言葉を知る

国語ができない子は、より難しい文を読むべし。

語彙力を増やす試み


国語の成績が良くない子は語彙力が少ない。言葉を知らないと、問題文を読んでもその内容を理解できない。だから語彙力を増やしていくことが必要だ。

 

特に小学校から中学校に上がった時に、「語彙力が足りない!」と緊急ランプが点滅する子がかなりいる気がする。小学校と中学校の国語の学習でのギャップ、特に語彙力におけるそれが大きい。

 

そのギャップを埋めるだけの読書経験があればいいけれど、本をあまり読む習慣をつけてこなかった場合はここでかなり苦しいことになる。

 

このギャップを埋めるにはどうしたらよいか。やはり、語彙力を追いかけて増やしていくしかないと思う。だから今もくせい塾でやっているのは、「少し難しめの文章を読む」ことだ。中1の子には高校受験の文章問題などを読み解かせる。やはり中1で読む文章よりも中3で読む文章のほうが言葉は難しくなっている。

 

知らない言葉がたくさん出てくるので当然いきなり読み解くことはできないが、その言葉を調べて知っていくうちに少しずつ内容が理解できるようになっていく。いわゆるスローリーディングだ。英語と違い、国語の場合は母国語なので、文法はある程度感覚的に身に付いている。だから学年を縦断して問題に取り組むことができる。

 

国語の苦手な中学1年生に、中学1年生向けの文章問題を行わせてもあまり効果が出なかったことがある。それはこの語彙力不足が改善しなかったことにあると思っている。こういう子も文の内容を理解することはできる。が、言葉を知らないせいで、理解する前に読めないということが起こる。だから言葉を教えながら文章を読むことで、それを解決する手段をとっている。