焦ってはいけない

急いては事を仕損じる。

自分の勉強に集中


学校などで「自分が周りよりも遅れている」と感じたときに焦ってはいけない。

 

他の子がサラサラ解いている問題に手がつかなかったり、授業の内容についていけなかったりすると気持ちが焦る。でもそこで「その授業の内容」を慌ててやってもあまり効果がない。なぜならその遅れは「そこまでの過程」で生まれたからだ。

 

今日自分が遅れていると気づいたとして、その気付いた遅れの原因は、それまでに少しずつ溜まってきたものの可能性が高い。発覚した時点ですでに根は深くなってしまっているのだ。だから今日の内容だけを一生懸命やって、仮にそれが理解できたとしても、他の子との差は埋まらない。

 

だったらいったん現状やっているところを離脱して、少し前、自分が遅れをとったと思う場所まで戻ってやり直したほうがいい。もちろん他の人よりも早く多く動かねばならなくなるので大変だが、そのほうが結果早く追いつくことができる。その場だけを取り繕うような勉強をすると、他のところの穴が埋まっていなかったりして結局実力は伸びない。これが「焦ってはいけない」の理由だ。一番良くないのは、突然友達の勉強法を真似たりすることだ。その勉強に慣れるのに更に時間がかかってしまうし、自分には合わないかも知れない。自分の勉強法を試行錯誤して改善するのはやるべきだが、遅れを取った時は少し待った方が安全だ。

 

焦りを感じるというのは、自分の力を客観視できているということだ。その力があるんだから、多少の遅れならまた取り戻せる。気づいたらすぐに戻れば、それほど傷口は広がらない。急がば回れだ。