

意識的に休憩をとる


ただ自分の体験と、生徒を見て来た中で気付いたことがあります。それは、「大きな休みを入れると集中できるトータル時間を伸ばせる」ということです。

 

もくせい塾の高校受験夏期・冬期講習では、生徒たちに午前中から1日中勉強してもらっています。その中で「食事休憩は帰宅してもらう」ということをお願いしています。これは、食事休憩を大きな休みにして2,3時間ごとにリセットしてもらうことを意図しているからです。こうすることで多くの生徒が塾の終了時間までしっかり勉強を続けられるようになっています。保護者様からも「このやり方が子供に合っている」という言葉をいただいたことがあります。

上手な休憩が効率を上げる


勉強の効果は、それにかける時間に比例することは明らかです。それをいかに伸ばせるかは、上手な休憩にかかっています。5時間ぶっ通しで勉強して後半2時間は集中できなかったとなるよりも、2時間勉強して1時間休憩し、また2時間勉強するほうが効果は高いです。

 

その日の体調などとも相談して、上手な時間管理ができるようになってもらいたいと思います。