コーチとしての役割

俯瞰の目は一緒に伸ばす。

コースアウトしてないかどうかを見る目


学習には、客観的に自分の力を測る「俯瞰の目」が必要だ。今、自分はどの段階にいるのか。学習している内容はきちんと身に付いているかどうか。または今のペースでテストに間に合うのか。そういったことを正確に判断して進められる子が学力も伸びやすい。

 

中学生は定期テスト前に学習計画の提出を求められたりする。それを作らせることで、自分を客観的に見られる力を養うのが目的なのだろう。ただ実際には絵にかいた餅になっていることも多い。食事や睡眠時間が考慮されていなかったり、ワークを1ページ1分で完成させるペースだったり、できるはずの無い時間や内容がてんこ盛りの、超豪華宇治金時風あんこ餅(抹茶アイス添え)になっていたりする。だからまずは自分の現状を知ることが大切だ。

 

ただそれは簡単に身に付くものじゃない。だから塾ではその内容を求められる。今の勉強の仕方は正しいですよ、でもこのペースではやや遅いですよと伝えるコーチの役目を担う必要がある。まずは先導して走り、そこからだんだん伴走に移行して、やがて後ろから声を掛けるようになっていけば生徒は上手に自走していける。