どんどんやり込む

昨日は自習の生徒も含めて、教室が一時的に満席になりました(^^)/ 最近、中学生の自習に新しい顔ぶれが増えてきて嬉しい限りです。(一方、高校生の自習が減っているような気が…もっと頑張ろう!)しっかり成果につながるように頑張って勉強しましょう!

 

勉強の初期段階でやって欲しいと思っていることは、「1つのものを『やり込む』」ことです。例えば英語の教科書の読みと訳を『やり込む』。この場合の『やり込む』は、読みと訳ができるレベルをはるかに超えて、『超』速く読めて『超』速く、『スラスラと』訳ができる状態になるまで反復演習をすることです。そうすることで、英語脳が覚醒する感覚が味わえます。英語脳とは、教科書をより深く理解してそれを使いこなす感覚です。英語の教科書本文には、大切な単語・熟語、文法、構文が盛り込まれていますが、読み・訳を極めて行くと、それらの理解だけでなく、それを運用する力も身に付きます。

 

また、教科書本文の内容を何度も読むと、その知識を核にして、そこから他の知識と結びついたりもします。例えば今回、富士中2年のテスト範囲の英語教科書に「最近の介護福祉施設では、ロボットを利用している」という内容がありますが、そういえば筑波大学の山海教授がパワードスーツの開発をしており、関連しているなぁと思ったりします。そういう教科を越えたところで起こる知識・情報の結びつきが、初見の文章読解の理解を助けたり、もっと先のどこかで役立ったりする「教養」となっていきます。

 

今はものすごく大量の情報が頭を流れる時代になりましたが、そのスピードゆえ、上手に受け取って自分のモノにすることが難しくも感じます。その知識を受け取る『網』のようなものは、幼少期にこうした1つのことを『やり込む』ことから作っていくのだと思います。その『網』を大きくし、上手に手繰れるようになるためにも、生徒たちには『やり込み』の美学を追求して欲しいと思います。