「書かれた文章」の言い回し

勉強の基本は読むことです。

単語がわかっていても


高校生の現代文の指導をしていると、言葉を知らなくて間違えていることがよくあります。すでに各地で言われ尽くしていることだとは思いますが。

 

その対策として最近では、現代文用語集などが売っています。評論などでよく使われる用語がまとめられたもので、もくせい塾にもあります。

 

ですが、実は用語だけでなく、「言い回し」にも引っかかる子って結構多いんじゃないかなと思っています。

そういう表現に触れていく


「尾ひれがつく」のような慣用句はもちろんですが、例えば「~してゆくほか無い」のような一般的な表現がわからないという子も結構いるようです。これは現代文用語集には載っていません。

 

文章は文章の言葉や言い回しで書かれているので、本を読んだ経験の少ない子は、日常会話で使わない表現には触れてきていないんですね。これは、結構学力の高い子にも見られる現象です。

 

分からない表現はその子に分かる言葉に「翻訳」して解説しますが、文章が読めるようになるには「文章を読む」しかないと思っています。そこでしか使わない日本語があるからです。