参考書と友達になる

今の教科書や参考書はものすごい工夫がどんどん盛り込まれていますね。動画が見られたり音声ファイルが付いていたり。構成も考えられていておまけに多色刷りでカラフルです。白黒で、問題が順番に載っているような問題集なんていうものはほぼ絶滅してしまいました。

大量の情報を浴びる


高校生との勉強では、参考書や辞書をたくさんひきます。生徒の机も私の教卓も本が積まれます。

 

中学生とは異なり、高校生からの質問はその問題文を読んで内容を理解した上で、その知識が無い為に分からないということも多いです。学校で習っていないことが問題に出てきていたり。ですから、それは調べてもらえばたいてい片が付きます。高校生の勉強は学校の授業だけではまかない切れないのですね。

 

知識の海に潜る


私が知っていることならば、パパッと教えてしまうこともできるのですが、それでもあえて時間の許す限り辞書や参考書を引きます。やはり、自分で手を動かして手に入れた知識のほうが頭に残ります。

 

私自身も、高校の勉強は自学で身に付けたという感覚が強いです。高校の授業はあくまでさわりの部分で、そこから先はどこまで自分で追究できたかです。ですから、高校生たちには入口まで一緒に船を漕いでいき、そこから潜るのは自分でやってもらうようなイメージを持って接しています。自分で潜って潜ってその先にあるものを掴んで戻ってきた生徒が、嬉しそうに報告してくれるのが私の楽しみでもあります。