昔、いくら指導しても全く伸びない子がいました。
いや、伸びるよ。
学校の順位は下から数えた方がはやく、北辰テストの偏差値も40前後をフラフラしていました。週に何回も個別指導を行っていても変わらず、英単語も覚えられず、担当していた講師も「どうしていいか分からない」と私の前で泣き出してしまうような生徒でした。
年が明け受験が近くなって、私立高校入試の対策のために私が面接指導を行いました。当時の私の面接指導は結構厳しかったと思います。
受験者の子たちに、「作った志望動機を今すぐ覚えて言えるようにしなさい」と言ったら、その子はものの5分くらいで完璧に言えるようになりました。状況次第でこんなに結果が変わるなんてと驚きました。
この時に私は学びました。勉強をできるようにさせるのに必要なのは「適度なプレッシャー」と、「本人の意思」であると。また同時に「誰でも勉強はできるようになる」と確信した瞬間でした。