学校の課題を一生懸命やってはいけない

「学校の課題を一生懸命やっている」生徒は、学校の成績が上がらない。

 

なんだか学校批判とも取れるような物言いで始まってしまいましたが、決して学校の批判をしているわけではありません。むしろ私は、学校の勉強をおざなりにしている生徒の成績は絶対に上がらないと思っています。では上の発言はどういうことかと言うと、「塾内で」がその上に付きます。私は目の前で起こっていることしか分かりませんので、塾の中での話です。「塾内で学校の課題を一生懸命やっている生徒は、学校の成績が上がらない」ということです。

 

もくせい塾では自習に来るのが当たり前の空気を作っていますが、せっかく来たのに学校の課題でその時間のほとんどを過ごしてしまう生徒は成績があまり良くありません。それは、学校の課題は「みんなもやっている」ことだからです。みんなと同じことをやっているだけでは追い抜くことはできません。そこにプラスアルファの学習が積みあがってはじめて、人より抜きんでることができます。

 

自習室ではもちろん学校の課題をやってもOKですし、勉強から逸れなければ何をやっていてもいいというルールです。実際に成績上位の生徒も学校の課題をやっています。でもそういう生徒は、学校の課題をサッと片付けて、すぐさま次の勉強に入っています。学校の課題は「片付ける」ものなんですね。ですから何時間もかけて学校の課題(ワーク数ページ程度だったりする)をやって、「ふぅ、一仕事終えたぜ」みたいな顔はしていません。できる子はもっと量をこなしています。

 

ですから、学校の課題が出たらそれを一番に終わらせるのは大切ですが、それだけで満足して勉強した気になってしまっては、人を追い抜くことはできません。そういった意味での、「学校の課題を『一生懸命』やってはいけない。」です。同じような意味で、「塾の授業中に学校の課題を進めようとする高校生は成績が上がらない」もありますが、これはまた別の機会に。