読解力

中学生たちには、模試の問題を解いてもらって得意・不得意の洗い出しをしています。解いてもらった感想を聞くと、みんな「難しい~」と言います。それが模試であり、やがて乗り越えるべき入試問題にもつながっていきます。8日に行われるはずだった北辰テストも延期・中止になってしまったので、今ここで模試を解いておくことがどこかで役立つはずです(^^♪ 

 

みんなが解いてくれたものを採点していて感じるのが「読解力不足」です。知識はありますし、用語も覚えているし書けます。でも大問の文章を読む途中で分からなくなってしまい答えが書けない。そんな状況の子が結構見受けられます。数学はできるけど理科はできなかったり、国語が一番できないといった状況は、おそらくそれが原因の1つなのではないかなと思います。

 

読解力を上げる方法の一つが音読だと思います。「音読するように」ということは常々伝えていますし、授業内ではできるだけ音読の機会を取り入れています。そして「音読」の張り紙もしていたりします(冗談のようですが本当です)が、そういう子の習慣を変えるのはなかなか難しいなと感じてもいます。黙読でもなんとなく内容はつかめますし、音読は黙読よりも体力も使いますし疲れます。自然に楽なほうに流れてしまうのは仕方がありません。しかし音読には、黙読では得られない効果がたくさんあります。自分で自分に語りかけるように読むだけで、目で字面を追うよりもずっと深い理解ができますし、ミスも減らすことができます。文章を読む速さも伸ばせます。良いことづくめです。だからこそ音読をする習慣を身に付けてもらいたいと思っています。