生徒ひとりひとりを詳しく見る

まずは見なきゃ始まらない。

何に比重を置いているか


私が昔雇われ塾長をしていた時、塾生が百数十人いた。広告の力は偉大だ。

 

塾の経営的にはありがたいんだけれど、そうなってくると今度は「把握しきれない」という問題が出てくる。

 

もちろん生徒の名前や学年など基本情報は押さえているけれど、その日生徒がどの部分を勉強してどうだったのか。そのあたりはちょっと怪しかった。毎日終礼で数十人の講師から指導の報告を受けるが、「うん、うん」と言っているだけみたいな。そんなヤツが面談で話をするんだから、どんな面の皮しているんだか、とにかく申し訳なかった。

 

ぶっちゃけると、私の生徒個々人の学習管理がきちんとできるレベルの上限は30人くらいじゃないかと思っている。頑張って50人かな。これを超えるとシステムの力を借りる必要がある。当時は他の教室の塾長が50人の塾生の自習課題を準備していて「すげー」となっていた。そんなレベル。不良塾長だったってことだね、今は多少なりとも更生したと思う。

 

昔は髪型の変化にすら気づけなかったけど、今は生徒の筆圧の変化にも気づくし、今日生徒が何を勉強していたか、自習の子も含めて全員分言える。生徒に気付かれないように気を付けながら、生徒に超目をかけていると思う。そうしたがっちりした把握から生徒の学力を伸ばすヒントが得られる。