志願書・自己PR書の書き方

今日はA君が受験校の志望理由書を持ってきたので、その添削を一緒に行いました。こういうものを見ると、いよいよ受験が間近に迫ってきたということがリアルに感じられます。


さて、こういう学校に提出する文章で気を付けたいのが、「装飾しすぎない」ことだと思います。「一生懸命に」や「とても」、「全力で」なんてものも生徒には人気ですね。こういった副詞句的に使われる言葉は具体性に欠けますし、たくさん散りばめると、かえって嘘っぽくなってしまいます。


確かに自己PR書などは自分をアピールするためにありますが、背伸びして良く見せようとすることがアピールではありません。「何をどのくらい行ってきて、そこから得たものは何で、今後どうしたいのか」を具体的に書くほうが、より自分を伝えられると思います。


これから志願書を書く受験生に知っておいてもらいたいのは、「一生懸命」や「全力で」やったかどうかは、自分から言うことでは無く、志望校側が判断するのだということです。ですから受験生は、その判断の材料となる内容を分かりやすく書いて提出するだけでいいと思います。例えば勉強であっても、「一生懸命に全力で超頑張った」と言うより、「150ページの問題集を1ヶ月で終わらせた」と言うほうが頑張った感が伝わりやすいですよね。数字で表せるところは数字も使ってみて、具体的に書くことが相手に伝わりやすい文章になると思います。


生徒が頑張っているのは大人からすれば分かりきっています。大人はかつて生徒だったのですから。じゃあどのくらい頑張っているのか、入学後どのくらい頑張れるのかが知りたいわけです。そのツボを押さえた文章を目指してみてください。