公式に縛られないように

埼玉県立高校入試と、各学校の期末テストまで、いよいよ大詰めです。今日も教室を開けています。受験生たちは予想模試を、期末テストの勉強に来た他学年の生徒たちは各々の勉強を始めています。凛としたいい空気です。座席はまだまだ用意できるので、部活動が終わった生徒はこの後でも来て下さいね。

 

学校で教わるか教わらないかが分かれる公式というものがあります。高校数学ならばヘロンの公式や3倍角の公式、中学数学ならばおうぎ形の中心角を求める公式などです。教科書を見てみると、発展の内容になっていたり巻末のコラムのようなところにあったりするやつです。

 

私はこれらの公式を「公式」として教えるかどうかいつも悩みます。公式として見せてしまうと、それを「丸暗記」する必要が出てきてしまいます。そして丸暗記に頼ってしまうと、思考の柔軟性が失われてしまうような気もします。

 

ですから、その公式をそのまま教えるのではなく、導き方を教えるように努めます。自分で導けるようにしておくことが、柔軟性を育て、公式を丸暗記するような負担を減らすと思っています。それで浮いた脳みその容量や時間を、他の科目の暗記に割り当てていければもっと効果的な学習ができると思います。