暗記の技術➀

「暗記が下手っぴ~」って言う子もいるんだよね。

暗記作業のやり方

生徒に暗唱をさせるときに言ったことがある。

 

「何度も繰り返し唱えるのは、『スラスラ言えるように練習する』ためだよ」

 

暗唱や暗記をするときは何度もその語句を繰り返し唱えたり書いたりするけれど、それが効果的にはたらいていない子というのがいる。繰り返すこと自体が目的になってしまっているような状態だ。

 

意識が「ポワワ~ン」と飽和していて、1回1回が疎かになっている。まるで工場での単純作業のように無意識に手(口)だけを動かしている。その子の集中力の問題なのかも知れないが、暗記作業としては効果的ではない。

 

だから「繰り返すのは覚えた『後』の作業で、反復している時はもう覚えている状態じゃなくちゃダメなんだよ」と伝えた。この感覚、伝わるかなー。暗記したらその後にチェックをするのだけれど、チェックをしてはじめて自分が「覚えられていない」と気づくのは間違っている。正しく暗記作業をしていれば、「ちゃんと覚えられている」という実感があるはずだからね。