粘り強い

伸びる生徒。

執着がすごい


学力が上がり成績が伸びる生徒の特長として、「粘り強い」というものがある。

 

そういう子は授業終了のチャイムが鳴り、私が「はい、終わり」と声を掛けても問題を解く手を止めない。目の前の問題が終わっていないと気持ちよくないのだ。仕方がないので、「丸付けするから持っておいで」と言って、休み時間に入って指導を「追加で」受ける。こういう子のやる気というのはこちらの気持ちも高めてくれるので、時間外の「残業」も喜んで引き受ける。

 

逆に時計をチラチラ見ては終わりの時間を気にしていて終盤は勉強が手に付かす、チャイムが鳴った途端に片付けに入ってしまう子もいる。そういう子は残念に感じるが、「やる気がない」と叱っても仕方がないと思うようになった。それは当然のことなので、「まだ時期じゃない」と見守るようにしている。勉強にたいしての粘りは、それが「自分のことである」と実感できたときに内から沸き起こるものだからだ。