暗記は短期決戦!

中2Hちゃんの英語の初回授業でした。今日は教科書本文の和訳をしながら単語も覚えていきましたが、Hちゃんはなんと今日だけで40個の単語を暗記しました!このペースでいけば英語の力をどんどん付けていけそうです(^^♪


私が中学生の時に通っていた塾では、「英語の単語を覚えてくる」という課題を出されたことは1度もありませんでした。ではどうやって英単語を覚えていたかというと、全て「その場で頭に叩き込め」でした。


暗唱文の書かれた紙や不規則変化動詞の表などを渡されて、「2分」と言われたら、その2分間で完璧にスラスラ言えるように何度も何度も唱えて覚えました。


私が英語を教わっていたのは、O先生という方で、その方は暗唱文などをするときに生徒全員を立たせ、ひとりひとりテストを行います。きちんと言えたら座ることができ、少しでもつっかえたり止まったりしたら次の順番が来るまで立ったままで覚え直します。そして2回目でもできなかったら、容赦なくビンタが飛んできます。3度目で失敗したら廊下に出されて往復ビンタでした。ですから、一発でできるようにとにかく必死でした。今ではこういうやり方はもうできないのかも知れませんが、O先生の指導はとても素晴らしく、私は心から尊敬してその指導に必死にしがみついていました。


さて、思い出話はこのくらいにして、「暗記」というものについて考えてみたいと思います。暗記するときのコツは「短時間で」「正確に反復する」ことだと思います。もちろん個人差はあると思いますが、まずは時間を計ったりして、暗記にかける時間をできるだけ短くするよう心掛けること。そうすることで、集中力が高まりだんだん暗記しやすい脳ができるというか、暗記の「勘」のようなものが養われていきます。そして2つ目に「反復は正確に行う」ことです。例えば三角形の合同条件などであっても、必ず書かれている順番を変えずに文言も一字一句同じように言えるようにすることがポイントです。「三辺がそれぞれ等しい」とあったら、「三辺がそれぞれ等しい」と覚える。「三組の辺がそれぞれ等しい」というような少しの言い違いですら認めないようにすることです。「内容は同じだから少し言い間違ってもいいや」という暗記では記憶が長持ちしないからです。


あとは、少しプレッシャーがかかってもスラスラ言えるように、誰かにテストをしてもらうことも大切です。入試では、焦りから頭が真っ白になってしまうこともあるかも知れません。そんなときに自分を助けてくれるのは、日頃から何度も唱えて深く染み込ませた記憶だけです。覚えた知識を「使える」ものにするために、暗唱テストは何度も行っておくのがいいと思います。