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経験。
ひとつの節目
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運動部の高校生が大会を終え部活動を引退した。そんな時期だ。
聞くと、
「1点差で負けて悔しい」
という言葉が出た。それだけ一生懸命やっていたということだよね。もちろん同情はするのだけれど、聞いていてなんだか羨ましくなった。
自分自身、1点を争うようなヒリヒリした場面にはもうずいぶん長いこと身を置いていない。「悔しい」という感情は日常的に感じるのだけれど、それは内省的なものが多く、またその取り扱いにもずいぶんと慣れてしまった。言葉に出す「悔しい」はめっきり減った。
その生徒には、早く次の「悔しい」を見つけて、人生をどんどん豊かにしていってもらいたいなと思う。