高校で伸びるためにも

中学3年生は高校受験に向け志望校選びも始まっている。

志望校を探すにあたり色々な項目を見比べることになると思うが、その中の一つに「進学実績」が挙げられる。進学実績を見るときに注意しておきたいのは、高校合格者数は"のべ人数"であること、つまり1人で何校もの合格を出している可能性があるため、「○○大学100名合格」とあってもその高校から100人が合格したわけではないということだ。

例として浦和第一女子高校の進学実績を見てみる。
浦和第一女子高校合格・進学者数

さすが県下ナンバーワン女子校、錚々たる大学名が連なっているが今回はそこではない。ここ3年の大学合格者数と進学者数を見てみると、

【年度】国公立合格者数→進学者数/私立大合格者数→進学者数
【2024】142→157/1209→197
【2025】160→141/1138→191
【2026】171→158/1018→180

国公立大は前期後期それぞれ1人1校受験かつ第一志望にする場合が多いので、合格者数と進学者数は概ね一致しているが、私立大の合格者数に対して進学者数が極端に減っているのは複数校受験のためだ。単純に国公立と私立の合格者数を合計しておよそ350人、それで私立大の合格者数を割ると一人当たり3校ほど合格している。不合格はカウントされていないので1人あたりの受験校数はそれ以上になっているだろう。
一女はこのように合格者数だけでなく進学者数も公表している。学校の姿勢として、ただ大学合格だけを目指すのではなく"誰が、どこに"までを見守ってくれているようで好感が持てる。

話を戻すと、私大の合格者数は成績優秀者が1人でいくつも稼いでいる場合がある。だから数字だけを見て、「あの学校は中で生徒みんなを伸ばしてくれているのね」と早合点するのは危険かも知れない。合格者数を稼ぐために、受験指導で生徒を推薦ではなく一般受験に誘導したり、必要以上の併願校を受験するように勧めたりするという話も聞く。それが悪いわけではないが、合格実績を見る際はその中に推薦試験の合格者も含まれていることも念頭に置き、中高一貫コースも併設されている高校ならば一貫コース生と高入生の実績を分けて発表しているかなども注意してみると見えてくるものがあるかも知れない。