今の自分は全力か

どこかでセーブかけてない?

客観的に見てみよう


勉強には、「客観的な目」が必要だ。自分を俯瞰して見られる生徒ほど学力は高くなる。

 

生徒の勉強を見ていて、まだまだ主観で勉強しているなと感じる子はたくさんいる。自分基準で内容が薄い。それはそれは精進料理かというくらい薄味だ。それで徳が積めるのならいいのだが、勉強は「濃い味」の血圧ぶち上げマックスでやるべきだ。

 

生徒のテスト勉強を見ていて「密度が薄いな」と感じる子には、ちょっとだけ一緒に勉強する。一緒に解いて、読んで、暗記することによって自分の勉強を見つめ直してもらうキッカケになればいい。他人である私が見て「薄い」と感じるならば、自分の客観視も「薄い」でなくてはならない。

 

私と勉強することになった子は大変だ。私から「さあ次は何やる?」と聞かれ思考し続けなくてはいけない。そして行動一つ一つをいちいち急かされ、間違えると詰められ、音読はスラスラ読めるまで繰り返させられ、暗記は完璧を求められる。たいていの子は2時間もたたずヘロヘロになる。

 

でも俯瞰の目とは、こうした客観的な基準があってこそ育つ。「今の自分は全力で勉強しているか」ということを常に自問自答できる子が学力を伸ばしていく。勉強は誰が見ても全力でやらなくてはいけないのだ。