学習記録シートについて

もくせい塾では、「学習記録シート」というものがあります。生徒に1日の勉強の予定表と、帰りにその振り返りを書いてもらうものです。

 

それを見ていると、いろいろなことが見えてきます。例えば、成績が上がるなと感じる子の振り返りには、「ストーリー」があります。昨日の振り返りで「今日は〇〇ができなかった」とあったのが、今日の振り返りで「昨日できなかった〇〇を解きなおした」となっていたり、前の内容を踏まえて書かれています。こういう生徒は、具体的に行動を起こすことができており、成長の予感がヒシヒシと感じられます。

 

一方、もうひといきだなあと感じるのが、「〇〇ができるように『なりたい』」と、希望形で書かれているものです。希望の形でコメントするというのは、まだまだ課題克服の筋道を自分の行動に落とし込めていない証拠です。では、いつ・どのようにやるのか。そこを先送りしてしまっているうちはまだ伸びません。そこを具体的に考えて欲しいので、私が書くコメントのほうに、「このようにやってみよう」と少しヒントを出したりしています。そこから振り返りの文面が変わる子もいるので期待して待っています。

 

また、それ以前のレベルの子もいます。そういう子には一つずつダメ出しをしています。振り返りのコメントに漢字の間違えがあるもの、漢字が使えるのにひらがなで書いてあるもの、日付や自分の名前が書かれていない等、不備のあるもの…。その都度訂正しています。地道な作業ですが、「報告書」をしっかり書けるようになるのも、学力につながると思っています。まずは自分の勉強を自分で管理できるようになることからです。保護者の方には面談時にお見せしているので、その際お子様がどのレベルにいるのか、是非確認してみてください(^^)/