勉強神経を鍛える

私が自転車に乗ったのは比較的遅いほうで、小学4年生くらいになってからでした。他の友達と遊ぶのに自転車に乗れなくては不便だと思って一人で練習しました。

 

一般的に自転車に乗れるようになるにはどのくらい乗る練習をするものでしょうか。中には1回ですぐにペダルをこいで前に進める人もいると聞きますが、大体の人は何度も何度も転びながら練習したのではないでしょうか。私もハンドルが思うように操作できずに、団地の前にある公園の柵に何度も激突した記憶があります(^_^;)

 

自転車の練習と同じように、例えばサッカーのリフティングやピアノの演奏であっても、1回や2回では上手にできるようになりません。そこには何度も何度も、反復練習があるはずです。勉強もそれと同じことです。例えば計算問題であっても、その計算の「理解」はすぐにできるかも知れませんが、それは自転車が前に進む原理を理解したのと同じで、実際に乗れるようになるのはまた別の話です。手に馴染むまで、何問も何問も練習する必要があります。(私が中学時代に塾の先生から言われたのは200問でした。)

 

勉強は頭を使うものと思われがちですが、頭も体の一部なので、それこそ自転車の練習と同じだと思います。何も考えずに手が動くようになるまで練習あるのみ。頭を使わなくなるまで頭を使い続ける。なんだか矛盾しているようですが、それが「習得する」ということなんだと思っています。

 

運動神経が良い子はスポーツが得意。それと同じで、頭の使い方が上手な子は勉強が得意になります。上手な頭の使い方とは、無駄な力を要さずに問題の解決ができる、その効率を上げることだと思います。その為には頭をたくさん使って、その上手な動かし方を学ぶこと、運動神経の良い子が何もせず元々運動ができているかといったら、そうではないのと同じだと思います。