まるで物語の主人公のような

「自分が今、中学生だったら」と考えます。きっとこの自粛ムードの中、何もせず家いいただろうなと思います。自分以外の何かのせいにして、ただ惰性をむさぼるような、自分の人生を無駄に消費をしていただろうな、と。私には行動力がありませんでした。

 

もちろん不要不急の外出はダメです。ですが家にいても、何か新しいことをやろうとか、自分の未来を見据えて勉強をしておこうとか、そういうこともできなかっただろうなと思います。

 

先日保護者の方と面談でお話したときに、他の家の子の話を少しだけ聞きました。その家の子は「家で食べるか寝てるかしかしていない」と聞いたそうです。それを聞いて「あ、これ自分のことだ。」と私は思ってしまいました。正しくは、子供の頃の私の話のようだ、と。おそらく多くの子供がそのように過ごしているのだと思います。私もその中の1人、その他大勢です。

 

一方、もくせい塾には毎日自習に来ている生徒たちがいます。自分で目標を持ち、自分の課題を自分の力でこなし毎日1歩ずつ前に進んでいます。子供の頃の私がこの子たちを見たらどのように感じるのだろう。今の私が見ても、キラキラと輝いている彼らを見て、少し嫉妬のようなものを感じることがあります、毎日努力していて、毎日何かに一生懸命になれて羨ましいなぁと。つまりは憧れを抱くのではないかなと思うのです。

 

誰しもが自分の人生の主人公でしょうが、もくせい塾で頑張っている生徒たちが主人公のストーリーは人を惹きつけるものがあります。それは彼らがギリギリまで努力し、その結果に一喜一憂し、時には悔しくて泣いたり感情をあらわにすることもあったりするからだと思います。私はそんな彼らを尊敬し、一番の特等席で見させてもらっています。私の持つコンプレックスのようなものを救ってくれるような気にさえさせてもらっています。本当に毎日がドラマチックです。