夏期講習の準備➁

夏期講習や普段の授業の準備などをしていても、必ず何か新しい学びがあります。大変ですが楽しいです。

 

集団向け授業に大切なこと


夏期講習では集団授業を行います。

 

集団授業を受ける上で最も大切なのは「聴き方」だと思っています。どれだけ正確に話を聞くことができるか。その為には、講師側の理解できるように話す工夫に加え、生徒側の聴く能力の向上も図る必要があると思っています。

 

対面で1対1で話をしていても、目線がフラフラとしていたりこちらを見ておらず集中できていない子も結構いたりします。対面の場合はその子の目を見ればすぐに伝わりますが、そういう子たちが集団形式で効率よく情報を受け取るには、話している時はその話だけに集中させることが必要になってきます。

 

自分の経験から


 

私が中学生の時に通っていた塾の理科の先生は、板書を書きながら説明をするときに「話を聞くこと以外」を禁じておられました。

 

講義中に板書を写そうとしたり、鉛筆を持つだけでも「オイおめえまだ書くんじゃねえよ」、また、話を聞き流している生徒には「オイよそ見してんじゃねえ」とお言葉が飛んできたものです。板書を写す時間は説明が終わったあとに数分だけ与えられ、その時間で全速力で写します。「オイおめえらもっと速く写せよ」と。(お察しの通り、かなーり雰囲気のある先生でした(^_^;))

 

「話を聞く時間」と「板書を写す時間」が徹底して分けられているおかげで、理科の授業は理解がとても進みやすかったです。講師になった時から、私もこの先生の影を追いつつ(いまだ背中すら見えませんが)これからも自分なりの「聴く能力の向上」を追求していきます。