「解き直し」こそが勉強だ

生徒たちの勉強を見ていて、問題の「解きなおし」のやり方が一番上手になったなと感じるのが、中3S君です。できない問題を私に質問して解決したあと、必ず1から解きなおしを行っています。昨日の授業では、関数の応用問題を、まず一緒に解き、次は自分ひとりで解き、3回目に別の解法で解いていました。これだけしつこく何度も解きなおしをしていければ、どんどん学力が身に付いていくはずです(^^)/

 

復習は、その問題を覚えているうちに行うのが一番効果的だと考えています。記憶が残っているうちに、問題の解き方を確認したり、その周辺知識を整理したりすることが「復習」です。

 

ある生徒が、どんどん新しい問題をやりたがっていたので、「復習はやったの?」と聞いたら、「やりました。」との答えが返ってきました。そこで、一度やった問題をその場で解かせてみたら、案の定全く解けません。「北辰のかこもん」などを行う場合、復習には問題を解くのと同じかそれ以上の時間がかかるはずです。他の子に比べて、妙に問題を進める速度が速いのでもしやと思っていたのですが…。北辰テストの過去問などをやらせると、点数が出て偏差値も出るので楽しいのでしょうね。でもこれだと、テレビゲームやパチンコをやっているのと同じです。スコアが出る「刺激」だけを享受して、結局何も残らない。それでは勉強とは呼べません。

 

上記の子は「答えを覚えちゃってるから」との言い分でしたが、答えを覚えていることは復習には何の問題にもなりません。むしろ答えに至る過程をもう一度確認するためには、答えを先に見てしまってもいいくらいです。「できた」「できない」だけでなく、「できるようになる」という視点を持たねば、学力の向上は望めませんよね。

 

『何も見ないでもう一度行い、短時間でスラスラ解けるようになっているかセルフテストを繰り返す』というのが復習のやり方です。これこそが反復学習の神髄だと思うのですが、まだまだ生徒たちには浸透しきっていなかったようです。反省です。生徒たちには、このことが浸透するまで何度も何度も、「反復」して言って聞かせねばなりませんね(^^)/