あと1問をやり切れる力

勉強には粘り強さが必要だ。

終了時に分かる、生徒の粘り強さ


チャイムが鳴り、授業が終わる。すると生徒の片付けが始まるが、私はその様子を見ている。

 

時間ぴったりに片付けを始める子や、時間を気にしていてもう片付けが始まっていたなという子もいれば、相変わらず目の前の問題に噛り付いている子もいる。

 

終わりのチャイムが鳴ったのだから、もちろんさっさと片付けて欲しいのだが、それを前置きした上で「あと1問」をやり切る子は学力が伸びる傾向にある。塾で成績の伸びた子はそういう意味でだいたい「時間にルーズ」だ。

 

授業終わり、参加者に一通り「もう大丈夫?」と声を掛けるのだが、そういう子は「これお願いします」と丸付けや質問やなんやらを更に持ってくる。時には休憩時間内にさばききれず、私がヘルプを出すこともある。こういう子は、勉強を時間でなく「量」で見ていることが多い。これが学力向上のポイントだ。

 

以前からもくせい塾に通う子にはそういう子が多くいるので、塾が終了する時に、鳴らすチャイムの回数を増やさざるを得なくなってしまった。終了時間5分前に予鈴、終了を知らせるチャイム、そして終了5分後の「最後通告」。あまり遅くなると防犯の面でも良くないので、生徒が頑張っているのは嬉しいことだけど悩ましい。