今ならまだ間に合う

今日で富士中の中間テストまで2週間となりました。高校生の中間テストまでは、学校によっては1週間前です。いよいよです。

 

「2週間前からテスト勉強を始める」と期間で動こうとする生徒もいますが、その「2週間前」とは何を根拠に決めているのでしょうか。なんとなく周りの友達や先生が言っていたりするのでしょうか。でも2週間で提出物を全て終わらせた上で、自分の納得のいく成績を取るための準備をするのはかなり難しいと思います。

 

2週間前まで勉強を「先延ばし」にしてきた生徒は、2週間前になった瞬間に勉強だけに集中することはまずできません。なぜなら、楽な状態を続けようとする「(ダラダラ)慣性の法則」が働くからです。もう少しもう少しと自分を甘やかしがちです。そして、残り12日くらいになってからやっと動き出します。まずは勉強の計画表を作って満足しその日は終了。11日前と10日前くらいは頑張るでしょう。でも9日前になって、自分の状況と立てた計画表とのズレが出てきます。そこで一旦全て計画を白紙に戻し、提出物に手を付け始めます。このあたりで、「提出物だけちゃんと出そう。テストは提出物をやっていればひどい点にはならないよね。」という、自分を慰めるモードに入ります。そして提出物をテスト前日までに終わらせるという計画が頭の中に組みあがります。このあたりでワークの解答を無くしたことに気付いたり、他の提出物があるということを知ったりします。結果はもう見えていますね。

 

『土曜は学校も休みだし今頑張ってるから自分へのご褒美。友達と遊びにいく。次の日は勉強するし。』『日曜は友達に図書館で勉強しようって誘われた。行く。勉強だし。』

 

そうこうしているうちにテスト前日。提出物はまだ半分も終わっていません。友達とやった勉強会は何だったのでしょうか。結局、解答を写して丸を付けるという、テスト勉強の初期にやっておけばそれなりに効果的だが終盤にやると何も残せない最悪な手法に走ります。更に言うと、解答を丸写しした場合たいてい学校の先生にはバレます。よって提出物の評価も下がります。結局、勉強として残せた爪痕は全くありません。テスト範囲の何も覚えておらず、テスト前の休み時間でジタバタと単語を眺めてテストに臨みます。

 

考えただけでゾッとしますね。季節外れの怖いお話でした。これは、実話をもとにしたフィクションです。