作業スピード

ここは意識。

遅い子が追いつくには

勉強において「スピード」は武器だ。作業の早い子はそれだけで他の子よりも抜きん出ることができる。

 

テストは時間制限がある。それを時間を余らせて終わる子は見直しにも時間が割けるし、普段の勉強でも同じ時間で他の子よりも多くの作業をこなすことができる。極端な話、普通の人の1.5倍早ければ、他の人が1日を24時間としている中、36時間分動けるわけだ。

 

 

逆に、スピードが遅いというのは大変不利だということも言える。他の子の半分のスピードならば、1日が12時間になってしまう(極端な話ね)。ゆえに同じ時間勉強しても身に付く量は少なくなるし、テスト時間内に解き切れなければその分失点する。

 

スピードにもいろいろあると思うけれど、問題を解く速さや字を書く速さは能力の部分なのですぐには伸びにくい。だから「作業に取り掛かるまでの早さ」をまずは早くするべきだ。これは能力ではなく意識の部分なので気を付ければすぐできる。

 

スピードの遅い子はだいたい、作業の取り掛かるまでに時間をたっぷりと使う。授業で私が「これ解いてね」と渡したプリントを自分の座席に持ち帰るまでに10秒くらいかかる。それからゆっくりと着席し、なぜか机の上の消しゴムカスをまとめ始める。そして使わなくなった荷物をカバンにしまい、シャーペンを持ったらカチカチと芯を何度か出したり引っ込めたりし、やっと自分のお気に入りの長さに芯を調節できたようで、いよいよ始めるかなと思ったら虚空を見つめだす…。

 

この間に速い子ならばプリント1枚くらいは終わっている。この差なのだ。