手の使い方

両手を使って勉強しなきゃね。

今日は左手、持ってきた?


机に座っているときに、利き手だけを机の上に出している子がいる。もう片方の手はダラリと下ろし、イスの裏などをイジっている。入塾したての子にはよく見られる。

 

そういう時は、

 

「今日は左手、忘れてきちゃった?」

 

と聞いたりする。するとビクッとしてすぐに両手を机の上に出す。自分でも無意識にやってしまっているのだろう。

 

勉強では利き手じゃないほうの手も使うべきだ。もちろん字を書いたり消したりするときに紙面を押さえるのにも使う。しかしそれ以上に、「読むとき」に是非使ってもらいたい。

 

読むときにその箇所を、利き手じゃないほうの親指と人差し指で挟むようにする。読んでいる所以外を見えなくするのだ。すると読んでいる所だけに集中でき、読み違いが激減する。ケアレスミスの中でも問題文の読み間違いや読み飛ばしなどは、他のことに気を取られるから起こる。だから自分の視線を一点に集中させることでこれを減らすことができるのだ。

 

他にも解答を解答欄に写したあとの「指さし確認」や、板書を速く写すため色ペンなどを持っておくなど、利き手じゃないほうの手にもいろいろと仕事をさせることはできる。

 

楽器の演奏でもスポーツでも、両手を使ったほうが上手にできると思う。勉強もそれと同じだ。勉強のできる人は両手を活用している。