※個人の感想です

やはり時期柄か、インターネットで調べものをしていると、塾の夏期講習の広告が目に付きます。

垣間見る


その中で気になったところなどついつい見てしまうのですが(^_^;)、「個別指導なのに○○円!」みたいな低額料金を売りにしているところなどが結構あります。

 

人件費や本部の経費などを考えるとそんなに安くできるはずも無いので、「すごいな、どんなカラクリだ?」と思って広告から更に調べていきます。すると口コミなどに行き着き、逆に「料金が高過ぎる」などと書かれていたり、そこの講師や塾長のことがボロクソに言われていたりして、「ひぃぃ」と震えながら、慌ててそのページを閉じます。世知辛いですね。

何に料金が発生しているのか


ところで、口コミの中の「高い」にも、費用対効果から見ての成績が上がらないのに「高い」と、個別とは言いつつ1対2の指導で、それが「高い」というものがあったりして興味深いです。

 

特に「1対2なのに高い」というのは、授業時間の半分は講師が別の生徒を相手しているのに「高い」ということなのでしょう。同じ値段で1対1ならば安いと感じるのでしょうか。これは授業時間中ずっと講師が隣でしゃべっていることに金銭が発生しているという理屈です。そうなると、講師がいない映像授業の塾などは「超高い」なのでしょうか。生徒自身が学力を伸ばすという視点がすっぽり抜け落ちている気がします。

 

ちなみに私が昔働いていた塾では、授業中ずっとしゃべっている講師ほど、生徒の成績が伸びませんでした。私は説明なんて短くていいと思っています。

学力を伸ばす仕組みを提供できているか


そういえば昔、ある芸人さんのコントで「生徒一人に対し講師が2人」みたいなものがありました。行き過ぎた個別指導を揶揄するものでした。2人の講師が代わる代わる熱いメッセージで生徒をやる気にさせる、テンポの良い掛け合いが楽しいコントでした。しかし実際にそんな塾があったら、生徒は「うるさいなあ」となりそうです。

 

勉強は「対『自分』」。自分ひとりでやるものです。分からないところは分かる人に教わればいいですが、講師の存在はできるだけないほうが伸びます。筋力トレーニングをジムに行ってするときも、マシンの使い方を教わったらあとは「ほっといて欲しい」。トレーナーがおもりをずっと支えてくれる筋トレなんてあり得ませんからね。

 

塾としても、その料金が「妥当」だと思ってもらえるように努力し続けなくてはいけません。