基礎に戻るとは

勉強ができなくなっている子は以前の内容に戻って復習した方が早い。できない原因は以前の内容の理解が不十分なことがほとんどだからだ。

いわゆる基礎固めということなのだが、この見極めが大変だ。例えば連立方程式ができない子に対し復習だといって、資料の整理の勉強をさせてもあまり意味がない。復習をさせるために"復習問題集"のようなものを買い与えて全部やらせるのは非効率だ。連立方程式だったらまず1次方程式がきちんと解けるのか、それができないのなら文字式の概念や計算はできているのか、正負の数は大丈夫か、さらには小学生で学んだ分数小数、四則演算につまづきがないかと、連立方程式を解くのに必要な要素の習得を確認してできないところを補強するのが"基礎固め"の内訳だ。

だから夏休み、何のどの部分を復習すべきか自分で把握できていればそのための勉強ができるし、それがわからないのならばプロに任せてしまった方がいい結果につながる。この見極めの精度がプロ講師の存在意義だ。