評価を意識する

高校受験を終えた生徒から受験の得点開示を見せてもらいました。得点だけからすると、かなり余裕の受験だったようです。受けた学校からすると、ボーダーから50点くらいは上の得点でした(^^♪ 高校でも頑張ろう!

 

埼玉県立高校入試は、入試の得点に加え、通知表と特別活動の成績が得点化されて加算され、それらの合計得点の上位から合否が決まります。大きさで言うと当日の入試得点が最も大きいですが、通知表も看過できません。大体どこの学校でも、総得点の25%~35%は通知表の得点です。ですから入試当日はよくできたのに、通知表が低いばかりに不合格だったということも起こり得ますし、当日の成績が悪くても通知表に助けられたということも起こります。そういう意味で、受験は中1の1学期から始まっているんですね。

 

もし、(学校の授業態度や提出物等で)通知表が良くないけれど実力はある生徒は、通知表に合わせず学力に合わせた受験をしがちですが、これは当日の得点次第ということになってしまい、かなりヒヤヒヤします。1発勝負ということですからね。

 

通知表は学校の先生からの評価です。通知表が低い生徒がよく「学校の先生に嫌われている」と言いますが、学校の先生も子供じゃないので、好き嫌いくらいで成績を落としたりはしません。学校の先生から嫌われているのではなく、自分が学校の先生を嫌っているのを見透かされているだけです。評価を上げる努力をするしかありません。いい子ぶる必要はありませんが、授業は先生の目を見て話を聞く。手を上げて発言する。実験や道具の準備など意識して自らやる。そういうところが見られています。

 

受験は何が起こるか分かりません。通知表が足りていれば、いつも通りやれば結果はついてきますが、そうでない場合は少なからずギャンブル的要素も出てしまい、普通の心理状態で受けることが難しくなってきます。通知表を上げるということは、受験で学校の先生の力を借りるということだと思います。